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社長ブログ お墓の情報満載!! これでいいのか!?墓石業界!の最近のブログ記事

これでいいのか!?墓石業界!(7・最終話)ホテル業界から学ぶこと

以下のブログからの続きです。最初からご覧になってください。

(1)商売は面倒くさくて当たり前
(2)施工基準がない業界
(3)デザイン盗用なんて当たりまえ
(4)石材店ごとに石の名前が違うのはなぜ?
(5)石材の等級(ランク)に統一性がないのは何故?
(6)墓石の一部を中国で加工しても国内加工?


先日、弊社も加盟する日本最大の石材業界団体である、
(一社)日本石材産業協会の兵庫県支部理事会のため、
兵庫県北部の豊岡市にお邪魔させて頂いた際に感じたことです。

豊岡市と言えば、特別天然記念物のコウノトリを保護し、
自然回帰させる拠点である「コウノトリの郷公園」と、
全国生産の80%シェアを誇るカバンの製作においても有名です。

その豊岡市での会合の際に宿泊で利用させて頂いたのが、
JR豊岡駅から徒歩5分の所にある豊岡グリーンホテルモーリスさんです。


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このホテルは、2014年2月に新しくオープンしたビジネスホテルです。

いろいろなところでビジネスホテルに泊まる機会が多いのですが、
コスパも含めて、これといったホテルが中々ない中で、
このホテルは「かゆいところに手が届く」魅力的なホテルでした。


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随所に観葉植物が配置された落ち着いた雰囲気の1階ロビーには、
自由に使えるパソコンとプリンターに無料ドリンクサービスもあります。


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部屋は全てWベッドのゆったりサイズで、もちろんウォシュレット完備。


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各階のエレベータ前には、セルフですが、好みに合わせて選べる枕や、
ズボンプレッサー、空気清浄器、加湿器が並べてあります。


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当然、部屋にはユニットバスはあるが、やはりサウナ付きの大浴場が最高。
天然温泉でないのが残念ですが、15時から翌朝9時まで使えるのが嬉しい。


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大浴場の設備等も、ビジネスホテルとしては特筆もので、
入口や洗面台はバリアフリー設計のユニバーサルデザイン。


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そして、大浴場の入り口には、他の人のスリッパと間違えないように、
クリップが置いてあったり、浴室にはナイロンタオルも用意されています。

スリッパを間違えられるのは嫌ですし、普通のタオルじゃ泡立ちが悪いし、
顧客側が「こんなものがあったらなぁ...」と思うものがきちんと揃っています。


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朝起きると、ドアの前には新聞(無料)が置かれています。


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その他、長期の滞在者や定期的に利用する宿泊者向けに、
荷物を預かり保管してくれる、マイコンテナサービスや、
洗濯代行まで、細かいところまで気が利いているのが良いですね。


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ここまでのサービスに、バイキング形式の朝食がついて、
シングル朝食付きの値段は、5,724円(税別)です。

消費税を加えても、6,000円ちょっとです!


さすが、常々人に優しい商売をされているおおきた石材店さんのお膝元、
コスパ的に考えても、文句なしのサービスのビジネスホテルでしょう。
     

さて、本題です。


私たち石材店は、どちらかというと大きな金額を扱う商売です。


お墓を建立するとなると、何十万円~何百万円、
極めて高額なお墓なら、数千万円というものもあります。


霊標(墓誌)への追加文字彫刻にしても数万円は掛かります。


いずれにしても、数百円、数千円という注文はそんなにありません。
花立ての中入れや線香立など、各種付属品の販売くらいでしょう。

お客様から数十万円、数百万円という大きなお金を頂きながら、
はたして、それに見合うだけのサービスができているのでしょうか?

ひと昔前のお墓の建立といえば、地元の石材店にただ注文をするだけで、
石の種類や形に頓着することもなく、見積もりさえもありませんでした。

しかし、今や日本中があらゆるモノとサービスにあふれ、
情報化社会となった今日では、消費者は厳しい目でチェックしています。

石材店が考える「良い石」「良い加工」「良い施工」とは別の次元で、
消費者は石材店をチェックしているということを考える必要があります。



店舗や事務所、応接室や工場内がきれいに片付いているか?

展示場に並べられている墓石にホコリが溜まっていたりしないか?

各展示墓石に価格が表示されているか?

担当スタッフの対応や態度・身なり、そして人間性はどうなのか?

石やお墓の知識をはじめ、宗教的な知識が十分に備わっているか?

