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墓石を産地と色で選ぶ 国産
【国産/青色】庵治石(あじいし)
独特な模様が織りなす美しさと、職人泣かせと言われるほどの硬さ。千年を語り合った人と石の信頼がある。
ふわふわとした何とも優美で、潤いを与えたまだら模様が現れる。これは「斑(ふ)が浮く」という現象で、「庵治石」にしか見られない最大の特長です。
見た目はきめ細かな地肌美人だが、中身は水晶と同等の「硬度7」を誇る超硬派。
他の石材では得られない荘厳な存在感に溢れた世界一の銘石です。
| 庵治石細目 | 庵治石中目 | 庵治石中細目 |
|---|---|---|
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石材物性データ
| 産地 | 香川県高松市・庵治町 |
|---|---|
| 岩石分類 | 花崗岩 |
| 見掛け比重 | 2.65t/㎥ |
| 吸水率 | 0.19% |
| 圧縮強度 | 2,080㎏/c㎡ |
| 耐水性 | |
| 硬度 | |
| 耐久性 | |
| 価格 | |
| 評価 |
プロからの一言
卓越した技術を要する「庵治石」の加工
庵治石の丁場(採掘場)の岩盤は亀裂が多いため、採石された原石のうち墓石などに使われるのは、わずか3%~5%程度です。また、一見、何の問題のない原石でも、切ってみれば中にキズや黒玉などが出てくる場合もあり、その後の行程で、根気よく取り除いていきます。庵治石の原石は、大きな塊の石が少なく、複数の部材の色目、石目を合わせるために長い時間と手間、様々な知恵と工夫、細かい行程など、庵治の石工たちの卓越した技術が必要なのです。多くの長所を持つ反面、扱いの難しい庵治石。しかし極めて良質・希少な、世界に誇れる銘石です。
宮嶋良章(みやじまよしあき)庵治石卸問屋
(有)ミヤジマ・グラニット 代表取締役
日本一の銘石「庵治石」の特徴とは...
庵治石は花崗岩の一種で、地質学的には「黒雲母細粒花崗閃緑岩」に分類されます。
石英、長石、雲母、角閃石を含む硬い岩石で、結晶が極めて小さく、
結合がち密なため、他の花崗岩と比較してもより硬いのが特徴の一つです。
モースの硬度表で説明すると庵治石は、石英、水晶と同じ7度という硬度のため、
加工には苦労しますが、反面細かな細工や彫刻が可能です。
ち密ゆえに水を含みにくく、風化や変質にも強いため、
長年に渡り彫られた文字が崩れたり、変色したり、艶が無くなったりしないといわれています。
庵治石はさらに「細目(こまめ)」、「中細目(ちゅうこまめ)」、「中目(ちゅうめ)」に分類されます。
■比重:2.66
■吸水率:0.19%
■耐用強度:24.2㎏/㎡
「庵治石細目(あじいしこまめ)」は小さな黒雲母の数が多く、磨くと青黒い細かな「紺がすり」のようになります。
その上、最大の特徴は「斑(ふ)」または「ぼたん」と呼ばれる現象がおこり、
指先で押さえて、湿り気、潤いを与えたようなまだら模様のあることで、
石の表面が二重の「かすり模様」をみせます。
この現象は世界中の石材の中でも類がなく、艶やかな光沢があり最高級と折り紙付きの石材です。
■比重:2.67
■吸水率:0.20%
■耐用強度:20.0㎏/㎡
「庵治石中細目(あじいしちゅうこまめ)」は含まれる黒雲母の数が少ないので
庵治石細目と比較するとやや白く見えます。
硬度は細目と同じですが、透明感と繊細で優しい石質が高級感を備えています。
■比重:2.67
■吸水率:0.20%
■耐用強度:18.8㎏/㎡
「庵治石中目(あじいしちゅうめ)」はさらに含まれる黒雲母の数が少ないため
庵治石細目、庵治石中細目と比べるとより白く見えますが、硬度は両者と全く同じです。
また、少量の白雲母が混じっているので、銀粉を吹いたような輝きを見せるものもあり、
白い長石が桜のように舞い、優美な光沢、独特の色合いをかもしだしています。
庵治石は世界に類の無い質の良さと希少価値から、石材としては世界一と評され、
産地には有名彫刻家がアトリエをかまえています。
庵治石は他の花崗岩では感じられない四季を通しての様々な表情を楽しませてくれます。
春のほのぼのとした日差しによって際立つ透明感のある青色。
夏には厚さをしのぐ優しさを兼ね備えた躍動感。
秋には紅葉と共に深みを増した風合い。
冬には静寂と暖かさを感じさせてくれます。
日本の風土で育まれた庵治石は日本人の心の石でもあります。
「庵治石」について詳しくはこちらまで
http://www.daiichisekizai.com/choose_stones/2010/01/entry_692/
神戸の「お墓のプロ」、(株)第一石材・能島孝志の神戸新聞取材記事はこちら!
