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墓石を産地と色で選ぶ

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【国産/青色】庵治石(あじいし)

独特な模様が織りなす美しさと、職人泣かせと言われるほどの硬さ。千年を語り合った人と石の信頼がある。

ふわふわとした何とも優美で、潤いを与えたまだら模様が現れる。これは「斑(ふ)が浮く」という現象で、「庵治石」にしか見られない最大の特長です。
見た目はきめ細かな地肌美人だが、中身は水晶と同等の「硬度7」を誇る超硬派。
他の石材では得られない荘厳な存在感に溢れた世界一の銘石です。


庵治石細目 庵治石中目 庵治石中細目
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石材物性データ

産地 香川県高松市・庵治町
岩石分類 花崗岩
見掛け比重 2.65t/㎥
吸水率 0.19%
圧縮強度 2,080㎏/c㎡
耐水性
硬度
耐久性
価格
評価
庵治石.jpgのサムネール画像

プロからの一言

卓越した技術を要する「庵治石」の加工

庵治石の丁場(採掘場)の岩盤は亀裂が多いため、採石された原石のうち墓石などに使われるのは、わずか3%~5%程度です。また、一見、何の問題のない原石でも、切ってみれば中にキズや黒玉などが出てくる場合もあり、その後の行程で、根気よく取り除いていきます。庵治石の原石は、大きな塊の石が少なく、複数の部材の色目、石目を合わせるために長い時間と手間、様々な知恵と工夫、細かい行程など、庵治の石工たちの卓越した技術が必要なのです。多くの長所を持つ反面、扱いの難しい庵治石。しかし極めて良質・希少な、世界に誇れる銘石です。

宮嶋良章(みやじまよしあき)
庵治石卸問屋
(有)ミヤジマ・グラニット 代表取締役



日本一の銘石「庵治石」の特徴とは...

庵治石は花崗岩の一種で、地質学的には「黒雲母細粒花崗閃緑岩」に分類されます。

石英、長石、雲母、角閃石を含む硬い岩石で、結晶が極めて小さく、
結合がち密なため、他の花崗岩と比較してもより硬いのが特徴の一つです。

モースの硬度表で説明すると庵治石は、石英、水晶と同じ7度という硬度のため、
加工には苦労しますが、反面細かな細工や彫刻が可能です。

ち密ゆえに水を含みにくく、風化や変質にも強いため、
長年に渡り彫られた文字が崩れたり、変色したり、艶が無くなったりしないといわれています。

庵治石はさらに「細目(こまめ)」、「中細目(ちゅうこまめ)」、「中目(ちゅうめ)」に分類されます。

庵治石細目.jpgのサムネール画像      


■比重:2.66
■吸水率:0.19%
■耐用強度:24.2㎏/㎡

「庵治石細目(あじいしこまめ)」は小さな黒雲母の数が多く、磨くと青黒い細かな「紺がすり」のようになります。

その上、最大の特徴は「斑(ふ)」または「ぼたん」と呼ばれる現象がおこり、
指先で押さえて、湿り気、潤いを与えたようなまだら模様のあることで、
石の表面が二重の「かすり模様」をみせます。

この現象は世界中の石材の中でも類がなく、艶やかな光沢があり最高級と折り紙付きの石材です。

庵治石中細目.jpgのサムネール画像   

■比重:2.67
■吸水率:0.20%
■耐用強度:20.0㎏/㎡

「庵治石中細目(あじいしちゅうこまめ)」は含まれる黒雲母の数が少ないので
庵治石細目と比較するとやや白く見えます。

硬度は細目と同じですが、透明感と繊細で優しい石質が高級感を備えています。

庵治石中目.jpgのサムネール画像  

■比重:2.67
■吸水率:0.20%
■耐用強度:18.8㎏/㎡

「庵治石中目(あじいしちゅうめ)」はさらに含まれる黒雲母の数が少ないため
庵治石細目、庵治石中細目と比べるとより白く見えますが、硬度は両者と全く同じです。

また、少量の白雲母が混じっているので、銀粉を吹いたような輝きを見せるものもあり、
白い長石が桜のように舞い、優美な光沢、独特の色合いをかもしだしています。

庵治石は世界に類の無い質の良さと希少価値から、石材としては世界一と評され、
産地には有名彫刻家がアトリエをかまえています。

庵治石は他の花崗岩では感じられない四季を通しての様々な表情を楽しませてくれます。

春のほのぼのとした日差しによって際立つ透明感のある青色。

夏には厚さをしのぐ優しさを兼ね備えた躍動感。

秋には紅葉と共に深みを増した風合い。

冬には静寂と暖かさを感じさせてくれます。

日本の風土で育まれた庵治石は日本人の心の石でもあります。

 

「庵治石」について詳しくはこちらまで
http://www.daiichisekizai.com/choose_stones/2010/01/entry_692/
神戸の「お墓のプロ」、(株)第一石材・能島孝志の神戸新聞取材記事はこちら!
http://pro.mbp-kobe.com/daiichisekizai/
神戸・兵庫・阪神間の"いいお墓づくり"は「和型墓石」から「デザイン墓石」まで第一石材へ
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最高のお墓は、庵治石の中の庵治石「大丁場産の庵治石」

庵治石・大丁場の石1.jpgのサムネール画像


庵治石の中の庵治石「大丁場産の庵治石」

庵治(あじ)石の産地は四国/香川県・高松市の東、
庵治町と牟礼(むれ)町の境、庵治半島のほぼ中心に位置します。

庵治町久通(くず)、牟礼町久通といわれる町境の久通集落から
少し庵治側に入った所に「御用石」という丁場がありました。

この丁場がかつて高松の御殿様御用達の石を採石した所で、
このあたりを「大丁場(おおちょうば)」と呼び、今も庵治石の産地の中心となっています。

庵治石の丁場には、約50事業所ほどの採石丁場がありますが、
中でも最高品質の庵治石細目(こまめ)・中目(ちゅうめ)が産出されているのは大丁場からです。

庵治石の中の庵治石......それは「大丁場産の庵治石」です。

庵治石に含まれる石英、長石、雲母などの化合物は結晶の大きさが小さく、
その結合がち密なために、他の花崗岩と比べ硬質であることも特徴の一つです。

水晶と同じ硬度7という硬さのため細かな小さい部分にわたる細工が可能であり、
結晶の結合がち密であるため、水を通しにくく、艶がなくなったりしないのが大丁場の庵治石です。

