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社長ブログ

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お墓の形の移り変わり②和型墓石の原型の誕生

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江戸時代になると、集落の墓地近くに寺が建立されたり、
寺として建立された境内に墓地が造られたりと、
庶民の間でも仏教への信仰が深まるにつれ、
寺とお墓の関係はより親密なものとなり、
やがては檀家制度が確立することになります。

今日に伝わる和型の三段墓は、
この江戸中期の頃に出現したといわれていて、
その形は福禄寿信仰からきているともいわれ、
上から、棹石(=寿石)、上台(=禄石)、中台(=福石)と呼ばれ、
天・人・地をそれぞれの石にあてはめています。

 
 
江戸時代のお墓を見ると、
棹石、上台石、下台石の三段の構成は同じであるが、
三段の石の大きさ、バランスはそれぞれ異なっており、
その後、300年の歴史の中で、
今日のような普遍的でバランスのとれた
和型墓石が生まれてきたといえます。

この頃より庶民の間にも
お墓を建てることが浸透してきたとはいえ、
すべての人がお墓を建てられたわけではなく、
庶民といえども、お墓は富と権力の象徴でした。

誰もが自由に、希望通りの
お墓を建てることができるようになったのは、
はるか後のことであります。
 
※写真:庵治石極上細目/9寸神戸型2重台墓石

//////////////////つづく/////////////////

※思いのこもる美しい墓(株式会社六月書房発行)参照

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お墓の文字彫刻の技法[後編]

yagenbori.JPG

墓石への文字彫刻にもさまざまな技法があり、前回取り上げた「縁彫り」や文字や家紋の周囲を掘り下げて浮き出させる「浮かし彫り」のような特殊な彫り方もあれば、昔ながらの伝統的な彫り方もあります。

しかしながら、伝統的な字彫りの中でも、
一見同じように見えて微妙に彫り方が異なっていることがあります。

 
 
先ずは、文字の太さに比例して彫る深さを変える「一杯彫り」。
太い線は深く、細い線は浅く、と文字の筆幅と同じ寸法まで深く彫る技法で、
文字の陰影に立体感が出て趣が増します。

深さの限界まで「一杯に彫る」というところから付いた名称です。

また、文字の断面形状によってもいろいろな彫刻技法があります。
文字をV字状に彫る「薬研(やげん)彫り」もその中のひとつで、
梵字などの彫刻でよく見かけます。

薬研とは、生薬を粉末にするために漢方薬で用いられる金属製の器のことで、
中央がV字型にくぼんだその形状から彫刻名が由来しています。

薬研彫りにて彫刻された文字は陰影のコントラストが強く出るため、
遠目にも文字がくっきりと映えます。

文字の断面形状が丸い彫り方は「円(まる)彫り」と呼ばれます(丸彫りとも書く)が、
筆幅の半分以下の深さで浅く仕上げる刻字法を「皿彫り」、
小文字の彫刻でよく使われるものは「篠(しの)彫り」と呼ばれます。

これは、篠竹(笹類の俗称)の円い曲線を彫刻に活かしつつ、
篠竹を縦割りしたときの縁の鋭さを表現しようと試みられた刻字法です。

文字の断面形状の底を平たく仕上げたものを「平彫り」といい、
断面形状をカマボコのように仕上げるものは
「イカク彫り(蒲鉾彫りともいう)」と呼ばれています。

その他にも、サンドブラストをかけた後で
底をさらうように手仕事で仕上げる「サライ彫り」や、
10㎝角以上の文字を円彫りした字彫り面をさらにノミで梨地肌に仕上げる
「梨地彫り」など多種多様の彫刻技法があり、奥深いものです。

お墓の形や石材の種類にこだわる人は数多くいますが、
文字の彫り方にまで好みを主張する人は少ないでしょう。

お墓に刻む文字も、最近ではコンピューターで制作された筆文字を使用し、
中国で彫刻されたものや、全自動字彫りロボットによって彫刻されたものも数多く出回っていますが、
果たしてこれが心のこもったお墓と言えるでしょうか?

