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国産墓石なら本当に安心?⑥最終話:こんな店で大島石のお墓は買わない!/神戸新聞マイベストプロ神戸主催セミナー「お墓選びで知っておきたい5つのポイント」おさらい

大島石の軍人墓.jpgのサムネール画像 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

潮風の当たる過酷な条件の中で、50年余り経った今も美しさを保つ大島石の軍人墓

~前のコラムからの続きです~

前回のコラムでは、もし私が石材業にたずさわってなく(しかし今の知識は持っている)、
一消費者だったらどこで「大島石」のお墓を建てるかについてお話しいたしました。
(あくまでも、私の個人的見解においての選択です!)


昨年の、神戸新聞マイベストプロ神戸主催セミナー
「お墓選びで知っておきたい5つのポイント」のおさらい、
4."国産墓石なら本当に安心?"についても、いよいよ最終話です。


最終話でも、「大島石」についてのお話です。


実は「大島石」に限らず、どの国産墓石についても
"国産墓石なら本当に安心?"という不安はつきものです。

なぜならば、大島石以外にも「庵治石」「天山石」「万成石」など、
ほとんどの国産の石が中国へ送られ加工されているからです。


では、なぜ「大島石」ばかりを取り上げるのか?


...といえば、あまりにも中国でつくられている「大島石」の墓石の数が多いのと、
(少なくとも日本国内に流通している大島石の墓石の半分以上は中国加工では?)
多くの消費者が何も知らずに、日本でつくられたものとして購入しているからです。


もし、中国で加工されているものとお店側から告げられていても、
中国ではどのような等級の「大島石」の原石を使用し、
どのような加工・制作方法にて墓石に加工されているかの説明を
きちんと受け、納得したうえで購入されている人がどれだけいるでしょう?


お墓は一生に幾度とない大きなお買い物です!


少なくとも孫の代まで安心してお参りできる石を...
と選んだはずの「大島石」のお墓の20年後を想像したことがありますか?


「そんな心配しませんよね!」


100年経っても安心な石ということで「大島石」を選んだのだから、
20年後の「大島石」なんて何の問題も無いと思いますよね!


「人間でいえば、20才(もっと若いかも?)です!」


今、市場に流通している中国でつくられた「大島石」の
お墓が20年後にはいったいどんなふうになっているのでしょうか?



私はあまり想像したくありません...。



では、本題にもどって、もし私が今の知識を持った一消費者だったとして、
「大島石のお墓」を購入するとした場合に、あくまで私個人的主観で選ぶ、
「こんな店で大島石のお墓は買わない!」をお届けいたします。


ただ、どんな商品を選ぶ際にもひとそれぞれの選択基準があります。

価格優先、品質重視、ブランド第一など様々です!


これから書かせていただく「こんな店で大島石のお墓は買わない!」は、
あくまでも私個人としての考えであることをご了承ください。




私なら、次の二つに当てはまるお店で大島石のお墓は買いません!

 

 

【その1】餅は餅屋!

近年においては、お墓は石材店だけではなく
葬儀社や仏壇店もが取り扱う時代となりました。


しかし、私はやはり「餅は餅屋!」だと思います。


良いお肉はやっぱりお肉屋さん!

良いお魚もやっぱり魚屋さん!

お墓もやはり「石材店!」です。


我々石材店が仏壇を扱って販売することは簡単ですが、
やはり専門的な知識については仏壇店には到底かないません。

当然のことながら「石」についても同じです。

特に「大島石」のように扱いが難しい石となるとなおさらです!


餅は餅屋!やはり「石は石屋!」だと思います。


私なら「大島石のお墓は石材店以外では買いません!」
(あくまでも、もし私が消費者の立場だったらです!)