提示された見積り金額と商品内容との費用対効果に問題はないか?


などなど、今や消費者も様々なところでサービスを受け慣れているので、
商売人以上に厳しい目で観察されていると考えていた方が賢明です。

私たち石材店は、6,000円ちょっとの売上のお客様に対して、
豊岡グリーンホテルモーリスさんのようなサービスができるでしょうか?

その百倍以上の金額の商売をさせて頂いているにも関わらず、
お客様に対してぞんざいな扱いをしていないでしょうか?


ちょっと安いお墓の注文を受けただけでも愚痴を言う人がいる業界です。
しかし、6,000円ちょっとで、あそこまでのサービスをする業界もあるのです。

これからの石材店は、良いお墓づくりをすることは当然のことですが、
消費者が感動するサービスの提供も考えていく姿勢が必要ではないでしょうか。



           ~おわり~




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これでいいのか!?墓石業界!(6)墓石の一部を中国で加工しても国内加工?

現在、日本国内の市場に流通している「国産墓石」と称されるものには、
日本国内の石材加工工場で加工された「国内加工の国産墓石」と、
日本の石を中国に送り、中国の石材加工工場で加工され、
製品となった墓石を輸入販売している「中国加工の国産墓石」とがあります。


このいずれもが「国産墓石」と称して石材店で販売されています。


たとえ、中国で加工されたものであっても、材料となる石が日本の石なら、
「国産墓石」として販売しても、現行法律では全く問題がないのです。

多くの消費者は「中国産墓石は嫌だから...」「国産なら安心!」なんて思いで、
この事実を知らずに、中国加工の国産墓石を購入しているのです。


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その数は、日本で加工された「国内加工の国産墓石」よりもはるかに多く、
国産墓石と呼ばれるものの約80%が中国加工の国産墓石なのです。


※以下の関連ブログをご覧ください。
国産墓石と中国産墓石の研磨と加工精度


しかし、これだけインターネットが普及した情報化社会になってくると、
最近では、この事実を知っている消費者もだんだんと増えてきました。

そういった消費者は、中国で加工された国産墓石を敬遠し、
石材店に対し「国内加工の国産墓石!」としっかり希望されるのです。

これで、すんなりと消費者が望む墓石ができれば問題はないのですが、
なかなかそうはいかないのが、今の世の中の実情なのです。


そこには"販売価格"や"仕入れ価格"など、
常に「お金」の問題が絡んでくるからなのです。



「少々高くてもいいから、とにかく良いものが欲しい!」
なんていう人は、世の中にそう多くはいらっしゃいません。


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それとは逆に「安くて良いものが欲しい」という人は数多くいます。


消費者の方々も複数の石材店に見積もりを依頼する時代の中で、
石材店側も何とかして自社で販売したいという思いがぶつかります。


そうなると、製作コストを下げて、いかに安く売れるかを模索するのです。


国内加工と言ってもピンからキリまであります。
日本の石材加工工場でつくれば全てが良い製品とは限りません。



国内加工の国産墓石を自社で加工している石材店もあれば(少数ですが)、
産地の加工工場に直接製作を依頼している石材店もあります。


一般的な国産墓石の流通経路としては、一般消費者は石材店に注文する。

お客様から注文を受けた石材店は、石材商社と呼ばれる卸問屋に注文する。

そして、石材商社がどこかの石材加工工場に製品を発注する。

国産・中国産に限らず、多くはこのような流れで墓石はつくられるのです。


ちなみに、当社、第一石材では、中国加工の製品に関しては、
石材商社を通じて墓石製品を発注するのではなく、
取り扱い石種等に応じて厳選した9社の石材加工工場に依頼しております。

国産墓石の加工に関しては、日本三大石材加工地の一つである、
香川県「庵治・牟礼」の中でも卓越した技術を誇る加工工場を厳選して、
加工のすべてを日本の石職人の手でおつくりさせて頂いております。


相見積もりのため消費者から値切られた石材店は石材商社を値切る。

石材商社側も値段の安い工場を探して墓石の加工を依頼するしかない。

その結果、やはり値段なりの製品しか出来てこないが、
石材店側も安い製品を求めた以上、それは仕方ないので納得。

石材店は「どうせ、消費者は分からないだろうから...」と引き渡す。


確かに、建墓すぐの新しい時には、ほとんどの人は違いは分かりませんが、
値段の安い加工工場の製品は、やはりそれなりのものなのです。

しかし、競合他社との相見積もりを勝ち抜いて顧客にするためには、
少々製品精度が悪かろうが、突貫工事で工事工程を簡略化しようが、
とにかくコストを下げるしかないと考える石材店もたくさんあるのです。