http://pro.mbp-kobe.com/daiichisekizai/
神戸・兵庫・阪神間の"いいお墓づくり"は「和型墓石」から「デザイン墓石」まで第一石材へ
http://www.daiichisekizai.com/
最高のお墓は、庵治石の中の庵治石「大丁場産の庵治石」
▲庵治石の中の庵治石「大丁場産の庵治石」
庵治(あじ)石の産地は四国/香川県・高松市の東、
庵治町と牟礼(むれ)町の境、庵治半島のほぼ中心に位置します。
庵治町久通(くず)、牟礼町久通といわれる町境の久通集落から
少し庵治側に入った所に「御用石」という丁場がありました。
この丁場がかつて高松の御殿様御用達の石を採石した所で、
このあたりを「大丁場(おおちょうば)」と呼び、今も庵治石の産地の中心となっています。
庵治石の丁場には、約50事業所ほどの採石丁場がありますが、
中でも最高品質の庵治石細目(こまめ)・中目(ちゅうめ)が産出されているのは大丁場からです。
庵治石の中の庵治石......それは「大丁場産の庵治石」です。
庵治石に含まれる石英、長石、雲母などの化合物は結晶の大きさが小さく、
その結合がち密なために、他の花崗岩と比べ硬質であることも特徴の一つです。
水晶と同じ硬度7という硬さのため細かな小さい部分にわたる細工が可能であり、
結晶の結合がち密であるため、水を通しにくく、艶がなくなったりしないのが大丁場の庵治石です。
▲大丁場「田渕石材」産の庵治石細目最高級品の墓石
庵治石の特徴はきめの細かな石肌です。花崗岩の主成分は石英、長石、雲母ですが、
庵治石はこれらの一つ一つの結晶が小さく、「細粒黒雲母花崗岩」に分類されます。
庵治石細目には小さな黒雲母の数が多く、磨くと青黒い細かな紺がすりのようになります。
その上、最大の特徴である「斑(ふ)が浮く」という現象があります。
これは指先で押さえて、湿り気、潤いを与えたような独特のまだら模様が現れることで、
墓石の全面が二重のかすり模様を見せてくれます。
庵治石の特徴はきめの細かな石肌です。花崗岩の主成分は石英、長石、雲母ですが、
庵治石はこれらの一つ一つの結晶が小さく、「細粒黒雲母花崗岩」に分類されます。
庵治石細目には小さな黒雲母の数が多く、磨くと青黒い細かな紺がすりのようになります。
その上、最大の特徴である「斑(ふ)が浮く」という現象があります。
これは指先で押さえて、湿り気、潤いを与えたような独特のまだら模様が現れることで、
墓石の全面が二重のかすり模様を見せてくれます。
■墓石:幅91㎝×奥行102㎝×高さ156㎝(9寸神戸型3重台墓石)
・使用石材:庵治石細目特級(香川県産)
■外柵:幅180㎝×奥行270㎝×高さ34㎝
・使用石材:SPI(ポルトガル・ニーサ産)
■設計・製作:株式会社 第一石材
■墓所:飛龍寺霊園
▲大丁場「寺島石材」産の庵治石中目最高級品の墓石
花崗岩に含まれる長石、石英には数々の色があるので、
中には桜御影石系の様な淡紅色の石もありますが、
庵治石ではそれが薄い青色になり、少量の白雲母が混ざっているため
銀粉を吹いたような輝きを見せるものもあります。
庵治石中目は黒雲母の粒がより小さく少ないので庵治石細目より白くなります。
■墓石:幅64㎝×奥行91㎝×高さ138㎝(9寸神戸型2重台墓石)
・使用石材:庵治石中目最高級品(香川県産)
■外柵:幅150㎝×奥行200㎝×高さ30㎝
・使用石材:庵治石中目最高級品(香川県産)
■設計・製作:株式会社 第一石材
■墓所:神戸市立鵯越墓園
上記の写真は、高橋是清墓碑謹刻所(牟礼町久通港に隣接した作業場/昭和11年)から
完成した墓碑を東京への輸送ため、船に積み込むところ。
高橋是清は、明治から昭和の始めにかけて我が国の財政を一手にきりまわしたが、
「二・二六事件」で凶弾に倒れた日本の元首相です。
▲屋島から見た庵治石大丁場付近。右手前に見えるのが壇ノ浦古戦場です。
庵治石「大丁場の石」
【採石丁場名簿】(敬称略・五十音順)
・有限会社太田秀雄石材店
・大谷産業株式会社
・株式会社岡谷石材
