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平成21年9月13日
番組名「現代お墓事情」
当社代表能島が出演致しました。
HOME > 社長ブログ > アーカイブ > 2011年6月アーカイブ
社長ブログ 2011年6月アーカイブ
長男・次男・長女の三人で建てたオリジナルデザインのお墓
▲全体をアール加工のデザインでまとめた「デザイン墓石」
亡きご両親様の為のお墓に、長男・次男・長女様の三人が選ばれたのは、
中国・山西省産の黒御影石「山西黒」と淡いグレーの色調と細かな石目が特徴である
中国・江西省産「星楡(せいゆ)」を使用したツートーンカラーのオリジナルデザイン墓石です。
墓石、外柵、付属品等に優しいアール加工を施し、あえて異なる石種を使った親柱(門柱)が個性的です。
▲隷書体の彫刻文字がきわだつ墓碑銘
優しい雰囲気をかもしだしながらも重厚感のある墓碑銘の正面には、
家名である「東」の文字を神戸の書家・千葉正幸氏が隷書体にて揮毫し、
日本三大石材加工地の一つでである、香川県、高松市の「庵治(あじ)・牟礼(むれ)」の
字彫り職人・宮本力夫氏の匠の技にて彫り上げました。
▲書家直筆の文字で彫り上げたオリジナルデザインの霊標
ゴールドのペイントにて化粧したアクセントの図柄を施した独特の形状の霊標(墓誌)には、
同じく千葉正幸氏が揮毫した、亡きご両親様の法名等がくっきりと刻まれています。
墓石等に刻む文字も、最近ではコンピュータで制作されたものが主流となり、
中には中国で彫刻されたものや、全自動字彫りロボットによって彫刻されたものも出回っていますが、
果たしてこれが心のこもったお墓と言えるでしょうか?
私どもでは、真心込めて揮筆された書家直筆の文字を使用し、
碑銘彫刻師による卓越した熟練技で彫り上げています。
機械化された文字とは一線を画した手書き文字は、美しく、
そして確固たる存在感にあふれています。
▲ゆっくりお参りしていただけるベンチ付きです。
優しいアール加工を施した特徴のある形状の親柱(門柱)の後には、
故人とゆっくりと語り合って頂くためのベンチをご用意いたしました。
お供物や供花の準備をしていただく時や手荷物置きの物置台としてもご利用いただけます。
▲オリジナルデザインの花立てとローソク立て。
花立や小型燈明立(ローソク立て)等の付属品も全体のバランスを考えてデザインしました。
▲お参りがしやすく雑草が生えない総石張りのバリアフリーフロア。
お参りがしやすく段差の少ないバリアフリータイプにて設計した総石張りのフロアには、
滑り止め加工として、京友禅デザイナー・小野雅男氏のデザインによる「蝶」の図柄を
サンドブラスト加工することにより、滑り止めの効果としてだけではなく、
黒を基調とした重厚感あふれるモノトーンのお墓が、少し優しさを感じさせる雰囲気になります。
オリジナルデザインの墓石を設計する際に、各パーツの部材ごとにデザインを考えてもなかなかトータルバランスに優れた作品に仕上がりません。
ジャケット・パンツ・シャツ・ネクタイ・ベルト・靴・バッグなどをコーディネイトするのと同じく、お墓のデザインも全体的なバランスを考慮しながらデザインすることが大切です。
ややもすると「紋付き袴に蝶ネクタイ?」なんてことになりかねませんので注意が必要です。
■墓石:幅82㎝×奥行73㎝×高さ94.5㎝
・使用石材:山西黒(中国・山西省産)
星楡(中国・江西省産)
■外柵:幅150㎝×奥行200㎝×高さ30㎝
・使用石種:山西黒(中国・山西省産)
星楡(中国・江西省産)
■設計・製作:株式会社 第一石材
■墓所:神戸市立鵯越墓園
神戸の「お墓のプロ」、(株)第一石材・能島孝志の神戸新聞取材記事はこちら!
http://pro.mbp-kobe.com/daiichisekizai/
神戸・兵庫・阪神間の"いいお墓づくり"は「和型墓石」から「デザイン墓石」まで第一石材へ
http://www.daiichisekizai.com/
(第一石材) 2011年6月21日 14:03 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
お墓の地震対策、No.1 『安震はかもり®』
お墓は重たい石を積み上げたものです。
大きさにより異なりますが、数百キロから1トン以上におよびます。
想像以上の重量をしっかりと支え、地震の揺れに負けない効果を生みだす『安震はかもり®』は、
金属球、特殊ゲルマット、特殊耐荷重リングなど、独自の技術の採用で優れた性能を実現しています。
■特殊ゲルが振動を吸収し、「震度7」の揺れに対応!