ここまでなら、製品が悪かろうが一応「国内加工の国産墓石」です。


国内加工と中国加工の値段の大きな違いは「やくもの加工」です。


やくもの(役物)加工とは、墓石上部の陣笠や香箱、上台の亀腹やスリン、
あるいは、角花瓶型花立てなどの曲線加工や特殊加工のことをいいます。

これらは、切削から研磨、成形加工まで、さまざまな手法や工法、
さらには熟練した職人技が必要となり、職人技の見せ所となるのです。

これらの加工を日本国内で行うとなると、高額の別途加工賃が必要ですが、
中国加工の場合はほぼ無料、もしくはごく僅かの加工賃で済むのです。


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この国内加工の「やくもの加工」に掛かる別途加工賃を抑えるために、
やくもの加工の部材に関しては、中国の石材加工工場でつくり、
「国内加工の国産墓石」として販売されているものも数多くあります。


※詳しくは以下のサイトをご参照ください。
墓石の一部を中国でつくる『mix国産墓石』  


このように、墓石の加工に高いお金が掛かる部分を中国で加工して、
日本で合体させて一つの墓石となるものも「国内加工」として販売されています。

おそらく、このような一部を中国で加工した国産墓石に対しても、
国内で加工をした証しである「国内加工製造証明書」が発行されるのですから、
消費者からすれば、何を信用すればいいのか分かりません。

すべてを日本国内で加工した墓石だけが「国内加工」となるのか、
80%以上を国内で加工し、20%未満が中国加工でも国内加工と呼べるのか等、
墓石に関する日本の現行法律では「国産」の定義が明確に定められていません。

しかし、「墓石の全部を日本国内で加工します!」と言って販売していたのならば、
たとえ一部であっても、中国で加工するのは消費者に対する「ウソ!」でしょう!

競合他社との相見積もりの顧客をどうしても勝ち取りたいのか、
はたまた、常に利益最優先に商売を考えているのかはともかくとしても、
消費者に対するウソだけは絶対にあってはなりません。


お墓を販売するという仕事は、通常のモノを売る仕事とは違います。


仮に、消費者はだませたとしても、仏様にはお見通しですよ。



           ~つづく~




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これでいいのか!?墓石業界!(5)石材の等級(ランク)に統一性がないのは何故?

お客様から時々、以下のような質問がきます。

「大島石の“極上”で9寸神戸型の墓石をつくったら値段はいくら?」

「庵治石細目の“超特級”で9寸神戸型の墓石をつくったら値段はいくら?」

この、大島石の「極上」っていったいどの程度の石なんでしょうか?


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大島石の等級で業界内で一般的に使われているのは、
上から順に「特級」「1級」「二割」「カレイ」「二等」です。

ところが、これらの等級以外に「極上」もあれば、
「特上」「特A」なんてのも聞いたことがあります。

「極上」と「特上」と「特A」ならどれが一番良いのでしょうか?

さらには、新幹線じゃあるまいし、「超特級」なんてのもあります。

いずれも「特級」よりは上なんでしょうか?

または、特級クラスの石を勝手にこのような等級にしているだけなのか?


いずれにしても、一般消費者にとっては「まぎらわしい」の一言です。


大島石にしても、庵治石にしても、採石丁場が数十か所もあるので、
「どこの採石丁場で採れた、どのランクの石」という表記が適切です。


例えば「A5ランクの神戸ビーフ」のように!


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また、天山石に関しても、天山石材産(田中正男社長)と、
弟さんの田中直実石産(田中直実社長)の採石丁場で採れる石があります。

これもまた、お客様からのお問い合わせで、
「おたくは、田中の天山で9寸神戸型の墓石の値段はいくら?」


どちらも、「田中」なんですが...?(いとこなんですから)


これもまた、まぎらわしい!


このように、石材店によって石材の等級表記が異なる場合があります。


自社が提供する墓石の石を少しでもよく見せようとの思いなのでしょうが、
消費者側からすれば「まぎらわしい」「分かりにくい」というのと、
この等級が墓石業界のすべての共通等級(ランク)と思っている人もいます。

一般消費者が見積書を見た際にきちんと比較できるように、
業界統一の石材等級(ランク)の整備はできないものなのでしょうか。



              ~つづく~

これでいいのか!?墓石業界!(4)石材店ごとに石の名前が違うのはなぜ?