私ども第一石材では、真心を込めて揮毫された書家・千葉正幸氏の直筆文字を使用し、
日本三大石材加工地のひとつ、香川県「庵治(あじ)・牟礼(むれ)」の
文字彫刻師・宮本力夫氏による卓越した熟練技にて彫り上げております。

文字は「お墓の顔」、彫り方ひとつで墓石の表情も変わるものです。
機械化された文字とは一線を画した「手書き」「手彫り」文字は、美しく、
そして確固たる存在感にあふれています。
 
※写真:「薬研彫り」にて彫りあげた五輪塔の梵字

//////////////////おわり/////////////////

※日本石材工業新聞連載「これからの墓・字彫りの技法②:林ひろみ氏著」参照

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お墓の文字彫刻の技法[前編]

huchibori.jpgのサムネール画像

お墓の正面に彫刻する文字の彫り方も色々な方法がありますが、
オリジナルデザイン墓石の普及とともに目にする機会が増えてきた彫り方があります。

それは、文字の輪郭を深めに筋彫りし、
字面を浅くサンドブラストをかけたものです。

 
 
これまでにも、花などの彫刻ではしばしば見られたものでありますが、
お墓の文字といえば深めに彫るのが主流であったのが、
お墓のカタチが変わるとともに、
このような字彫りの技法が用いられるようになってきたようです。

この彫り方の名称については、
「枠彫り」「縁彫り」「淵彫り」「輪郭彫り」など、
呼び方もさまざまなようです。

この彫刻技法の利点としては、
先ずは汚れが付きにくいことが挙げられます。

一般的には墓石正面の文字は深く彫刻するため、
水や汚れがたまりやすくなります。

墓石の彫刻面が垂直に建てられる和型墓石はまだ良いとして、
やや角度を付けて建てられるオルガンタイプの洋型墓石や、
天を向いて設置されるプレートタイプの墓石などは顕著であります。

もう一つの利点としては、彫刻した文字にペイントを施さなくても
文字がくっきりと浮かび上がることが挙げられます。

サンドブラストやジェットバーナーで仕上げられた面は、
石の素材感を残しつつ白っぽくなるので、
本磨き仕上げの面とのコントラストが際立ちます。

ただし、ある程度濃さのある石(黒系・グレー系・緑系・茶系・赤系など)
の場合にはこの彫刻技法は有効ですが、
色の淡い白御影石や青御影石などの場合には効果が弱くなります。

洋型墓石やオリジナルデザイン墓石の普及により
このような新しい文字の彫り方が現れてきました。
墓石の形は文字の彫刻技法にも大きな影響を与えているのです。

※サンドブラストとは石の表面に高圧空気と共に高硬度の砂を吹き付け、
石を少しづつ削っていく工法です。
※写真:くっきりと文字が浮かび上がった「縁彫り」彫刻

//////////////////つづく/////////////////

※日本石材工業新聞連載「これからの墓・字彫りの技法①:林ひろみ氏著」参照
※写真:21世紀のデザイン墓「美墓」(株式会社幻冬舎発行)より引用

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お墓に「歌詞」を刻んでもいいの?[後編]

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お墓に楽曲の歌詞を使用して彫刻するには、「著作人格権」と「著作財産権」と呼ばれる二つの権利をクリアしなければなりません。

「著作人格権」とは、その歌詞を作詞した作詞家やアーティストといった権利者、またはそれらから著作権の管理を信託された団体が有する権利で、
 
「著作財産権」とは、著作人格権者から信託を受けて作品の利用者に対する利用許諾や、
著作権侵害の監視を行っている団体(JASRAC〈日本音楽著作権協会〉が代表的)が有する権利のことです。

次にJASRACが管理する楽曲の使用について説明いたします。

■著作権を有する楽曲の歌詞をお墓に刻むための手順(JASRACの場合)