墓石用免震システム『安震はかもり®』は(㈶建材試験センターでの耐震実験において、
「震度7」クラスの振動状態でも倒壊しないことを実証しました。
一方、従来の耐震工法では震度4クラスでも倒壊する危険があることも確認されました。
■経済産業省の認定事業に選ばれた確かな実績!
全国で約36,000期に施工(平成21年現在)され、能登半島地震、新潟中越地震、
宮城内陸地震、岩手県沿岸北部地震で『安震はかもり®』施工の墓石は「倒壊0」の実績で、
経済産業省『地域産業資源活用事業計画』の認定事業に選出されました。
■重要な文化財クラスの石造物や燈籠にも施工!
世界遺産に登録されていることでも知られる、奈良・元興寺の春日燈籠、
額安寺の有形文化財・宝篋印塔、京都・大徳寺大仏院の歴代住職墓碑など、
他に類を見ない貴重な重要文化財レベルの石造物への地震対策として『安震はかもり®』が選ばれました。
■海外からも高く評価された特許取得技術!
国内では平成20年12月24日に特許取得(特許第4238277号)、
海外では平成21年9月16日にイギリスで国際特許(特許番号GB2439855号)を取得しました。
確かな地震対策は、専門性と技術力を兼ね備えたシステムでしか実現できません。
■様々なメディアが注目する、信頼と実績の証!
テレビでは、「NHKホットイブニング」、「NHKニュースおはよう日本」、
雑誌・新聞では、「週刊文春」、「日本石材工業新聞」、「月刊石材」など、
『安震はかもり®』は様々なメディアにおいて取り上げられ、その性能と実績が周知されています。
■1基3万円からの低価格を実現した安心施工!
従来の耐震工法では、墓石に芯棒を入れる等の加工を要しますが、
『安震はかもり®』は、その様な墓石加工は一切不要です。
新規のお墓、今あるお墓にキズをつけることなく簡単に施工(最短45分)できます。
1基3万円からの低価格を実現した安心施工です。
※「震度7」に対応した墓石用地震対策ゲル『安震はかもり®』は、
神戸では現在「第一石材」だけの地震対策技術です。
墓石用地震対策ゲル『安震はかもり®』について詳しくはこちらまで
http://www.anshinsystem.com/index.html
神戸の「お墓のプロ」、(株)第一石材・能島孝志の神戸新聞取材記事はこちら!