・有限会社木内石材商会
・大進石材株式会社
・田渕石材株式会社
・寺島石材
・中谷商事株式会社
・株式会社三好石材
・有限会社和伸石材
「庵治石」について詳しくはこちらまで
http://www.daiichisekizai.com/choose_stones/2010/01/entry_692/
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最高の銘石「庵治石」の産地と歴史
庵治石と共に生き、共に栄えてきた数百年にもおよぶ長い歴史がある。
日本の石材業界の中で、庵治石(香川県産)は最高級品と位置付けられており、
その価値は、他の原石、墓石等の加工品に例をみない高額な価格によっても証明されています。
▲屋島沖を行く石船
庵治石の数ある特徴の一つとして挙げられるのが
「斑(ふ)」と呼ばれる優美な模様が浮かび上がることで、
当地の伝承では、源平合戦で名高い屋島の桜が吹雪となって庵治石を包みこみ、
美しい模様の「斑」に姿を変えたといわれています。
▲庵治石各丁場(上から、庵治地区、大丁場地区、野山地区)
また、他の花崗岩に比べて風化や変質に強く、磨くほどに艶が出て、
瑞々しい美しさが長く保たれているのも特徴の一つです。
最高級石材である庵治石は、高級墓石や石彫、記念碑などの加工品はもちろん、
柱石や敷石、張り石などの建築工事等の幅広いニーズを得ています。
時代は移り、人や道具は変わっても、伝え継がれた技と誇りは変わらない。
古文書によると、庵治石はすでに平安時代には京都へ送り出されていたらしく、
この頃から石材産地としての地位を得ていたようです。
江戸時代に入って、城づくりが盛んになると、庵治石の採石も盛んに行なわれるようになり、
高松城内部の石壁や桜門の礎石、また大阪城の石垣などにも多くの庵治石が使用されています。
明治時代になると、文明開化とともに庵治石の需要は増加し
、大正時代の第一次世界大戦による好景気で、庵治石材業界は大躍進を遂げることとなります。
▲源平屋島合戦八百年祭供養碑
戦後の混乱期を経た昭和30年代頃からは、採石や加工における機械化が進み、
磨けば最高の光沢が出るという庵治石の性質がいかんなく発揮されて、
「世界で一番高価な石材」といわれるようになるなど、庵治石材業界は益々の発展を遂げます。
今日、庵治石は、その素晴らしい石質と優れた加工技術によって、世界的にも高い評価を得ています。
▲香川県・高松市/高野山真言宗・弘憲寺五重塔
戦後の混乱期を経た昭和30年代頃からは、採石や加工における機械化が進み、
磨けば最高の光沢が出るという庵治石の性質がいかんなく発揮されて、
「世界で一番高価な石材」といわれるようになるなど、庵治石材業界は益々の発展を遂げます。
今日、庵治石は、その素晴らしい石質と優れた加工技術によって、世界的にも高い評価を得ています。
数千万年の眠りから揺り起こされて世界に冠たる銘石が切り出される。
瀬戸内海の穏やかな気候と豊かな自然に恵まれた四国最北端の半島では、
丁場と呼ばれる採石場から石を切り出す力強い音や、
熟練の技で石に命を吹き込む石工のノミの音が心地よく響いてきます。
この石と魚の町から産出される「庵治石」は、きめ細かな石肌に、
重厚感、色艶、風格があることから、国内でも最高級の石として評価を受けるとともに、
世界的にも注目を集めている屈指の銘石です。
岩石は3種類に分類され「火成岩」、「堆積岩」、「変成岩」に分かれます。
その「火成岩」の中の「深成岩」に属するのが花崗岩。
そしえ、花崗岩の中の最高級石材が「庵治石」なのです。
時をさかのぼること6500万年前から1億年前の白亜紀後期、
ユーラシア大陸の東の端で火山活動を中心とした激しい地殻変動が起き、
その時地下深くでマグマが冷えて固まり、そして変化した花崗岩が現在の瀬戸内海や中国地方の基盤となったのです。
その後の地殻変動で隆起し地表に表れてきたのが「庵治石」です。
今から2000万年前ほど昔のこと、悠久の時の貴重な贈り物なのです。