【その2】中国で制作された「大島石」を取り扱っている石材店

通常は消費者の目を引くため安価な中国で加工された
「大島石のお墓」を中心に販売している石材店。

しかし、中国でつくられる「大島石のお墓」に不信感をもっている
消費者に対しては「日本で加工された大島石のお墓」を薦める石材店。

私なら、中国加工の「大島石のお墓」を取り扱っている石材店では、
たとえ「日本でつくった大島石のお墓」であっても買おうとは思いません!




私の地元、神戸は皆様ご存じの「神戸ビーフ」が有名です。


もし、皆様が特別の日のちょっと贅沢な食事に「神戸ビーフ」のステーキを...。
とお店を選ぶ際には次のどちらのお店で「神戸ビーフ」を食べたいと思いますか?

①それなりの値段はするが「神戸ビーフ」のみを取り扱っているお店。
②通常は米国産、豪州産等の牛肉を主に販売しているが、
 お客様の要望があれば「神戸ビーフ」も少し安く提供してくれるお店。


もし、私が贅沢にも「神戸ビーフ」を食べに行くとしたら①のお店です。

②のお店ではあまり食べたくありません!


めったに行けない贅沢な「神戸ビーフ」をせっかく食べるのだから、
外国産牛肉を主に販売しているお店で出される「神戸ビーフ」より、
少しくらい高くても常日頃から「神戸ビーフ」のみを取り扱い、
食肉の卸業者とも密接な関係を持ち、
良いお肉をよく知っているお店で食べたいからです。



お墓も大島石に限らず、なぜ「国産のお墓」を選ぼうと思ったのでしょう?

きっと、それは「いいお墓」が欲しいと思っているからなのではないでしょうか!


「中国産より国産が安心!」


そう思って「大島石のお墓」を選ばれるのではないでしょうか。

では、なぜ「中国でつくられた大島石のお墓」を買うのでしょう?
(中国でつくられていることを知らずに買っている人も多いが...)


それは、日本でつくった「大島石のお墓」よりも安いからです。
(日本でつくった大島石のお墓を安くしてもらったと思っている人もいるでしょう?)



考え方を原点に戻してみましょう!


「いいお墓」を買うつもりだったのか?
「安いお墓」を買うつもりだったのか?


もちろん、「安くて良い!」にこしたことはありません。


だが、「大島石のお墓」は中国でつくったものであってもそこそこの値段はします。

外国産石材のお墓と比べると、決して「安いお墓」ではありません!

私の個人的な意見を言えば、中国でつくった大島石のお墓は
「安くて良い」どころか、とんでもなく『高くて悪いお墓』だと思います。


「安くて良い」お墓をお考えならばインド産の石のお墓などは最適でしょう。

中国でつくられた「大島石のお墓」を買うくらいなら格段に"良いお墓"でしょう!


中国でつくられた「大島石のお墓」をこんな風に思ってるのは私だけでしょうか?

「いいえ!」きっとそんなことはないでしょう。

中には真実をわかりながらも販売している石材店もあるはずです!



では、「わかっていてなぜ売るのでしょうか?」



それは、「売れるからです!」



「良いものではない!」とわかっていても売れれば利益になります。
商売の悲しいさがですがこれが「大島石のお墓」の現実なのです!



したがって、私は中国でつくった「大島石のお墓」を
取り扱っている石材店では「大島石のお墓」(国産のお墓)は買いません!



今回は、最も多く流通している「大島石のお墓」を例に挙げてお話いたしましたが、
「庵治石」「天山石」「万成石」など、すべての国産石材についても同じことが言えるでしょう。



お墓はお家と同じく一生に幾度とない大きな買い物です。

日用品のように買い替えががきくものでもありません。

そして、そこは大切なひとが眠る場所です。


「国産墓石」といって必ずしも安心できません。
品質の善し悪しは別として、材料だけが"国産の石"というお墓が数多く存在します。



『高くて悪いお墓』を買う前に今一度十分に検討されることをお薦めします。



これで、神戸新聞マイベストプロ神戸主催セミナー
「お墓選びで知っておきたい5つのポイント」のおさらい、
4."国産墓石なら本当に安心?"を終わります。




次回からは、神戸新聞マイベストプロ神戸主催セミナー
「お墓選びで知っておきたい5つのポイント」のおさらいの最後のテーマ、
5."お墓選びは石材店選び"についてお話しいたします。