http://pro.mbp-kobe.com/daiichisekizai/
神戸・兵庫・阪神間の"いいお墓づくり"は「和型墓石」から「デザイン墓石」まで第一石材へ
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(第一石材) 2011年6月18日 13:22 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
彫刻家、イサム・ノグチ氏と天下の銘石「庵治石」
▲20世紀を代表する彫刻家、イサム・ノグチ氏
イサム・ノグチ氏(1904~1988)は英文学者で詩人の野口米次郎と、
作家レオニー・ギルモアとの間に生まれ、少年期は日本で育ちました。
渡米した後、彫刻家 を志し、アジア・ヨーロッパを旅して見聞を広め、
パリでは彫刻家ブランクーシの助手をつとめる。
ニューヨークに居を定め、肖像彫刻、舞台美術をへて
環境彫刻やランドスケープ・デザインにまで幅広い活動を開始しました。
戦後は日本でも陶器作品や、和紙を使った「あかり」のデザインなどを行います。
また丹下健三、猪熊弦一郎、勅使原蒼風、北大路魯山人、
岡本太郎など当時の前衛芸術家たちと交流して刺激を与えあう。
その後、アメリカ国内外の各地で、彫刻、モニュメント、環境設計を続け、
文字通り「地球を彫刻した男」と呼ばれる。
1985年には、ニューヨークにイサム・ノグチ・ガーデン・ミュージアムを開館する。
20世紀を代表する彫刻家イサム・ノグチは、モニュメント、庭や公園などの環境設計、
家具や照明のインテリアから、舞台美術までの幅広い活動を行った、きわめてユニークな芸術家です。
▲庵治石の故郷、牟礼町にある「イサム・ノグチ庭園美術館」
1956年、「ユネスコ本部庭石選定」のために初めて庵治石の産地である
香川県の牟礼町を訪れたイサム・ノグチ氏は「庵治石」とこの地の風土が気に入り、
後1969年からは五剣山と屋島の間にあるこの地にアトリエと住居を構え、
以降20年余りの間、石の作家である和泉正敏氏をパートナーに制作に励みました。
香川県内では、高松空港にある「TIME & SPACE」、
五色台少年自然の家にある「オクテトラ」は有名な作品です。
また、牟礼町のアトリエは「イサム・ノグチ庭園美術館」として公開されています。
※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)
彫刻家、イサム・ノグチ氏について詳しくはこちらまで
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B5%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%82%B0%E3%83%81
「庵治石」について詳しくはこちらまで
http://www.daiichisekizai.com/choose_stones/2010/01/entry_692/
神戸の「お墓のプロ」、(株)第一石材・能島孝志の神戸新聞取材記事はこちら!
http://pro.mbp-kobe.com/daiichisekizai/
神戸・兵庫・阪神間の"いいお墓づくり"は「和型墓石」から「デザイン墓石」まで第一石材へ
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(第一石材) 2011年6月16日 10:33 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
彫刻家・流政之氏と天下の銘石「庵治石」
▲彫刻家・流政之(ながれまさゆき)氏
世界的に活躍され、"Samurai Artist"の異名を持つ彫刻家、流政之(ながれまさゆき)氏は、
世界各地を放浪のうえ独学で彫刻を学ばれ現在に至ります。
昭和30年頃、流政之氏は香川県、高松市・久通の石材工場内にアトリエを持ち、そこで仕事を始めました。
「石工(いしく)の技術を絶やさぬように」と、彼のそんな強い思いと、その技術の中から生まれる線と面。
そこに見られる力や動きを造形の世界に活かせるであろうという願いと、
当時の香川県知事からの熱望で、昭和37年「庵治石匠塾」となりました。
昭和38年に行われた「ニューヨーク世界博覧会」において、
日本館の石彫が世界的に有名になり、流氏に従い渡米し、彼の制作に参加した若い石匠達がいました。
彼らは新しい石の造形の真価に触れ、一層その技術を磨くと同時に、
庵治(あじ)・牟礼(むれ)両町の石材加工業者に新しい風を吹き込みました。
昭和40年頃より、庵治町東海岸に面した小高い山中に
「石と煉瓦の砦」とも言われた建物が造られ、ここを制作の拠点としました。
香川県内では、高松市美術館エントランスホールに「NAGARE BACHI」、
五色台大崎山展望台には「またきまい」と題した流政之氏の作品があります。
▲神戸市中央区・メリケンパークにある「神戸海援隊の碑
神戸市中央区のメリケンパーク内にも「神戸海援隊の碑」と題した
流政之氏制作の御影石製のモニュメントがありますが、龍馬の時代、このあたりは海の中。
龍馬とのゆかりはありませんが、説明板に以下の言葉が記されています。
「1863年から65年にかけ 神戸小野浜に勝海舟・坂本龍馬によってつくられた海軍操練所が存在した。
武士、町人、 農民を問わず若者たちが大洋に夢をはせ経済、科学など多くのことを学んだ。
夢をはたせず志なかばで倒れていった若者達を神戸海援隊と名付け、その短い青春の夢をここに刻む」
※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)
彫刻家・流政之氏について詳しくはこちらまで
http://www.nagaremasayuki.com/
「庵治石」について詳しくはこちらまで
http://www.daiichisekizai.com/choose_stones/2010/01/entry_692/
神戸の「お墓のプロ」、(株)第一石材・能島孝志の神戸新聞取材記事はこちら!