「庵治石」について詳しくはこちらまで
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神戸の「お墓のプロ」、(株)第一石材・能島孝志の神戸新聞取材記事はこちら!
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天下の銘石「庵治石(あじいし)」の産地
▲庵治側から望む女体山
庵治石の産地は、四国、香川県・高松市の庵治町と牟礼(むれ)町の
境界付近一体と「五剣山」の下方向から西側にかけて広がっています。
国道11号線から八栗方面に、そして庵治街道に入り住宅街をしばらく走ると、
いきなり目の前の右手方向に大きく切り立った岩肌が飛び込んできます。
その岩肌は、まるでそのふもとの人々を見守っているかのように
悠然と天に向かいそびえ立っています。
この山を中心に庵治石の産地は東と北に広がっています。
牟礼町久通(ひさどお)りの「ときわ橋」から北山田(東方向)に上っていくと
採石場があり、この辺りを「野山(のやま)丁場」といいます。
この丁場は五剣山の下方向に位置し、ほとんどが牟礼町の氏神である
白羽神社の山林であり氏子によって採石されています。
▲国産最高級墓石材「庵治石」の採石丁場
この五剣山から西方向に延びる尾根が両家の境界で北側が庵治町、南側が牟礼町となり、
この境界付近の尾根を「女体山(にょうたいさん)」と呼び、
女体山を頂に西方向が「大丁場(おおちょうば)」、
北側に「庵治山丁場(あじやまちょうば)」が広がっています。
この辺り一帯から庵治石が採掘され、現在「庵治石山地」の中心となっています。
【女体山】以前は頂上に御神体を祀り丁場師の安全を祈り、
また地域の神として崇められていましたが、
数年前に庵治石の採掘の関係から約1㎞東に移転しました。
現在ではこの頂も採掘され始め形が変わりつつあります。
※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)
天下の銘石「庵治石(あじいし)」の特徴
▲国産最高級墓石材「庵治石」の採石丁場
庵治石とは地質学的にいうと、中生代白亜紀頃(約8000万年前)に形成された花崗岩の一種であり、
含有する構成物質の大小により、荒目(あらめ)・中目(ちゅうめ)・細目(こまめ)に分類されます。
【庵治石の構成要素】
石英、長石を主成分とし、少量の雲母と角閃石(かくせんせき)を含むが、
これら一つ一つの構成鉱物の結晶が極めて小さく結合がち密なために、
他の地域で産出される花崗岩と比較してもより硬質であります。
■庵治石中目/比重:2.67 吸水率:0.20% 圧縮強度:18.8(㎏/㎠)
■庵治石細目/比重:2.66 吸水率:0.19% 圧縮強度:24.2(㎏/㎠)
【庵治石荒目】
結晶粒度の荒い石で、昔は採掘されていたが、現在庵治石ではほとんど採石されません。
手加工による細工がしやすいため、三州岡崎みかげ、真壁小目みかげ、小豆島、豊島など
荒目の石が産出される地域では彫刻技術が発達しました。
【庵治石中目】
庵治石細目と比べると黒雲母の数が少ないために、庵治石細目よりも白く見えますが、
庵治石の特徴である「斑(ふ)」が浮くという現象が現れます。(ただし、庵治石細目に比べて淡い印象を与えます。)
硬度は庵治石細目同様、水晶と同じ"7"であります。(モース硬度表による)
【庵治石細目】
黒雲母が細やかに大量に含まれ、青黒く微妙な濃淡が付いたまだら模様が現れます。
この現象を「斑(ふ)が浮く」といい、世界中の石材の中でも他に類が無いとされています。
硬度は庵治石中目と同じく"7"です。
※斑が浮く...研磨を施した石の表面に、指先で押さえたような湿り気または、
潤いを与えたようなまだら模様が現れることで、石の全面が二重のかすり模様のように見える現象。
※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)
天下の銘石「庵治石」(あじいし)」は硬くて新鮮?