大丁場・田渕石材産「庵治石細目」.jpgのサムネール画像     


大丁場「田渕石材」産の庵治石細目最高級品の墓石

庵治石の特徴はきめの細かな石肌です。花崗岩の主成分は石英、長石、雲母ですが、
庵治石はこれらの一つ一つの結晶が小さく、「細粒黒雲母花崗岩」に分類されます。

庵治石細目には小さな黒雲母の数が多く、磨くと青黒い細かな紺がすりのようになります。
その上、最大の特徴である「斑(ふ)が浮く」という現象があります。

これは指先で押さえて、湿り気、潤いを与えたような独特のまだら模様が現れることで、
墓石の全面が二重のかすり模様を見せてくれます。

庵治石の特徴はきめの細かな石肌です。花崗岩の主成分は石英、長石、雲母ですが、
庵治石はこれらの一つ一つの結晶が小さく、「細粒黒雲母花崗岩」に分類されます。

庵治石細目には小さな黒雲母の数が多く、磨くと青黒い細かな紺がすりのようになります。
その上、最大の特徴である「斑(ふ)が浮く」という現象があります。

これは指先で押さえて、湿り気、潤いを与えたような独特のまだら模様が現れることで、
墓石の全面が二重のかすり模様を見せてくれます。

■墓石:幅91㎝×奥行102㎝×高さ156㎝(9寸神戸型3重台墓石)
・使用石材:庵治石細目特級(香川県産)
■外柵:幅180㎝×奥行270㎝×高さ34㎝
・使用石材:SPI(ポルトガル・ニーサ産)
■設計・製作:株式会社 第一石材 
■墓所:飛龍寺霊園

大丁場・寺島石材産「庵治石中目」.jpgのサムネール画像    


大丁場「寺島石材」産の庵治石中目最高級品の墓石

花崗岩に含まれる長石、石英には数々の色があるので、
中には桜御影石系の様な淡紅色の石もありますが、
庵治石ではそれが薄い青色になり、少量の白雲母が混ざっているため
銀粉を吹いたような輝きを見せるものもあります。

庵治石中目は黒雲母の粒がより小さく少ないので庵治石細目より白くなります。

■墓石:幅64㎝×奥行91㎝×高さ138㎝(9寸神戸型2重台墓石)
・使用石材:庵治石中目最高級品(香川県産)
■外柵:幅150㎝×奥行200㎝×高さ30㎝
・使用石材:庵治石中目最高級品(香川県産)
■設計・製作:株式会社 第一石材 
■墓所:神戸市立鵯越墓園

庵治石・大丁場の石.jpgのサムネール画像

上記の写真は、高橋是清墓碑謹刻所(牟礼町久通港に隣接した作業場/昭和11年)から
完成した墓碑を東京への輸送ため、船に積み込むところ。

高橋是清は、明治から昭和の始めにかけて我が国の財政を一手にきりまわしたが、
「二・二六事件」で凶弾に倒れた日本の元首相です。


 

庵治石・大丁場の石MAP.jpgのサムネール画像       


屋島から見た庵治石大丁場付近。右手前に見えるのが壇ノ浦古戦場です。 

 庵治石「大丁場の石」

【採石丁場名簿】(敬称略・五十音順)

・有限会社太田秀雄石材店
・大谷産業株式会社
・株式会社岡谷石材
・有限会社木内石材商会
・大進石材株式会社
・田渕石材株式会社
・寺島石材
・中谷商事株式会社
・株式会社三好石材
・有限会社和伸石材

 

「庵治石」について詳しくはこちらまで
http://www.daiichisekizai.com/choose_stones/2010/01/entry_692/
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最高の銘石「庵治石」の産地と歴史

庵治石1.jpgのサムネール画像   


庵治石と共に生き、共に栄えてきた数百年にもおよぶ長い歴史がある。

日本の石材業界の中で、庵治石(香川県産)は最高級品と位置付けられており、
その価値は、他の原石、墓石等の加工品に例をみない高額な価格によっても証明されています。

庵治石・石船.jpg 


屋島沖を行く石船

庵治石の数ある特徴の一つとして挙げられるのが
「斑(ふ)」と呼ばれる優美な模様が浮かび上がることで、
当地の伝承では、源平合戦で名高い屋島の桜が吹雪となって庵治石を包みこみ、
美しい模様の「斑」に姿を変えたといわれています。

庵治石丁場.jpgのサムネール画像  


庵治石各丁場(上から、庵治地区、大丁場地区、野山地区

また、他の花崗岩に比べて風化や変質に強く、磨くほどに艶が出て、
瑞々しい美しさが長く保たれているのも特徴の一つです。

最高級石材である庵治石は、高級墓石や石彫、記念碑などの加工品はもちろん、
柱石や敷石、張り石などの建築工事等の幅広いニーズを得ています。

庵治石歴史1.jpgのサムネール画像  


時代は移り、人や道具は変わっても、伝え継がれた技と誇りは変わらない。

古文書によると、庵治石はすでに平安時代には京都へ送り出されていたらしく、
この頃から石材産地としての地位を得ていたようです。

江戸時代に入って、城づくりが盛んになると、庵治石の採石も盛んに行なわれるようになり、
高松城内部の石壁や桜門の礎石、また大阪城の石垣などにも多くの庵治石が使用されています。

明治時代になると、文明開化とともに庵治石の需要は増加し
、大正時代の第一次世界大戦による好景気で、庵治石材業界は大躍進を遂げることとなります。

  

庵治石歴史2.jpgのサムネール画像    


源平屋島合戦八百年祭供養碑

戦後の混乱期を経た昭和30年代頃からは、採石や加工における機械化が進み、
磨けば最高の光沢が出るという庵治石の性質がいかんなく発揮されて、
「世界で一番高価な石材」といわれるようになるなど、庵治石材業界は益々の発展を遂げます。