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(第一石材) 2011年6月15日 14:34 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
天下の銘石「庵治石」特有の商習慣
▲天下の銘石「庵治石」の採石丁場を望む どのような業種にも、その業種特有の、昔から商売をしていくうえでの決まり事、
▲庵治石の町、「庵治町」「牟礼町」の見取り図 【天下の銘石「庵治石」というブランド】 庵治石産地にある石材業者であれば、どこでもが庵治石をメインに取り扱っていると
商習慣というものがありますが、石材業界、特に庵治石産地にはそれが色濃く残っているように思われます。
「石屋」というのは一種独特の職人気質な業種であり、
その技術は書物等での確立したマニュアルがあるものではなく、
親方・兄弟子の仕事を見て、直に教わり徐々に会得してゆくものです。
自然と親子・兄弟・縁戚関係が多くなり、その師弟関係の繋がりは深い。
そのうえに、昔は人力中心であるため、重量のある石材は遠方への運搬が困難であったことから、
「石屋」は石が産出される地域に集中して存在していました。
昔は、遠方への石材運搬は、主に石船と呼ばれる
石材運搬専門の船を使用していたため、「石屋」と船は密接な関係にありました。
日本という島国の中でも、穏やかで船の行き来が比較的容易な瀬戸内海は交易が盛んであり、
その瀬戸内海に面した庵治・牟礼地区においても古くから船は生活に欠かせないものでありました。
石材を運ぶことに必要な港のある庵治・牟礼地区は
「石屋」にとって非常に都合がよかったといえます。
庵治石の産地は半島にあり、採石丁場から港までが近く、
特に昔の丁場は裾野が海につながっていることも多かった。
そのため「石屋」は他の地域に広がらず、
庵治・牟礼の中でも海岸沿い、港周辺に集中したようであります。
つまり、庵治石産地の石材関連業者は狭い地域に密集しているうえに、
技術を受け継ぐ為、先祖代々受け継がれてきた石屋・親兄弟など
師弟関係の繋がりが深い石屋が多いと言えます。
それが意味するものは、庵治石産地の「石屋」は地域に密着した
縦横のつながりが非常に深く、独特の習慣が定着しやすいということであります。
これは、今現在でもなお、色濃く残っており、
いわゆる「よそ者」が新規参入することは非常に難しい代わりに、
石屋としての技術の継承はもちろん、"天下の銘石「庵治石」"というブランドを確立し、
受け継ぎ、守ってゆくうえでは利点となっています。
考えている人が多いが、実際にはそうとはいえません。
誰でもが、直接、採石業者から庵治石を購入することはできません。
この理由の一端が前述にあります。
庵治石を取り扱うには庵治産地において実績と信用、
つながりが重要視され厳選されるのであります。
したがって、庵治石のルートは昔からの流れに沿って定着したものが多い。
これは、ブランドをまもってゆくうえでは利点といえます。
どこで採れた庵治石がどこで加工され、どのようなルートをたどり、どこに販売され、
お客様のもとに届くのかを容易に知ることができるため、乱売を防げることもその一つであります。
そして、庵治石が近年これほどまでに高級ブランド化した背景には、
庵治石が優れた素材であることや貴重であることに加え、数ある石材業者の中から厳選された
「庵治石を取り扱える石屋」としての自負があるように思われます。
この自負が製品を作るうえでも、販売をするうえでも、重要な要素となり、
「良い庵治石」を「良いお客様」に提供し続けなければならないという
責任感・使命感を生み、実行してゆく力となっているように思われます。
※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)
「庵治石」について詳しくはこちらまで
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(第一石材) 2011年6月14日 15:23 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
天下の銘石「庵治石(あじいし)」ならではの価格の割り増し
▲大丁場・田渕石材産の庵治石極上細目で造った9寸神戸型3重台墓石
庵治石と聞いて先ず思い浮かぶのは、墓石の中でも最高級品であるということではないでしょうか。
現在においては、墓石の中で庵治石は最高級ブランドとして定着しています。
しかし、意外と墓石として一般的になったのは近年で、
一躍名を馳せたのは戦後、戦没者の軍人墓を量産した頃からです。
それまでは、墓石より燈籠・彫刻物が主であり、
さらにさかのぼると建築材・石垣材としての需要が大部分でした。
この「庵治石」が一躍名を馳せた背景には、庵治石は硬く細かい加工が細部まで確実にでき、
風化しにくいため、永く美しさが保てるという理由からであります。
また、磨いた時の艶と独特の『斑(ふ)』には他に類を見ない美しさであります。
これらには、庵治の石工(いしく)達の卓越した技術があったからこそです。
こうして、庵治石は徐々にブランド化され永く愛されてきたのであります。
この庵治石が高価である理由の一つに「庵治石の割増(わりまし)」という商習慣があります。
▲「庵治石極上細目/大丁場・田渕石材産)」標準的な形状の9寸神戸型2重台墓石
割増とは...