               
                

               ~おわり~





「オリジナルデザインのお墓」について詳しくはこちらまで
http://www.daiichisekizai.com/design/cat_cat152/
神戸の「お墓のプロ」、(株)第一石材・能島孝志の神戸新聞取材記事はこちら!
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中国産墓石の価格上昇・2012年/⑦最終話:情報交換をし、中国との信頼関係を深める必要あり!

中国石材加工工場.JPGのサムネール画像 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■中国産墓石の価格上昇・2012年/①WBSにて放送
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/26368/
■中国産墓石の価格上昇・2012年/②簡単な加工も複雑な加工も値段は同じ?
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/26394/
■中国産墓石の価格上昇・2012年/③行員不足と人件費の高騰
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/27035/
■中国産墓石の価格上昇・2012年/④中国産墓石の品質は安定するのか?
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/27106/
■中国産墓石の価格上昇・2012年/⑤機械による自動化は進むのか?
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/27120/
■中国産墓石の価格上昇・2012年/⑥中国の環境保護政策による採石丁場の閉鎖
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/27145/

※上記のコラムからのつづきです

 

2011年11月の日本の石材業者の倒産は中国でも話題になりました。

中国・福建省内の工場数社に対して代金の未払いがあり、
今後も回収のめどは立たないと言います。

その結果、代金回収に関する日本との取引を不安視する声が上がっており、
「日本の取引先によっては、契約条件の見直しを検討したい」
という中国側の石材加工工場の意見も聞かれます。

日本側の中国に対する代金未払い問題は、
これまでも中国側を悩ませてきました。

製品の精度や納期の問題など、日本側にも様々な理由があるでしょうが、
理不尽な代金の未払いは許されることではありません。


まっとうな両国の商取引が早急に求められます。


また今後、中国製品の価格がどこまで上昇するのか予測不可能ですが、
現在の日本国内の生産能力やインドをはじめとする他国製品が増えたとしても、
中国における石材加工は現時点ではなくてはならない存在です。

中国側の石材加工工場の中には、日本市場を諦めることなく、
今後も中心市場として考えている工場も少なくありません。

それならば、両国で情報交換を積極的に行ない、
今ある問題を業界全体で解決すべきものと、
個々の会社単位で解決すべきものとに分けて、
両国が共に前進する道を探していくことが望まれます。



何よりも信頼関係をより深めることが重要です。



        ~おわり~



※参考・引用文献 「月刊石材」(第32巻第5号・株式会社 石文社発行)




「オリジナルデザインのお墓」について詳しくはこちらまで
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【墓石建立可能地域】

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・中部地方
・北陸地方
・近畿地方
・中国・四国地方
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中国産墓石の価格上昇・2012年/⑥中国の環境保護政策による採石丁場の閉鎖

中国福建省・採石丁場.jpgのサムネール画像 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■中国産墓石の価格上昇・2012年/①WBSにて放送
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/26368/
■中国産墓石の価格上昇・2012年/②簡単な加工も複雑な加工も値段は同じ?
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/26394/
■中国産墓石の価格上昇・2012年/③行員不足と人件費の高騰
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/27035/
■中国産墓石の価格上昇・2012年/④中国産墓石の品質は安定するのか?
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/27106/
■中国産墓石の価格上昇・2012年/⑤機械による自動化は進むのか?
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/27120/

※上記のコラムからのつづきです

 

中国政府の環境保護政策に伴い、
沿岸部にある採石丁場は今年も影響を受けるでしょう。

ポピュラーで安価な石種として日本全国で数多く使用されている
「G623」、「G614」はすでに採掘停止となっており、
「G603」も今年後半には採掘停止になる見込みです。