今日、庵治石は、その素晴らしい石質と優れた加工技術によって、世界的にも高い評価を得ています。




庵治石歴史3.jpgのサムネール画像                  

香川県・高松市/高野山真言宗・弘憲寺五重塔

戦後の混乱期を経た昭和30年代頃からは、採石や加工における機械化が進み、
磨けば最高の光沢が出るという庵治石の性質がいかんなく発揮されて、
「世界で一番高価な石材」といわれるようになるなど、庵治石材業界は益々の発展を遂げます。

今日、庵治石は、その素晴らしい石質と優れた加工技術によって、世界的にも高い評価を得ています。

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数千万年の眠りから揺り起こされて世界に冠たる銘石が切り出される。

瀬戸内海の穏やかな気候と豊かな自然に恵まれた四国最北端の半島では、
丁場と呼ばれる採石場から石を切り出す力強い音や、
熟練の技で石に命を吹き込む石工のノミの音が心地よく響いてきます。

この石と魚の町から産出される「庵治石」は、きめ細かな石肌に、
重厚感、色艶、風格があることから、国内でも最高級の石として評価を受けるとともに、
世界的にも注目を集めている屈指の銘石です。

岩石分類.jpg  


岩石は3種類に分類され「火成岩」、「堆積岩」、「変成岩」に分かれます。
その「火成岩」の中の「深成岩」に属するのが花崗岩。

そしえ、花崗岩の中の最高級石材が「庵治石」なのです。

時をさかのぼること6500万年前から1億年前の白亜紀後期、
ユーラシア大陸の東の端で火山活動を中心とした激しい地殻変動が起き、
その時地下深くでマグマが冷えて固まり、そして変化した花崗岩が現在の瀬戸内海や中国地方の基盤となったのです。

庵治石丁場風景.jpg


その後の地殻変動で隆起し地表に表れてきたのが「庵治石」です。
今から2000万年前ほど昔のこと、悠久の時の貴重な贈り物なのです。

「庵治石」について詳しくはこちらまで
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天下の銘石「庵治石(あじいし)」の産地

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庵治側から望む女体山

庵治石の産地は、四国、香川県・高松市の庵治町と牟礼(むれ)町の
境界付近一体と「五剣山」の下方向から西側にかけて広がっています。

国道11号線から八栗方面に、そして庵治街道に入り住宅街をしばらく走ると、
いきなり目の前の右手方向に大きく切り立った岩肌が飛び込んできます。

その岩肌は、まるでそのふもとの人々を見守っているかのように
悠然と天に向かいそびえ立っています。

この山を中心に庵治石の産地は東と北に広がっています。

牟礼町久通(ひさどお)りの「ときわ橋」から北山田(東方向)に上っていくと
採石場があり、この辺りを「野山(のやま)丁場」といいます。

この丁場は五剣山の下方向に位置し、ほとんどが牟礼町の氏神である
白羽神社の山林であり氏子によって採石されています。

庵治石の産地・丁場.jpgのサムネール画像    

 

 

 

 

 

 

 

 

国産最高級墓石材「庵治石」の採石丁場

この五剣山から西方向に延びる尾根が両家の境界で北側が庵治町、南側が牟礼町となり、
この境界付近の尾根を「女体山(にょうたいさん)」と呼び、
女体山を頂に西方向が「大丁場(おおちょうば)」、
北側に「庵治山丁場(あじやまちょうば)」が広がっています。

この辺り一帯から庵治石が採掘され、現在「庵治石山地」の中心となっています。

【女体山】以前は頂上に御神体を祀り丁場師の安全を祈り、
また地域の神として崇められていましたが、
数年前に庵治石の採掘の関係から約1㎞東に移転しました。
現在ではこの頂も採掘され始め形が変わりつつあります。

※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)


天下の銘石「庵治石(あじいし)」の特徴

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国産最高級墓石材「庵治石」の採石丁場

庵治石とは地質学的にいうと、中生代白亜紀頃(約8000万年前)に形成された花崗岩の一種であり、
含有する構成物質の大小により、荒目(あらめ)・中目(ちゅうめ)・細目(こまめ)に分類されます。

【庵治石の構成要素】

石英、長石を主成分とし、少量の雲母と角閃石(かくせんせき)を含むが、
これら一つ一つの構成鉱物の結晶が極めて小さく結合がち密なために、
他の地域で産出される花崗岩と比較してもより硬質であります。

■庵治石中目/比重:2.67 吸水率:0.20% 圧縮強度:18.8(㎏/㎠)
■庵治石細目/比重:2.66 吸水率:0.19% 圧縮強度:24.2(㎏/㎠)

【庵治石荒目】

結晶粒度の荒い石で、昔は採掘されていたが、現在庵治石ではほとんど採石されません。
手加工による細工がしやすいため、三州岡崎みかげ、真壁小目みかげ、小豆島、豊島など
荒目の石が産出される地域では彫刻技術が発達しました。

庵治石中目.jpgのサムネール画像  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【庵治石中目】

庵治石細目と比べると黒雲母の数が少ないために、庵治石細目よりも白く見えますが、
庵治石の特徴である「斑(ふ)」が浮くという現象が現れます。(ただし、庵治石細目に比べて淡い印象を与えます。)

硬度は庵治石細目同様、水晶と同じ"7"であります。(モース硬度表による)

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【庵治石細目】

黒雲母が細やかに大量に含まれ、青黒く微妙な濃淡が付いたまだら模様が現れます。
この現象を「斑(ふ)が浮く」といい、世界中の石材の中でも他に類が無いとされています。

硬度は庵治石中目と同じく"7"です。

※斑が浮く...研磨を施した石の表面に、指先で押さえたような湿り気または、
潤いを与えたようなまだら模様が現れることで、石の全面が二重のかすり模様のように見える現象。

※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)


天下の銘石「庵治石」(あじいし)」は硬くて新鮮?