墓石業界において、販売価格設定の基本方式がありますが、
別途加算しなくてはならない部分が生じます。
例えば、全体に加工が難しい製品や、花立の花瓶加工や蓮華台など
凝った加工を要するものが付随する場合などです。
この別途加算しなくてはならない要因の一つが「庵治石の割増」となります。
▲割増の対象となる蓮華加工、花瓶型花立、霊標(墓誌)等。
割増になる場合
基本的には、3尺(約90㎝)以上の長いもの、5才(約0.14㎥)以上の量があるものや、
厚さの薄い物、そして、霊標(墓誌)や碑銘などの板状のものなどが割り増しの対象となります。
つまり、大きいものや、採りにくい寸法のもの、
逃げ道のないもの(見える部分が多いもの)などであります。
長いものは庵治石の地層条件からしてなかなか採れないことに加え、
難点(キズなど)を取り除くのが難しい。
大きなものはそれだけ採石時に手間も時間もかかり、
運搬も難しく、またこれも石の難点を取り除くのが難しい。
霊標のように薄いものは難点を取り除くのが難しいうえ、
加工途中でキズや玉、サビなどによりその石がダメになった場合に、
寸法を小さくして他の部材として使い回すことが出来ないためであります。
これらの「割増」の付く条件や割増率の計算方法は業者によって多少の違いがあります。
▲世界最高級の墓石材「庵治石」の採石
割増の付く理由
①キズの多さによる希少性
日本は複数のプレート(ユーラシア・北米・太平洋・フィリピン海)の接点上にあります。
それらのプレートはお互いが引っ張り合っているため、
その接点上にあり縦に長い日本の地層は南北にひずみが生じ亀裂が多く入っています。
また、日本は火山が多いため火山活動による地形の隆起による亀裂も多い。
これらの亀裂が岩盤のキズであり、ひいては庵治石のキズとなります。
このような理由により、総じて日本国内で採れる石は、
大陸で採れる石に比べてキズが多いといえます。
特に庵治産地は瀬戸内火山帯の中にあり、
庵治石はこの火山活動によってできた亀裂が非常に多く、
採石時においてすべてを避けることは困難を極めます。
たとえ職人の勘と技によりキズの無い部分を判別できたとしても、
石の場合は必要なところだけをくり抜いて採掘するわけにはいきません。
つまり、あらかじめ無駄だとわかっている場所をも採掘しなくてはならないのです。
庵治石は年間約3720tの採石量があるが、墓石及び燈籠、
彫刻などとして使用されるのは、ほんの3%~5%といわれています。
これは、いかに墓石用材として使うことのできる庵治石が貴重であるかがうかがえる数字であります。
大量に採掘された原石の中で厳選された庵治石だけが墓石として使用されるのです。
大半は建築材(束石や貼り石、庭石、石垣用材、漁礁用材、埋め立て用材など)として使用されます。
この貴重な墓石用材はさらに加工の段階で厳選されることになります。
▲庵治石の「大割り」風景
②加工時におけるリスクの高さ
採石した原石を加工する時にもリスクを伴います。
採石時において、可能な限りサビのある部分やキズを省いていきますが、
石は中まで見ることが出来ません。
一見、何の問題も無い原石でも、いざ切ってみると
中にキズやサビ、黒玉・白玉・ナデ・ムシ...等が出てくる場合があります。
そのような場合は一からやり直すことになります。
③色目・石目合わせの難しさ
墓石を造る場合、部品の数が複数になる場合がほとんどです。
その場合に問題となるのが、他の部材との色合いや目合いのバランスであります。
ご承知の通り、石は自然の産物である以上、全く同じものは二つとしてありません。
庵治石は特にこの差が顕著でありバランスよくまとめることが困難な石です。
例えば、同じ塊から切り出したものでも目合いが違うこともあります。
ほとんどの場合、原石や切削の段階で、ある程度の予想はつきますが、
まれに、研磨をしてみると全く印象が変わってしまう石もあります。
そういった場合もまた一からやり直すことになります。
▲庵治石の「小割り」風景
④庵治石の丁場を維持するための諸経費
前述の①~③により庵治石がいかに希少価値のある