①使用したい歌詞の著作権人格者に連絡して、使用の許可を得る。
※それぞれの楽曲の著作権人格者は、JASRACのホームページで確認できます。
                 ▼
②著作権人格者の許可を得た後、著作財産権の管理者であるJASRACも出版課に連絡し、
楽曲の使用許諾申請に必要な所定の用紙を取り寄せます。
                 ▼ 
③楽曲の使用許諾申請の用紙に必要事項を記入し、JASRAC出版課に提出します。
そして、使用許諾に必要な料金として、18,900円(税込)を支払います。

ちなみに、JASRACに支払う料金18,900円は、歌詞の一部使用、全部使用に関わらず、
一律に決められた金額なので、お墓に刻む歌詞の量によって、金額が上下することはないということです。

/////////////////おわり/////////////////////////////////////////

※霊園ガイド(株式会社六月書房発行)参照
※写真:21世紀のデザイン墓「美墓」(株式会社幻冬舎発行)より引用

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お墓に「歌詞」を刻んでもいいの?[前編]

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お墓に刻む文字には、特別な決まりはありません。
 
一般的には「○○家」「○○家之墓」などと刻むことが多いようですが、近年は家名や宗旨・宗派による経文などではなく、家族の思いを込めた文字や言葉を刻んだお墓が増えています。

特に洋型墓石やオリジナルデザイン墓石の流通に伴い、「絆」「感謝」「やすらぎ」などの好きな言葉を刻むことが多いようです。

 
また、故人がつくった誌や俳句、短歌などを刻んだお墓もあります。

お墓に好きな文字や言葉をを刻んで、
自分の思いを込めることはすばらしいことですが、
注意しなければならないこともあります。

そこに刻字された言葉や詩が「絆」などの普遍的なものか、
故人の創作によるものならば問題はありませんが、
どこからか引用した言葉の場合、
無断で使用すると著作権の侵害となるおそれがあります。

実際、思い出に残ったヒット曲の歌詞や、
ある有名な詩人の誌の一節を刻んだお墓がありますが、
中には著作者の許可を得ずにつくられたお墓もあるようです。

著作権の問題をクリアするためには、
必要な手続きをすればよいのですが、
そのことについてはあまり知られていないようです。

次回は著作権を有する楽曲の歌詞をお墓に刻みたいと考えた場合、
どのような手続きを経ればよいかについて説明いたします。

/////////////////つづく/////////////////

※霊園ガイド(株式会社六月書房発行)参照

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お墓の形の移り変わり⑬最終話/これからのデザイン墓石

yamaokake.tennzanishi.JPG
現在も寺院の境内墓地においては、
従来からの和型墓石が大半をしめているが、壇信徒関係が薄らいでいる中、
核家族化の傾向が強まるにつれ、
宗教的な関わりも希薄なものとなって、
墓所も公営や民営の霊園を求める動きが強くなっています。

 
 
 
墓所の形態が公園型霊園や、
ガーデニング霊園が主流となってくると、
霊園の雰囲気にマッチした建墓を考える人が多くなり、
おのずと洋型墓石の割合が増えてくるのは当然のことだといえます。

和型墓石であっても、
従来のものをアレンジして、
高さを抑えてみたり、
霊園の雰囲気に合った形が試みられています。

また、核家族化、少子化は、墓所の広さ、
墓石の大きさが小さくなる傾向を生んでおり、

今後は小形の墓石に対して、
美しいデザインといった意匠のものが
強く求められてくるようになるに違いありません。

長い歴史の中、墓石の形の変化には遅々たるものがありましたが、
自由な気風、石材供給の多様化、
石材加工技術の進歩といった今日の時代を迎えて、
今、新しい墓石文化が花開こうとしているといえるでしょう。

そして、この流れの中で、時代を反映し、普遍的な形、
美しいお墓が、次の時代へと継承されていくことでしょう。
 
※写真:小さな墓所スペースを生かしたデザイン墓石/間口1.2m×奥行1.2m

/////////////////おわり/////////////////

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