こうした石種に関しては情報が交錯しており、
はっきりしたことは判りませんが、
それらの代替石種の開発等の話題が目立っていることから、
採掘停止として名前が挙がっている石種に関しては、
値上がり、そしていずれは無くなるでしょう。

また、政府の環境保護政策は石材産地にも影響を及ぼしており、
福建省・崇武地区にある工場の一部は、今年から恵安石材工業地区へ
随時、移転しなくてはならなく、晋江市にある約千軒の石材工場は、
今年後半に撤退せざるを得ない状況にあります。

現状の場所で工場を稼働できたとしても、
石材加工による汚泥や石粉などの汚染防止対策が必要とされ、
それが出来ない場合は、工場が閉鎖に追い込まれる可能性もあると言います。

環境保護をしていくためには、多額の経費が掛かり、
それも製品値上げの要因の一つです。



            ~つづく~



※参考・引用文献 「月刊石材」(第32巻第5号・株式会社 石文社発行)




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中国産墓石の価格上昇・2012年/⑤機械による自動化は進むのか?

石材自動研磨機.jpgのサムネール画像 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■中国産墓石の価格上昇・2012年/①WBSにて放送
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/26368/
■中国産墓石の価格上昇・2012年/②簡単な加工も複雑な加工も値段は同じ?
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/26394/
■中国産墓石の価格上昇・2012年/③行員不足と人件費の高騰
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/27035/
■中国産墓石の価格上昇・2012年/④中国産墓石の品質は安定するのか?
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/27106/

※上記のコラムからのつづきです

 

行員不足による納期や品質低下等の現状を改善しようと、
中国・福建省、恵安県石彫石材同業公会は昨年、
泉州市、恵安県政府の技術局の協力を得て、
泉州市石彫石材業界を中心とする「石材産業技術革新連盟」を設立しました。

この連盟は技術局、高等教育機関、機械メーカーと
恵安県石彫石材同業公会企業の連合体で、
その設立趣旨は、国内外の先進石材生産設備を導入・研究し、
生産プロセスに合った自動機械を開発することであります。

「この連盟が、その主旨をどれだけ早く達成できるのか?」

「複雑な形状の墓石加工にはどう対応していくのか?」

難題だと思われますが、いずれの工場も加工の自動化、
半自動化は目指すところであり、その動向が注目されます。



            ~つづく~



※参考・引用文献 「月刊石材」(第32巻第5号・株式会社 石文社発行)




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中国産墓石の価格上昇・2012年/④中国産墓石の品質は安定するのか?

中国産墓石の品質問題.jpgのサムネール画像 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■中国産墓石の価格上昇・2012年/①WBSにて放送
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/26368/
■中国産墓石の価格上昇・2012年/②簡単な加工も複雑な加工も値段は同じ?
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/26394/
■中国産墓石の価格上昇・2012年/③行員不足と人件費の高騰
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/27035/

※上記のコラムからのつづきです

 

製品の高品質を保つためには、何より行員の安定が必要となります。

それが難しくなっているのは前回のコラムにてお話しさせていただいた通りで、
その結果が近年の品質レベルの低下に大きく影響しているのです。

工場側においては、現状における打開策として、
「納期の延長によって品質の安定を図りたい」というのが大勢であります。

言い換えれば、短い納期では品質の安定は難しいということであり、
現在工場で働いている行員の高齢化に伴う生産効率の悪化も、
納期や製品精度に影響しているといいます。

短納期の場合、行員は出荷の数日前から残業や徹夜をしなければならなく、
製品精度は落ち、検品もおろそかになります。

工場側としては、行員を確保するために無理な残業は強いられない、
という姿勢で、日本側に予め在庫の発注を求める声もあります。

しかし、規格サイズ・形状の墓石を中心に取り扱っている石材店なら、
先行発注をし、在庫として保管しておくことも可能だが、
個々のお客様ごとにオーダーメイド的に墓石を制作する石材店においては、
予め在庫発注をすることは不可能なことであります。