庵治石の優れた点1.jpgのサムネール画像  

 

 

 

 

 

鉱物としての鮮度が新鮮である「庵治石」

【硬くて新鮮】

地質学的には中生代白亜紀頃(約8000万年前)に形成された比較的新しい花崗岩であるため、
特に外国産の花崗岩と比較すると、時間の経過による劣化の程度が少なく、
長石・石英・雲母などの鉱物の結合がち密で強いため、石の組織全体が締まっているので極めて硬質である。

したがって、硬くてノミが立ちにくく、加工には手間と時間を要しますが、
細かい細工や彫刻には最適です。また、文字を彫刻しても見やすく見映えがよく映ります。

庵治石の優れた点2.jpgのサムネール画像  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「庵治石」ならではのち密な彫刻/源平合戦八百年祭供養碑(高松市・屋島山頂)

【水に強い】

結晶の結合がち密なため吸水率も低い。

水中に岩石を24時間沈下させた場合の水分吸量を比較してみると、
凝灰岩は20%、花崗岩は0.1%~0.4%位であるが、
庵治石細目は0.19%、庵治石中目は0.2%と低い吸水率です。

吸水率が低いため、シミになりにくく風化しにくいのが特徴です。

庵治石の優れた点3.jpgのサムネール画像  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「庵治石」にて制作されたモニュメント

【変色が少ない】

石の変色とは年月の経過により、赤茶色になったり艶が無くなったりすることでありますが、
庵治石においては黒雲母の中の成分である鉄分が極めてすくない。

そのため良質な庵治石では200年経っても変化しないと言われています。

青味がかった黒色で模様が細かく、変色がないため見た目が綺麗であります。

【酸に強い】

通常、石は炭酸ガスや亜硫酸ガス等によって表面が摩減されますが、
花崗岩の中でも特に庵治石は化学変化に強い石であります。

酸性雨にも強いため細かい文字でも石の表面が崩れて読めなくなるようなことはほとんどありません。

このような多くの優れた特徴により評価が高まり、
庵治石の加工は第二次世界大戦後に機械化が進みました。
特に研磨機の性能が良くなってからは、それまで以上に墓石の需要が急激に伸び、
価格も急騰し、その希少価値が認められるようになったのです。

※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)


天下の銘石「庵治石(あじいし)」の特性

■かさね・二番・目

「庵治石」の大丁場付近では良質の「細目(こまめ)」と呼ばれる庵治石が多く採掘され、
その年間採石量は約3720t(日本石材産業協会調べ/平成16年度現在)でありますが、
その内、墓石・燈籠・彫刻材等として製品化される量はわずか3~5%です。

他のものは、栗石(建築用の土台石等)・庭石・築石・捨石(埋め立て等)などに使用されます。

なぜこのように産出量に対しての製品量が少ないかというと、
この庵治石の丁場は他の地方の採石丁場に比べ、
岩盤に入っている亀裂が非常に多いため大きい石が採石されにくいのです。

庵治石の特性1.jpgのサムネール画像 

 

 

 

 

 

 

 

岩盤に入っている亀裂を南北が「かさね」、東西が「二番」といわれ、水平方向に「目」といわれています。

この「かさね」はほとんどが縦方向に、「二番」は横方向に走っています。

これらの石の状態のことを「かさね肌」「二番肌」と呼びます。

「かさね」「二番」「目」には、それぞれキズといわれる筋があります。

それぞれ「かさねキズ」「二番キズ」「目キズ」と呼ばれております。

キズには他に「青タン」「白キズ(こもりキズ)」「発破キズ」と呼ばれるものもあり、
またキズではないが一般的に「ナデ」と呼ばれている石の模様・ムラ(ヨリ)もあります。

庵治石の特性2.jpgのサムネール画像 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【かさね】

瀬戸内火山活動期に南部方向が高く、北部方向が低くなるような
四半球状の急激な曲隆(地殻が穏やかに上方へたわむこと)により北側に放射線状の亀裂が生じました。

この筋は南北にほぼ縦方向に走っており、この亀裂が庵治石産地にも起こり「かさね」といわれています。

これは石割りにおいて最も割りにくい面方向でもあります。(他の丁場では三番とも呼ばれているそうです。)

かさね肌は、石を原石から切削の時点でほぼ発見され、
仕上がった製品にこのキズが残ることはほとんど無いといってもよいでしょう。

【二番】

「かさね」に対してほぼ垂直方向(横方向)に入っている筋を「二番」:といい、
石割りにおいては「かさね」の次に割りにくいとされています。

二番肌もかさね肌と同様に、切削や研磨工程の段階で発見されますが、
まれに判りにくいキズがあり、職人の目をくぐり抜け、
製品になってしまうこともあります。(出荷の段階でのチェックを要します。)

【目】

地盤に対して水平方向にあり、一番割れやすい方向でもあります。



昔から『庵治石は玉石』という言葉が伝えられているように明治初期頃までの採石方法として、
山の花崗土を除去して玉石(玉状の石)を取り出していた頃は、
土中から彫り出した石が良質な「庵治石細目」であれば、その下にある岩盤も良質な「庵治石細目」であり、
また玉石が「庵治石中目」であれば、その下の岩盤も「庵治石中目」であるとされていました。

庵治石は、中目が採石される場所には比較的キズが少ないため大きな石が採石されやすいが、
細目が採石される場所にはキズが多いため、大きな石は採石されにくく、
中目に比べて小さな石しか採石されないといわれています。

それぞれの筋(キズ)に沿って筋をよけ、キズの無い部分を岩盤から切り出すため作業効率が悪く、
他の地方の丁場に比べ、一般的に「庵治石の丁場はキズが多い」といわれています。

また、採石された石を加工する段階においても、
原石の状態では見えていなかったキズ等が出てくる場合もあり、
黒玉やナデの問題、色合わせの難しさ等々、
製品に仕上がるまでのリスクが他の石種と比べて非常に高いともいわれています。

以上のようなことから、「庵治石」の希少価値が高く評価され、
なぜ庵治石の産出量が少なく高価になるのかの所以です。

※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)


天下の銘石「庵治石(あじいし)」の丁場と年貢

庵治石の丁場1.jpgのサムネール画像 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

石を採る山、採石場を「丁場(ちょうば)」といいますが、
庵治石の採石場には大きく分けて三つの採石場があります。

一つは庵治町丸山に位置する高松藩御用丁場の流れをくみ、
現在は大久保家所有(株式会社オオクボエンタープライズ)の「大丁場」。

一つは牟礼町にある、大部分が白羽(しらは)神社所有の「野山丁場」。

そして、もう一つが庵治町にあり、主に平井家(湯谷地区)、
奴賀(ぬか)家(松尾地区・馬治地区)所有の「庵治山丁場」です。

ただし、野山丁場、庵治山丁場については、一部個人所有の採石場もあります。

これらの丁場にて庵治石の採石を行っているのは、
2005年現在、採石を休止しているところを含めて50社余りあります。

庵治石の丁場・植林.jpgのサムネール画像 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「みどりの条例」に基づいた採石跡の埋め戻し及び、植林。