厳選されたものであるかを解かっていただけたことと思います。
この貴重な庵治石を採掘するためには莫大な費用がかかります。
年貢はもちろんのこと、様々な管理費・維持費などが必要となってきます。
これらが庵治石の製品として販売されるすべての石にかかってくるのです。
これらは、すべての墓石用庵治石にいえることでありますが、
特に大きいものや長いもの、薄いもの、霊標(墓誌)や碑銘には顕著に現れるため、
「庵治石の割増」というかたちで価格に加算されるのです。
以上のように、数々の問題点を克服したものだけが、
最高級ブランドである庵治石として出荷されます。
これらを克服するには長い時間と手間、様々な知恵と工夫、
卓越した技術、細かい工程、多くの石工達の力と心意気が必要です。
これが「庵治石の割増」の所以であります。
※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)
「庵治石」について詳しくはこちらまで
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(第一石材) 2011年6月12日 16:19 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
天下の銘石「庵治石(あじいし)」の丁場と年貢
石を採る山、採石場を「丁場(ちょうば)」といいますが、
庵治石の採石場には大きく分けて三つの採石場があります。
一つは庵治町丸山に位置する高松藩御用丁場の流れをくみ、
現在は大久保家所有(株式会社オオクボエンタープライズ)の「大丁場」。
一つは牟礼町にある、大部分が白羽(しらは)神社所有の「野山丁場」。
そして、もう一つが庵治町にあり、主に平井家(湯谷地区)、
奴賀(ぬか)家(松尾地区・馬治地区)所有の「庵治山丁場」です。
ただし、野山丁場、庵治山丁場については、一部個人所有の採石場もあります。
これらの丁場にて庵治石の採石を行っているのは、
2005年現在、採石を休止しているところを含めて50社余りあります。
▲「みどりの条例」に基づいた採石跡の埋め戻し及び、植林。
【年貢】
年貢とは簡単にいいますと、「丁場」の使用料のことです。
50社余りの採石業者のうち、個人所有の丁場を除く大部分の業者は、
所有者(=地主)に対して年貢を支払って採石する権利を得るのです。
実際には採掘しなくても、原石が採れなくても、
また採れた石が仮に売り物にならないような石であり、
事実その石が売れなくても年貢は必要となります。
この部分が庵治石の価格決定を左右する重要なポイントの一つでもあります。
【丁場の維持】
庵治石の丁場を維持してゆくには莫大な費用がかかります。
丁場に続く道の整備から始まって、「みどりの条例」に基づいた採石跡などへの植林、
採石跡の埋め戻し、防火用貯水池や砂防ダム(山からの鉄砲水を防ぐために必要)の管理等々、
多種諸々の管理費用が必要となってきます。
この費用は莫大なもので、すべて採石業者にかかってきます。
【庵治石丁場における採石量の許可】
採石業者は年貢を払って、採石する権利を持っているからといって、
好きなところで好きなように採れる訳ではありません。
丁場の持ち主である地主(=所有者)の許可はもちろんのこと、
採石法に基づき香川県知事の許可が必要になるのです。
許可の種類は、大規模開発・中規模開発・小規模開発といったように、
採掘量と採掘期間の長さで分けられます。
※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)
「庵治石」について詳しくはこちらまで
http://www.daiichisekizai.com/choose_stones/2010/01/entry_692/
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(第一石材) 2011年6月12日 16:09 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