お墓に使用する石には数多くの種類があります。

その昔は、日本国内の石しか使用されていませんでしたが、
今では、中国産やインド産の石を中心に世界中の石が使われています。

日本の石には「庵治石」「大島石」「万成石」「天山石」など、
それぞれに、きちんとした名前があり、その名前で販売されていますが、
中国の石は日本の石のように、きちんとした名前が付いているものは少なく、
採掘される地域や丁場の番号等がそのまま石の名称になっているものが多い。


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例えば「G623」「G614」など、数字の頭が"6"で始まるものの多くは福建省産。
(「AG98」のように例外もあります)

「G1704」「G1716」など、黒龍江省産の石は数字の頭が"1"で始まり、
さらに、「K12」「K16」「101CA」などと、各石種ごとに細分化されます。

また、インド産の石も「M-1H」「MU」「YKD」など、
数字とアルファベットで表記された名前の石が数多くあります。

日本の石の名前と違い、数字とアルファベットだけの味気のない名前ですが、
これが、それらの石の正式名称であり、墓石業界での正式流通名称なのです。

これらの石を使用しての見積書を消費者に提示する際に、
すべての石材店が正式名称を使用していれば何の問題もありません。


しかし、現実はそうではありません。


「○○石」「△△石」など、石材店がそれぞれの石に好きな名前を付けたり、
日本の銘石である、庵治石や大島石に少々石目が似ているからということで、
「中国庵治石」とか「新大島石」なんて名前が付けられている石もあります。


正に、日本の石かと錯覚するような名前を付けて販売しているのです。


中国・福建省産の「AG98」を中国産高級青みかげ石「新大島石」と、
見積書に記載されていたら消費者はどう感じるでしょうか。

人にもよるでしょうが「中国産だけど大島石とさほど品質は変わらないのでは」
...と、勝手に思い込んでしまう消費者も中にはいるでしょう。


それが、石材店の狙いなのですから!


石材店ごとに好き勝手な名前を付けるもう一つの大きな理由は、
他の石材店と相見積もりになった際に、石の特定をさせないためです。


今の時代、一件の石材店だけに決めて契約をする消費者は少なくなりました。


そのため、複数の石材店に依頼した見積書を比較する際に、
すべての石材店が「AG98」と記載していれば比較検討できますが、
A社は「AG98」、B社は「新大島石」、C社は「鳳凰石」ならどうですか?

プロが見れば「新大島石」は何となく「AG98」か「AG213」あたりかな?
...と、想像がつくのですが、さすがに「鳳凰石」は分かりません。

一般消費者ならば、「新大島石」ですら全く分からないでしょう。


これは、競合他店に見積りの石種を特定させないことが目的なのです。


このことについて、富山県でお墓の無料相談サイトを主宰されてる宮崎様も、
「中国やインドからの輸入石に自社で勝手に名前を付けているのは、
やっぱり誠意を感じられない」
と自身のブログに書かれておられます。


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皆さまが日頃お買い物に行かれるスーパーマーケットで、
鯛やマグロが店ごとに違う名前を付けて売っていたらどうしますか?


これと同じことが、墓石業界ではごく当たり前に行われているのです。


それも、ごく一部の石材店という数ではありません。
とんでもない数の石材店が自社独自の名前を付けて墓石を販売しています。

消費者の皆様が石材店から見積書をもらったならば、
いの一番に、見積書に記載されてある石種をネットで検索してみてください。

ネット上で出てこない様な石や、仮にネット上に出てきたとしても、
その見積書をもらった石材店のサイトだけにしか出てこない名前なら要注意です。

見積書を見る上で、値段の比較ももちろん大切なことですが、
使用石種が正式名称で記載されているかを確認して頂くことも重要です。


                                    ~つづく~


これでいいのか!?墓石業界!(3)デザイン盗用なんて当たり前

2020年開催予定の「東京オリンピック・パラリンピック」エンブレムが、
ベルギーにある劇場のロゴに酷似している、というパクリ疑惑が、
2015年の夏に話題となり、このエンブレムの使用は中止となりました。

このように、他のデザインを無断で模倣・盗用することは、
意匠権侵害等、知的財産の侵害として取り締まりが厳しくなっています。


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中国では、コピーをすることに対して罪悪感はないようですが、
日本や欧米諸国では、デザインの盗用は立派な犯罪なのです。


では、墓石業界では、デザイン盗用問題は存在するのでしょうか?