【年貢】

年貢とは簡単にいいますと、「丁場」の使用料のことです。
50社余りの採石業者のうち、個人所有の丁場を除く大部分の業者は、
所有者(=地主)に対して年貢を支払って採石する権利を得るのです。

実際には採掘しなくても、原石が採れなくても、
また採れた石が仮に売り物にならないような石であり、
事実その石が売れなくても年貢は必要となります。

この部分が庵治石の価格決定を左右する重要なポイントの一つでもあります。

【丁場の維持】

庵治石の丁場を維持してゆくには莫大な費用がかかります。
丁場に続く道の整備から始まって、「みどりの条例」に基づいた採石跡などへの植林、
採石跡の埋め戻し、防火用貯水池や砂防ダム(山からの鉄砲水を防ぐために必要)の管理等々、
多種諸々の管理費用が必要となってきます。

この費用は莫大なもので、すべて採石業者にかかってきます。

【庵治石丁場における採石量の許可】

採石業者は年貢を払って、採石する権利を持っているからといって、
好きなところで好きなように採れる訳ではありません。

丁場の持ち主である地主(=所有者)の許可はもちろんのこと、
採石法に基づき香川県知事の許可が必要になるのです。

許可の種類は、大規模開発・中規模開発・小規模開発といったように、
採掘量と採掘期間の長さで分けられます。

※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)


天下の銘石「庵治石(あじいし)」ならではの価格の割り増し

庵治石の割増価格1.jpgのサムネール画像  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大丁場・田渕石材産の庵治石極上細目で造った9寸神戸型3重台墓石

庵治石と聞いて先ず思い浮かぶのは、墓石の中でも最高級品であるということではないでしょうか。

現在においては、墓石の中で庵治石は最高級ブランドとして定着しています。
しかし、意外と墓石として一般的になったのは近年で、
一躍名を馳せたのは戦後、戦没者の軍人墓を量産した頃からです。

それまでは、墓石より燈籠・彫刻物が主であり、
さらにさかのぼると建築材・石垣材としての需要が大部分でした。

この「庵治石」が一躍名を馳せた背景には、庵治石は硬く細かい加工が細部まで確実にでき、
風化しにくいため、永く美しさが保てるという理由からであります。

また、磨いた時の艶と独特の『斑(ふ)』には他に類を見ない美しさであります。

これらには、庵治の石工(いしく)達の卓越した技術があったからこそです。

こうして、庵治石は徐々にブランド化され永く愛されてきたのであります。


この庵治石が高価である理由の一つに「庵治石の割増(わりまし)」という商習慣があります。

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▲「庵治石極上細目/大丁場・田渕石材産)」標準的な形状の9寸神戸型2重台墓石

割増とは...

墓石業界において、販売価格設定の基本方式がありますが、
別途加算しなくてはならない部分が生じます。

例えば、全体に加工が難しい製品や、花立の花瓶加工や蓮華台など
凝った加工を要するものが付随する場合などです。

この別途加算しなくてはならない要因の一つが「庵治石の割増」となります。

庵治石の割増価格3.jpgのサムネール画像 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

割増の対象となる蓮華加工、花瓶型花立、霊標(墓誌)等。

割増になる場合

基本的には、3尺(約90㎝)以上の長いもの、5才(約0.14㎥)以上の量があるものや、
厚さの薄い物、そして、霊標(墓誌)や碑銘などの板状のものなどが割り増しの対象となります。

つまり、大きいものや、採りにくい寸法のもの、
逃げ道のないもの(見える部分が多いもの)などであります。

長いものは庵治石の地層条件からしてなかなか採れないことに加え、
難点(キズなど)を取り除くのが難しい。

大きなものはそれだけ採石時に手間も時間もかかり、
運搬も難しく、またこれも石の難点を取り除くのが難しい。

霊標のように薄いものは難点を取り除くのが難しいうえ、
加工途中でキズや玉、サビなどによりその石がダメになった場合に、
寸法を小さくして他の部材として使い回すことが出来ないためであります。

これらの「割増」の付く条件や割増率の計算方法は業者によって多少の違いがあります。



庵治石、割増の理由1.jpgのサムネール画像   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界最高級の墓石材「庵治石」の採石