天下の銘石「庵治石(あじいし)」の特性
■かさね・二番・目
「庵治石」の大丁場付近では良質の「細目(こまめ)」と呼ばれる庵治石が多く採掘され、
その年間採石量は約3720t(日本石材産業協会調べ/平成16年度現在)でありますが、
その内、墓石・燈籠・彫刻材等として製品化される量はわずか3~5%です。
他のものは、栗石(建築用の土台石等)・庭石・築石・捨石(埋め立て等)などに使用されます。
なぜこのように産出量に対しての製品量が少ないかというと、
この庵治石の丁場は他の地方の採石丁場に比べ、
岩盤に入っている亀裂が非常に多いため大きい石が採石されにくいのです。
岩盤に入っている亀裂を南北が「かさね」、東西が「二番」といわれ、水平方向に「目」といわれています。
この「かさね」はほとんどが縦方向に、「二番」は横方向に走っています。
これらの石の状態のことを「かさね肌」「二番肌」と呼びます。
「かさね」「二番」「目」には、それぞれキズといわれる筋があります。
それぞれ「かさねキズ」「二番キズ」「目キズ」と呼ばれております。
キズには他に「青タン」「白キズ(こもりキズ)」「発破キズ」と呼ばれるものもあり、
またキズではないが一般的に「ナデ」と呼ばれている石の模様・ムラ(ヨリ)もあります。
【かさね】
瀬戸内火山活動期に南部方向が高く、北部方向が低くなるような
四半球状の急激な曲隆(地殻が穏やかに上方へたわむこと)により北側に放射線状の亀裂が生じました。
この筋は南北にほぼ縦方向に走っており、この亀裂が庵治石産地にも起こり「かさね」といわれています。
これは石割りにおいて最も割りにくい面方向でもあります。(他の丁場では三番とも呼ばれているそうです。)
かさね肌は、石を原石から切削の時点でほぼ発見され、
仕上がった製品にこのキズが残ることはほとんど無いといってもよいでしょう。
【二番】
「かさね」に対してほぼ垂直方向(横方向)に入っている筋を「二番」:といい、
石割りにおいては「かさね」の次に割りにくいとされています。
二番肌もかさね肌と同様に、切削や研磨工程の段階で発見されますが、
まれに判りにくいキズがあり、職人の目をくぐり抜け、
製品になってしまうこともあります。(出荷の段階でのチェックを要します。)
【目】
地盤に対して水平方向にあり、一番割れやすい方向でもあります。
昔から『庵治石は玉石』という言葉が伝えられているように明治初期頃までの採石方法として、
山の花崗土を除去して玉石(玉状の石)を取り出していた頃は、
土中から彫り出した石が良質な「庵治石細目」であれば、その下にある岩盤も良質な「庵治石細目」であり、
また玉石が「庵治石中目」であれば、その下の岩盤も「庵治石中目」であるとされていました。
庵治石は、中目が採石される場所には比較的キズが少ないため大きな石が採石されやすいが、
細目が採石される場所にはキズが多いため、大きな石は採石されにくく、
中目に比べて小さな石しか採石されないといわれています。
それぞれの筋(キズ)に沿って筋をよけ、キズの無い部分を岩盤から切り出すため作業効率が悪く、
他の地方の丁場に比べ、一般的に「庵治石の丁場はキズが多い」といわれています。
また、採石された石を加工する段階においても、
原石の状態では見えていなかったキズ等が出てくる場合もあり、
黒玉やナデの問題、色合わせの難しさ等々、
製品に仕上がるまでのリスクが他の石種と比べて非常に高いともいわれています。
以上のようなことから、「庵治石」の希少価値が高く評価され、
なぜ庵治石の産出量が少なく高価になるのかの所以です。
※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)
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(第一石材) 2011年6月10日 14:07 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
天下の銘石「庵治石」(あじいし)」は硬くて新鮮?