いずれにしても、日本側の発注方法の見直しも検討する必要がありそうです。



               ~つづく~



※参考・引用文献 「月刊石材」(第32巻第5号・株式会社 石文社発行)




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中国産墓石の価格上昇・2012年/③行員不足と人件費の高騰

中国での行員不足と賃金高騰.jpgのサムネール画像 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■中国産墓石の価格上昇・2012年/①WBSにて放送
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■中国産墓石の価格上昇・2012年/②簡単な加工も複雑な加工も値段は同じ?
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/26394/

※上記のコラムからのつづきです

 

中国産石材加工製品の価格上昇は、
中国国内の各種コストアップによるものが大きいが、
中でも行員を確保するための諸経費の増加が、
製品価格の上昇に大きく影響しています。

諸経費とは行員の給料をはじめとして、労働環境の整備や労働保険、
単身ではなく、家族で住めるような寮の完備などによる経費です。

しかし問題は、こうした労働環境・条件を整えても
「行員の確保は難しい」という状況にあることです。

この「行員の確保の難しさ」はそもそも人手不足によるものですが、
ただそれは、日本向けの製品加工工場において特に顕著であります。

欧米その他、日本向け以外の製品については、
品質に対する要求がそれほど厳しくなく、クレームも少ない。
また、残業も無いことから、行員にとっては労働条件が良いのです。

一方で、日本向けの製品はその逆であり、
中国の行員の立場からすると条件が悪いのも
人員確保に影響を及ぼしている大きな原因の一つです。

どこの工場でも行員の確保が一番難しくなるのは旧正月後であり、
旧正月前の年末前に行員の賃金アップや
ボーナス支給はもはや当たり前となっています。

工場経営者側はその他にも、出稼ぎ行員に対しては、
郷里までの往復の旅費の支給や、一地域から複数いる場合は、
工場側の車等による送迎、また出稼ぎの行員が戻ってくる際に、
新たな人を一緒に連れてきた場合は、賃金アップを約束するなど、
現在いる行員の引き止めや、新たな行員の確保に躍起になっています。

寮に残った行員や地元に住む行員に対しては食事会を企画し、
行員が家を新築するといえば、代金の立て替え(毎月の給料から天引き)、
など、工場経営者は様々な方策で行員の確保に必死な状況です。

地元に住み古くから働いている行員については、
ある程度安定して確保できているのですが、
出稼ぎ行員については、旧正月後、いつ工場に戻ってくるのか分からないし、
戻ってきたとしても、以前のように残業をするのを拒み、
再度賃金アップを要求し、しばらくして他の工場の方が高級だと判れば、
その工場に移ってしまうなど、いくら日本人と考え方が違うといえ、
「お金と自分がすべて!」という国民性がむき出しの状況なのです。

さらに、昨年から問題となっているアルバイト行員の存在も、
各工場を悩ませている大きな原因の一つと考えられています。

アルバイト行員とは、日本でいうフリーター的な存在で、
工場によっては行員不足を解決するために、
通常より高い賃金で臨時に行員を募集しますが、
正規の行員として工場で一週間働くよりも、
臨時のアルバイト行員として三、四日働くほうが高給になるのです。

そして、空いた時間は他の仕事をすることも可能だし、
余暇もできることから若い世代に多く見られるといいます。

このアルバイト行員の存在は、行員確保の問題をより複雑化させ、
また、賃金高騰の原因の一つにもなっていますが、
一方では、既存行員の立場を考え、アルバイト行員は一切雇わないという工場もあり、
工場経営者の行員に対する姿勢が問われているとも言えるでしょう。

人手不足については、中国の一人っ子政策の影響による若い世代の減少、
生活水準の向上に伴い3K職種の敬遠といった面もあり、
すでに工場側だけでは解決できない社会的な問題にもなっています。



             ~つづく~



※参考・引用文献 「月刊石材」(第32巻第5号・株式会社 石文社発行)




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