割増の付く理由

①キズの多さによる希少性

日本は複数のプレート(ユーラシア・北米・太平洋・フィリピン海)の接点上にあります。

それらのプレートはお互いが引っ張り合っているため、
その接点上にあり縦に長い日本の地層は南北にひずみが生じ亀裂が多く入っています。

また、日本は火山が多いため火山活動による地形の隆起による亀裂も多い。

これらの亀裂が岩盤のキズであり、ひいては庵治石のキズとなります。

このような理由により、総じて日本国内で採れる石は、
大陸で採れる石に比べてキズが多いといえます。

特に庵治産地は瀬戸内火山帯の中にあり、
庵治石はこの火山活動によってできた亀裂が非常に多く、
採石時においてすべてを避けることは困難を極めます。

たとえ職人の勘と技によりキズの無い部分を判別できたとしても、
石の場合は必要なところだけをくり抜いて採掘するわけにはいきません。

つまり、あらかじめ無駄だとわかっている場所をも採掘しなくてはならないのです。

庵治石は年間約3720tの採石量があるが、墓石及び燈籠、
彫刻などとして使用されるのは、ほんの3%~5%といわれています。

これは、いかに墓石用材として使うことのできる庵治石が貴重であるかがうかがえる数字であります。

大量に採掘された原石の中で厳選された庵治石だけが墓石として使用されるのです。

大半は建築材(束石や貼り石、庭石、石垣用材、漁礁用材、埋め立て用材など)として使用されます。

この貴重な墓石用材はさらに加工の段階で厳選されることになります。

庵治石、割増の理由2.jpgのサムネール画像  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

庵治石の「大割り」風景

②加工時におけるリスクの高さ

採石した原石を加工する時にもリスクを伴います。

採石時において、可能な限りサビのある部分やキズを省いていきますが、
石は中まで見ることが出来ません。

一見、何の問題も無い原石でも、いざ切ってみると
中にキズやサビ、黒玉・白玉・ナデ・ムシ...等が出てくる場合があります。

そのような場合は一からやり直すことになります。

③色目・石目合わせの難しさ

墓石を造る場合、部品の数が複数になる場合がほとんどです。

その場合に問題となるのが、他の部材との色合いや目合いのバランスであります。

ご承知の通り、石は自然の産物である以上、全く同じものは二つとしてありません。

庵治石は特にこの差が顕著でありバランスよくまとめることが困難な石です。

例えば、同じ塊から切り出したものでも目合いが違うこともあります。

ほとんどの場合、原石や切削の段階で、ある程度の予想はつきますが、
まれに、研磨をしてみると全く印象が変わってしまう石もあります。

そういった場合もまた一からやり直すことになります。


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庵治石の「小割り」風景

④庵治石の丁場を維持するための諸経費

前述の①~③により庵治石がいかに希少価値のある
厳選されたものであるかを解かっていただけたことと思います。

この貴重な庵治石を採掘するためには莫大な費用がかかります。
年貢はもちろんのこと、様々な管理費・維持費などが必要となってきます。

これらが庵治石の製品として販売されるすべての石にかかってくるのです。


これらは、すべての墓石用庵治石にいえることでありますが、
特に大きいものや長いもの、薄いもの、霊標(墓誌)や碑銘には顕著に現れるため、
「庵治石の割増」というかたちで価格に加算されるのです。

以上のように、数々の問題点を克服したものだけが、
最高級ブランドである庵治石として出荷されます。

これらを克服するには長い時間と手間、様々な知恵と工夫、
卓越した技術、細かい工程、多くの石工達の力と心意気が必要です。

これが「庵治石の割増」の所以であります。
                 

※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)


天下の銘石「庵治石」特有の商習慣

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天下の銘石「庵治石」の採石丁場を望む

どのような業種にも、その業種特有の、昔から商売をしていくうえでの決まり事、
商習慣というものがありますが、石材業界、特に庵治石産地にはそれが色濃く残っているように思われます。

「石屋」というのは一種独特の職人気質な業種であり、
その技術は書物等での確立したマニュアルがあるものではなく、
親方・兄弟子の仕事を見て、直に教わり徐々に会得してゆくものです。

自然と親子・兄弟・縁戚関係が多くなり、その師弟関係の繋がりは深い。

そのうえに、昔は人力中心であるため、重量のある石材は遠方への運搬が困難であったことから、
「石屋」は石が産出される地域に集中して存在していました。

昔は、遠方への石材運搬は、主に石船と呼ばれる
石材運搬専門の船を使用していたため、「石屋」と船は密接な関係にありました。

日本という島国の中でも、穏やかで船の行き来が比較的容易な瀬戸内海は交易が盛んであり、
その瀬戸内海に面した庵治・牟礼地区においても古くから船は生活に欠かせないものでありました。

石材を運ぶことに必要な港のある庵治・牟礼地区は
「石屋」にとって非常に都合がよかったといえます。

庵治石の産地は半島にあり、採石丁場から港までが近く、
特に昔の丁場は裾野が海につながっていることも多かった。

そのため「石屋」は他の地域に広がらず、
庵治・牟礼の中でも海岸沿い、港周辺に集中したようであります。

つまり、庵治石産地の石材関連業者は狭い地域に密集しているうえに、
技術を受け継ぐ為、先祖代々受け継がれてきた石屋・親兄弟など
師弟関係の繋がりが深い石屋が多いと言えます。

それが意味するものは、庵治石産地の「石屋」は地域に密着した
縦横のつながりが非常に深く、独特の習慣が定着しやすいということであります。

これは、今現在でもなお、色濃く残っており、
いわゆる「よそ者」が新規参入することは非常に難しい代わりに、
石屋としての技術の継承はもちろん、"天下の銘石「庵治石」"というブランドを確立し、
受け継ぎ、守ってゆくうえでは利点となっています。

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庵治石の町、「庵治町」「牟礼町」の見取り図

【天下の銘石「庵治石」というブランド】

庵治石産地にある石材業者であれば、どこでもが庵治石をメインに取り扱っていると
考えている人が多いが、実際にはそうとはいえません。

誰でもが、直接、採石業者から庵治石を購入することはできません。

この理由の一端が前述にあります。

庵治石を取り扱うには庵治産地において実績と信用、
つながりが重要視され厳選されるのであります。

したがって、庵治石のルートは昔からの流れに沿って定着したものが多い。

これは、ブランドをまもってゆくうえでは利点といえます。

どこで採れた庵治石がどこで加工され、どのようなルートをたどり、どこに販売され、
お客様のもとに届くのかを容易に知ることができるため、乱売を防げることもその一つであります。

そして、庵治石が近年これほどまでに高級ブランド化した背景には、
庵治石が優れた素材であることや貴重であることに加え、数ある石材業者の中から厳選された
「庵治石を取り扱える石屋」としての自負があるように思われます。

この自負が製品を作るうえでも、販売をするうえでも、重要な要素となり、
「良い庵治石」を「良いお客様」に提供し続けなければならないという
責任感・使命感を生み、実行してゆく力となっているように思われます。

※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)


彫刻家・流政之氏と天下の銘石「庵治石」

流政之氏.jpgのサムネール画像 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彫刻家・流政之(ながれまさゆき)氏