結論から言うと、他人のお墓のデザイン盗用なんて当たり前です。


パクリ放題と言うのが現状です。


昭和の時代の墓石と言えば、地域による違いはありますが、
関西方面だと、和型3段もしくは、芝台付きの4段が基本です。

それ以外のカタチの墓石となると、五輪塔や宝篋印塔、
主にキリスト教徒用の「オルガン型」と呼ばれる洋型墓石くらいでしょう。

それが、平成の時代に入ると、オルガン型墓石ともひと味違う、
自由な発想で個性を前面に打ち出したオリジナルデザインの、
「デザイン墓石」と称される墓石が登場してきました。


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そうなると、これまで和型墓石だけをつくり続けてきた石材店も、
消費者の希望に対応し、デザイン墓石の注文に応じる必要があります。

ただ、ひと口に「和型墓石」「デザイン墓石」と言いますが、
実際には、全く別次元のモノづくりであると言ってもいいでしょう。

例えて言うなら、今まで伝統的な蕎麦屋一筋でやってきたお店が、
ある日突然、フランス料理を始めるくらいの違いがあります。

お墓づくりには、モノづくりという加工の難しさも当然ありますが、
無形の「デザイン」を考えるというのも簡単なことではないのです。


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だから、服飾でも、宝飾でも、建築でも、広告でも、工業製品でも、
それぞれに、プロのデザイナーという職業が存在するのです。

ここ最近でこそ、「墓石デザイナー」たるものが存在しますが、
平成の初めころには、墓石専門のデザイナーは居ませんでした。


弊社もグラフィックデザイナーにデザインの依頼をしておりました。


もちろん、プロに依頼するわけですからデザイン料が発生します。


この「デザイン料」が石材店にとっては理解できない代物なんです。


墓石業界では、石を仕入れる、加工賃や施工費を支払うなど、
お墓をつくる工程に生じる費用を支払うことに関しては当然なのですが、
「デザイン」という無形の知的財産にお金を支払うことは、
もったいない、納得できないと考える経営者が非常に多いのです。


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それに加え、他人のお墓のデザインをパクルという行為に、
罪の意識を感じている人が、他の業界と比べ少ないと言えるでしょう。

だから、お客様からデザイン墓石の相談を受けた際に、
「気に入ったお墓みつけてくれれば同じものをつくりますよ!」
...なんてことを、お客様に対してごく平然と言えるのです。

そして、石材店の営業マンが、白昼堂々と他人のお墓の中に入り、
墓石から外柵、付属品に至るまで、各部材の寸法を隅から隅まで測り、
さまざまな角度から写真を撮りまくっている姿を時々見かけます。


これって、不法侵入にならないんでしょうかね?


過去には、墓石のデザインに関して訴訟問題にまで発展し、
被告(デザイン墓石の意匠権を侵害した石材店)の意匠権侵害を認め、
和解金として300万円を原告(意匠権をもつ業者)に支払うよう、
勧告されたケースも出ているのですが、残念ながら氷山の一角です。

デザインの盗用は不正競争防止法違反に抵触し、
原則として、10年以下の懲役、又は1,000万円以下の罰金の、
懲役と罰金の両方を科することができるなどが定められています。


他人のモノを盗むことはもちろん犯罪行為ですが、
デザイン等、知的財産を盗むこともりっぱな犯罪です!


石だけではなく、デザインにもお金が掛かるのです。



           ~つづく~


これでいいのか!?墓石業界!(2)施工基準がない業界

2015年3月に、建築用免震ゴムの大規模なデータ改ざん発覚、
2015年11月には、横浜市のマンションが杭打ちの手抜きによる傾き、
…と、今年は建築業界の不正が社会的に大きな問題となっています。


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では、墓石業界は大丈夫なのでしょうか?


答えは、墓石業界ではこのような問題は起こりません。
なぜなら、「建築基準法」のような規制法律がないからです。


つまり、どんな工事をしようが法的には問題ないのです。

 

1.地面を十分な深さまで掘り下げ、割栗石や砕石を入れて転圧をし、
  鉄筋を組み上げ、コンクリートを流し込み基礎工事を行う基礎工事。
2.地面の表面の土を3㎝ほど取り、モルタルを敷くだけの基礎工事。
3.基礎工事など全く行わない業者。



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この他にも、軟弱地盤などの場合には、地盤沈下を防ぐために、
特殊工法を用いた基礎工事を行う場合もあります。


これらは、すべて、それぞれの石材店が決める事なのです。


では、仮に法的に問題はないとしても、地震が起きたら大丈夫なのか?
また、年数が経つと共に墓石が傾いたりはしないのか?