▲鉱物としての鮮度が新鮮である「庵治石」
【硬くて新鮮】
地質学的には中生代白亜紀頃(約8000万年前)に形成された比較的新しい花崗岩であるため、
特に外国産の花崗岩と比較すると、時間の経過による劣化の程度が少なく、
長石・石英・雲母などの鉱物の結合がち密で強いため、石の組織全体が締まっているので極めて硬質である。
したがって、硬くてノミが立ちにくく、加工には手間と時間を要しますが、
細かい細工や彫刻には最適です。また、文字を彫刻しても見やすく見映えがよく映ります。
▲「庵治石」ならではのち密な彫刻/源平合戦八百年祭供養碑(高松市・屋島山頂)
【水に強い】
結晶の結合がち密なため吸水率も低い。
水中に岩石を24時間沈下させた場合の水分吸量を比較してみると、
凝灰岩は20%、花崗岩は0.1%~0.4%位であるが、
庵治石細目は0.19%、庵治石中目は0.2%と低い吸水率です。
吸水率が低いため、シミになりにくく風化しにくいのが特徴です。
▲「庵治石」にて制作されたモニュメント
【変色が少ない】
石の変色とは年月の経過により、赤茶色になったり艶が無くなったりすることでありますが、
庵治石においては黒雲母の中の成分である鉄分が極めてすくない。
そのため良質な庵治石では200年経っても変化しないと言われています。
青味がかった黒色で模様が細かく、変色がないため見た目が綺麗であります。
【酸に強い】
通常、石は炭酸ガスや亜硫酸ガス等によって表面が摩減されますが、
花崗岩の中でも特に庵治石は化学変化に強い石であります。
酸性雨にも強いため細かい文字でも石の表面が崩れて読めなくなるようなことはほとんどありません。
このような多くの優れた特徴により評価が高まり、
庵治石の加工は第二次世界大戦後に機械化が進みました。
特に研磨機の性能が良くなってからは、それまで以上に墓石の需要が急激に伸び、
価格も急騰し、その希少価値が認められるようになったのです。
※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)
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(第一石材) 2011年6月 9日 11:12 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
天下の銘石「庵治石(あじいし)」の特徴
▲国産最高級墓石材「庵治石」の採石丁場
庵治石とは地質学的にいうと、中生代白亜紀頃(約8000万年前)に形成された花崗岩の一種であり、
含有する構成物質の大小により、荒目(あらめ)・中目(ちゅうめ)・細目(こまめ)に分類されます。
【庵治石の構成要素】
石英、長石を主成分とし、少量の雲母と角閃石(かくせんせき)を含むが、
これら一つ一つの構成鉱物の結晶が極めて小さく結合がち密なために、
他の地域で産出される花崗岩と比較してもより硬質であります。
■庵治石中目/比重:2.67 吸水率:0.20% 圧縮強度:18.8(㎏/㎠)
■庵治石細目/比重:2.66 吸水率:0.19% 圧縮強度:24.2(㎏/㎠)
【庵治石荒目】
結晶粒度の荒い石で、昔は採掘されていたが、現在庵治石ではほとんど採石されません。
手加工による細工がしやすいため、三州岡崎みかげ、真壁小目みかげ、小豆島、豊島など
荒目の石が産出される地域では彫刻技術が発達しました。
【庵治石中目】
庵治石細目と比べると黒雲母の数が少ないために、庵治石細目よりも白く見えますが、
庵治石の特徴である「斑(ふ)」が浮くという現象が現れます。(ただし、庵治石細目に比べて淡い印象を与えます。)
硬度は庵治石細目同様、水晶と同じ"7"であります。(モース硬度表による)
【庵治石細目】
黒雲母が細やかに大量に含まれ、青黒く微妙な濃淡が付いたまだら模様が現れます。
この現象を「斑(ふ)が浮く」といい、世界中の石材の中でも他に類が無いとされています。
硬度は庵治石中目と同じく"7"です。
※斑が浮く...研磨を施した石の表面に、指先で押さえたような湿り気または、
潤いを与えたようなまだら模様が現れることで、石の全面が二重のかすり模様のように見える現象。
※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)
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(第一石材) 2011年6月 8日 11:20 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