世界的に活躍され、"Samurai Artist"の異名を持つ彫刻家、流政之(ながれまさゆき)氏は、
世界各地を放浪のうえ独学で彫刻を学ばれ現在に至ります。

昭和30年頃、流政之氏は香川県、高松市・久通の石材工場内にアトリエを持ち、そこで仕事を始めました。

「石工(いしく)の技術を絶やさぬように」と、彼のそんな強い思いと、その技術の中から生まれる線と面。

そこに見られる力や動きを造形の世界に活かせるであろうという願いと、
当時の香川県知事からの熱望で、昭和37年「庵治石匠塾」となりました。

昭和38年に行われた「ニューヨーク世界博覧会」において、
日本館の石彫が世界的に有名になり、流氏に従い渡米し、彼の制作に参加した若い石匠達がいました。

彼らは新しい石の造形の真価に触れ、一層その技術を磨くと同時に、
庵治(あじ)・牟礼(むれ)両町の石材加工業者に新しい風を吹き込みました。

昭和40年頃より、庵治町東海岸に面した小高い山中に
「石と煉瓦の砦」とも言われた建物が造られ、ここを制作の拠点としました。

香川県内では、高松市美術館エントランスホールに「NAGARE BACHI」、
五色台大崎山展望台には「またきまい」と題した流政之氏の作品があります。

神戸海援隊の碑.jpg   

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

神戸市中央区・メリケンパークにある「神戸海援隊の碑

神戸市中央区のメリケンパーク内にも「神戸海援隊の碑」と題した
流政之氏制作の御影石製のモニュメントがありますが、龍馬の時代、このあたりは海の中。
龍馬とのゆかりはありませんが、説明板に以下の言葉が記されています。

「1863年から65年にかけ 神戸小野浜に勝海舟・坂本龍馬によってつくられた海軍操練所が存在した。
武士、町人、 農民を問わず若者たちが大洋に夢をはせ経済、科学など多くのことを学んだ。
夢をはたせず志なかばで倒れていった若者達を神戸海援隊と名付け、その短い青春の夢をここに刻む」

※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)


彫刻家・流政之氏について詳しくはこちらまで
http://www.nagaremasayuki.com/


彫刻家、イサム・ノグチ氏と天下の銘石「庵治石」

イサム・ノグチ氏.jpgのサムネール画像 

 

 

 

 

 

 

 

20世紀を代表する彫刻家、イサム・ノグチ氏

イサム・ノグチ氏(1904~1988)は英文学者で詩人の野口米次郎と、
作家レオニー・ギルモアとの間に生まれ、少年期は日本で育ちました。

渡米した後、彫刻家 を志し、アジア・ヨーロッパを旅して見聞を広め、
パリでは彫刻家ブランクーシの助手をつとめる。

ニューヨークに居を定め、肖像彫刻、舞台美術をへて
環境彫刻やランドスケープ・デザインにまで幅広い活動を開始しました。

戦後は日本でも陶器作品や、和紙を使った「あかり」のデザインなどを行います。

また丹下健三、猪熊弦一郎、勅使原蒼風、北大路魯山人、
岡本太郎など当時の前衛芸術家たちと交流して刺激を与えあう。

その後、アメリカ国内外の各地で、彫刻、モニュメント、環境設計を続け、
文字通り「地球を彫刻した男」と呼ばれる。

1985年には、ニューヨークにイサム・ノグチ・ガーデン・ミュージアムを開館する。

20世紀を代表する彫刻家イサム・ノグチは、モニュメント、庭や公園などの環境設計、
家具や照明のインテリアから、舞台美術までの幅広い活動を行った、きわめてユニークな芸術家です。

イサム・ノグチ庭園美術館.jpgのサムネール画像  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

庵治石の故郷、牟礼町にある「イサム・ノグチ庭園美術館」

1956年、「ユネスコ本部庭石選定」のために初めて庵治石の産地である
香川県の牟礼町を訪れたイサム・ノグチ氏は「庵治石」とこの地の風土が気に入り、
後1969年からは五剣山と屋島の間にあるこの地にアトリエと住居を構え、
以降20年余りの間、石の作家である和泉正敏氏をパートナーに制作に励みました。

香川県内では、高松空港にある「TIME & SPACE」、
五色台少年自然の家にある「オクテトラ」は有名な作品です。

また、牟礼町のアトリエは「イサム・ノグチ庭園美術館」として公開されています。

※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)


彫刻家、イサム・ノグチ氏について詳しくはこちらまで
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B5%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%82%B0%E3%83%81


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【国産/青】"女性的"と評される「唐原石(とうばるいし)」

toubaruishi.jpg唐原石(とうばるいし)

産地:福岡県産

【石材物性データ】
・見掛け比重   ────
・吸 水 率    ────
・圧縮強度    ────
・岩石分類    花崗岩

 

福岡県の大分県境に近い
豊津市にて採掘される中目の青御影石です。

硬い石質と、低めの吸水率で、
艶の出も良い良質の墓石材です。

上品な淡い薄桃色をおびたやわらかな風合いは、
全体にやさしい印象を与え、
どこか女性らしさを感じさせます。

国産の青御影石の中では、
ストパフォーマンスにも優れた墓石材といえますが、
採掘時期により、原石の状態に差がありますので、
充分な確認が必要です。

また、原石を中国に送り、墓石として製品化されたものも
数多く流通しておりますので、
原石の"ごまかし"についても注意が必要です。

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【国産/青】"男性的"と評される「椿石」

tubakiishi.jpg椿石(つばきいし)

産地:佐賀県産

【石材物性データ】
・見掛け比重   ────
・吸 水 率    ────
・圧縮強度    ────
・岩石分類    花崗岩

 

佐賀県唐津市の福岡県境に近い七山山系の西側、
海岸部に寄ったあたりにて採掘される中目の青御影石です。

天山九州屈指の最高品質墓石材である
「天山石(てんざんいし)」とよくにているが、若干白味が強い色目です。

古くから九州地方を中心に墓石に使用されており、
その風合いは、"女性的"と評される、
九州・福岡県産の「唐原石(とうばるいし)」と比較して、
"男性的"なイメージといわれています。

石質は硬く、吸水率も低く、艶もちがよい優れた墓石材として、
近年は、地元九州地方以外からも注目をあび、
近畿地方にも流通し、国産の青御影石としては
コストパフォーマンスにも優れ評価されています。

この、佐賀県・天山山系付近で採掘される御影石には、
「天山石」をはじめ、「七山みかげ」「富士みかげ」「椿石」などがあります。

同じ天山山系から採掘されますが、
採石丁場も異なり、石目や色目なども微妙に違い、
元来は、それぞれが個別の銘柄として流通されているものです。

しかし、これら天山山系の石も近年、中国に原石を送り、
墓石として製作後、日本に逆輸入されるようになりました。

その際には、日本の石材商社と中国側との貿易上の取り決めで、
すべて、ひとくくりに「天山石」として日本に入ってきます。

すなわち、中国にて製作された天山山系の石による墓石は、
すべて"天山石製墓石"として市場に流通しているものが数多くあります。

これらの天山山系の石は、石目合わせにより、
墓石の出来栄えがかなり違ってきます。

墓石の製作において、コストダウンを図るため、
基本的に、石目合わせを行わない中国の製作方法で造られたものと、
卓越した職人技で、入念な石目合わせをして造られた
"純国産品"とは素人目でも区別がつくほどです。