全然、大丈夫ではありません!


事実、20年前の阪神・淡路大震災では数多くの墓石が倒壊しました。


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この地震を機に、被災地・神戸にて開業することになった当社では、
基礎工事の重要性を再認識し、建墓に関する工法を根本的に見直しました。

また、全国的にも、お墓に関する地震対策への関心が高まり、
現在では、さまざまな墓石用地震対策製品が販売されています。

けれども、地震に関しては地震対策製品により性能が異なるのと、
いくら優れた性能の地震対策を施したとしても、
基礎工事が万全でなければ何の意味もありません。

ただ、家やビルなど、建物の倒壊に関しては大きな話題になり、
建築に関わる法改正や工法の見直しがされていくのですが、
お墓に関しては、それほど大きく変わることはありません。


火山国日本では、今後もいつ大きな地震が起きても不思議ではありません。


それがもし、お盆やお彼岸など、お墓参りの多い時期に起こったとしたら、
1基数百kgもある墓石が墓参者の上に倒れてくるかも知れないのです。


想像するだけでも恐ろしいことです。 


現状において、規制法律がある無しはともかくとして、
「墓参者を守る」そして「ご先祖様も守る」ためにも、
一定基準の施工を行うことが石材店としての務めではないかと考えます。


今の時代、基礎工事を行わない墓石工事なんて論外です。


       
                                      ~つづく~



これでいいのか!?墓石業界!(1)商売は面倒くさくて当たり前

このところ、と言っても、ずいぶん以前からの話ですが、
同業他社の人たちから「最近のお客は面倒くさい」、
「いろいろと注文が多い」などと言う声をよく耳にします。

確かに、近年お墓の購入を考えておられる消費者の方たちは、
いろいろなご注文やご要望をおっしゃられるのは事実です。

しかし、他の業界ではずいぶん前からそれが当たり前なのです。

例えば、クルマを購入する際に、メーカーや車種を選ばず、
すべてを営業マンにお任せで注文する人がどれだけいるでしょう?

家を建てるときに、住宅メーカーや工務店に見積りも依頼せず、
ポンとお金を払って建てる人がどれだけいるでしょう?


そんな人はほとんどいないはずです。


ところが、私たちの業界では、ほんの十数年前まで、
「何も分からないから石材店におまかせ」というのが大半だったのです。
(地域によっては、今でもあるかも・・・)


私がこの業界に入って一番ビックリしたのがこの部分でした。


30年近く前には、まだ「デザイン墓石」なるものは世になく、
キリスト教徒の方のお墓以外は大半が「和墓」の時代でした。

そして、詳細を記した見積書や墓石の設計図もなく、
お墓に使用する石の種類は「松」「竹」「梅」の3ランク、
カタチは「A」「B」「C」の3種類位の中から選んで頂くというものでした。


これで、一式150万円、200万円、300万円、てな具合になるわけです。


「途中は無いんか!」と言いたいくらいキリのいい数字です。


お墓という高額商品を、こんな売り方をする業者にも問題がありますが、
これで、すんなりと買う消費者も如何なものかと思います。


商売というものは「面倒くさくて当たり前」ではないでしょうか。


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家庭でつくる料理より、割烹で出される料理の方が、
何倍も手間も時間もかかり、何倍も面倒くさいはずです。


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しかし、プロの料理人は「面倒くさい」なんて言いません。


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私たち石材業界も、ずいぶん以前には、切り出された石をノミで削り、
一つ一つの墓石を、すべて人の手で手間暇かけてつくっていました。

その後、機械化が進み、今では、市場に流通している約80%の墓石が、
中国の石材加工工場でつくられ、完全な製品として輸入されています。


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つまり、ほとんどの墓石小売店は、お施主様が要望される墓石を、
石材商社等を通じて仕入れ、墓所での施工をしているだけにすぎません。


それで「面倒くさい」なんて・・・

供養産業から単なる「モノ売り」になってしまったのか・・・


これでいいのか!?墓石業界!


今一度、私たち墓石業界は「商いとは何か?」を考える必要があります。



         ~つづく~


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