天山山系の石をお考えの際には、
慎重にお選びいただくことを、お薦めいたします。

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関東一の高級墓石材「本小松石」

honkomatsuishi.sample.jpg■相州 本小松石/青目(そうしゅう ほんこまついし/あおめ)
■産地:神奈川県/真鶴町

【石材物性データ】
・見掛け比重   2.627t/㎥
・吸 水 率   1.073% 
・圧縮強度    195.68N/m㎡ 
・岩石分類      安山岩

 

 

 

本小松石は約400年前の箱根火山の噴火によって、
溶岩が海に押し出され、急速に固まってできた輝石安山岩です。

採石丁場は海岸部にあり、運搬に便利なことから、
江戸城築城の際にも大量に使用されました。

また、日本の風土に調和した気品にあふれ、
墓石としては古くは鎌倉時代より使用されています。

その原石は最初から割れ石として採掘されることが多く、
honkomatsuishi-1.jpg茶褐色の皮に包まれています。
また、地層によって密度も色も異なるため、石の大きさや色は様々です。

研磨によって現れる独特の淡灰緑色の色目は
他に類を見ない趣があり、
ち密できめ細かな明るい石肌は、
控えめながら流れるような縞目模様を見せるものもあり、
光の加減で石の表情が微妙に変化します。

そうした石の特性上、各部材の色合わせ、
石目合わせには困難を要します。

色調はやや青みをもつ「青目」と、
赤もをもつ「赤目」の2種類があります。
最高級品はわずかに緑がかった灰色のもので、
色目や石目が整ったものは稀少価値とされ、
価格も高いものとなります。

石質はち密で耐久性に優れていますが、
一方で色が変わりやすい傾向にもある。

しかしながら、経年変化にも独特の風情があり、
それを時が生み出す「味」として評価する声もあります。

落ち着いた雰囲気を持ちながらも、
表情が豊かで雄弁な石です。

採掘後の荒々しい自然の表情と、
研磨後の静かに輝くきめ細やかな肌の美しさは、
まさに玄人好みの銘石と言えるでしょう。

西の「庵治石(あじいし)」、東の「本小松石」。
共に日本を代表する最高級墓石材です。

※『日本の銘石 産地ガイド』(株式会社インデックス発行)参照
 『日本石材工業新聞」』(日本石材工業新聞社)
  連載:これからの墓「本小松石」(林ひろみ氏著)参照

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石原裕次郎さんのお墓/日本の銘石『龍王石』

石原裕次郎さんのお墓.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■龍王石(りゅうおういし):万成石(まんなりいし)の最高級品

・産地:岡山県岡山市
・比重:2.62
・吸水率:0.17%
・圧縮強度:1,965㎏f/

淡紅色の石目を持ち、その美しく華やいだ風合いが特徴的な日本の銘石の一つ「万成石」。

岡山市で採石され、墓石以外にも、伊勢丹ビルや明治神宮絵画館などの建築物をはじめ、
彫刻や記念碑にも数多く用いられ、石材業関係者以外にも広く知られる石であります。

様々な用途があるこの万成石は、多くの著名人、芸術家からも愛される素材です。

岡山藩主として知られた池田家は、ゆかりのある造作物に万成石を数多く用いているほか、
彫刻家のイサム・ノグチ氏はパリのユネスコ庭園や自分自身の墓石に、
また彫塑家・朝倉文夫氏も自身の墓石や銅像の台座、アトリエなどに使用しています。

その他、石原裕次郎さんのお墓、横山やすしさんのお墓、
日生ビル(東京)、新宿伊勢丹ビル、瀬戸大橋記念館をはじめ、
彫刻の台座等では、紫式部(福井)、安寿と厨子王(青森)、坂本龍馬(高知)、
犬養毅(岡山)、細川忠利公(熊本・水前寺公園)、グラバー邸のおちょう夫人(長崎)、
滝廉太郎(熊本)など、その使用実績は数限りありません。

龍王石.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■『龍王石』とは?

そんな万成石の中でも特に色の濃い、「白」はより白く、
「ピンク」はより鮮やかで硬く、変色しにくいものが『龍王石』です。

昔から高級墓石などに使用され、知る人ぞ知る「銘石」であり、
万成石の中でも採れる量は少なく希少価値の高い石です。

さて、この石独特の淡く優しい桜色は一体どこから来るのでしょうか?
現在考えられているのは、カリ長石の中に含まれるヘマタイトが微細な場合、
光を通すと赤く見えるため、といわれています。

※「日本石材工業新聞」第1891号参照

神戸の「お墓のプロ」、(株)第一石材・能島孝志の神戸新聞取材記事はこちら!
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深みのある青色が特徴の岡山県産「矢掛石(やかけいし)」

備中青みかげ石(矢掛青みかげ石).jpgのサムネール画像

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

岡山県倉敷市の北方、小田郡矢掛町にて採石され
「備中青みかげ石」とも呼ばれる深みのある青色が特徴のみかげ石です。

岩石分類上では「閃緑岩(せんりょくがん)」に分類されます。

「閃緑岩」は、成分や色合いなどから、
花崗岩と斑レイ岩の中間的な石とされている深成岩の一つです。

矢掛石のような色目の石は日本ではめずらしく唯一の石であります。
採石の歴史は古く、硬い石質と艶の出も良いことから、建築材・墓石材として使用され、特に関東地方で人気の高い石です。

原石が玉石で採石されるため、色合わせには難しい面があります。

【石材物性データ】
・見掛け比重   2.788t/㎥
・吸 水 率   0.041% 
・圧縮強度    117.76N/m㎡ 
・岩石分類      閃緑岩

神戸の「お墓のプロ」、(株)第一石材・能島孝志の神戸新聞取材記事はこちら!
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