▲鉱物としての鮮度が新鮮である「庵治石」
【硬くて新鮮】
地質学的には中生代白亜紀頃(約8000万年前)に形成された比較的新しい花崗岩であるため、
特に外国産の花崗岩と比較すると、時間の経過による劣化の程度が少なく、
長石・石英・雲母などの鉱物の結合がち密で強いため、石の組織全体が締まっているので極めて硬質である。
したがって、硬くてノミが立ちにくく、加工には手間と時間を要しますが、
細かい細工や彫刻には最適です。また、文字を彫刻しても見やすく見映えがよく映ります。
▲「庵治石」ならではのち密な彫刻/源平合戦八百年祭供養碑(高松市・屋島山頂)
【水に強い】
結晶の結合がち密なため吸水率も低い。
水中に岩石を24時間沈下させた場合の水分吸量を比較してみると、
凝灰岩は20%、花崗岩は0.1%~0.4%位であるが、
庵治石細目は0.19%、庵治石中目は0.2%と低い吸水率です。
吸水率が低いため、シミになりにくく風化しにくいのが特徴です。
▲「庵治石」にて制作されたモニュメント
【変色が少ない】
石の変色とは年月の経過により、赤茶色になったり艶が無くなったりすることでありますが、
庵治石においては黒雲母の中の成分である鉄分が極めてすくない。
そのため良質な庵治石では200年経っても変化しないと言われています。
青味がかった黒色で模様が細かく、変色がないため見た目が綺麗であります。
【酸に強い】
通常、石は炭酸ガスや亜硫酸ガス等によって表面が摩減されますが、
花崗岩の中でも特に庵治石は化学変化に強い石であります。
酸性雨にも強いため細かい文字でも石の表面が崩れて読めなくなるようなことはほとんどありません。
このような多くの優れた特徴により評価が高まり、
庵治石の加工は第二次世界大戦後に機械化が進みました。
特に研磨機の性能が良くなってからは、それまで以上に墓石の需要が急激に伸び、
価格も急騰し、その希少価値が認められるようになったのです。
※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)
天下の銘石「庵治石(あじいし)」の特性
■かさね・二番・目
「庵治石」の大丁場付近では良質の「細目(こまめ)」と呼ばれる庵治石が多く採掘され、
その年間採石量は約3720t(日本石材産業協会調べ/平成16年度現在)でありますが、
その内、墓石・燈籠・彫刻材等として製品化される量はわずか3~5%です。
他のものは、栗石(建築用の土台石等)・庭石・築石・捨石(埋め立て等)などに使用されます。
なぜこのように産出量に対しての製品量が少ないかというと、
この庵治石の丁場は他の地方の採石丁場に比べ、
岩盤に入っている亀裂が非常に多いため大きい石が採石されにくいのです。
岩盤に入っている亀裂を南北が「かさね」、東西が「二番」といわれ、水平方向に「目」といわれています。
この「かさね」はほとんどが縦方向に、「二番」は横方向に走っています。
これらの石の状態のことを「かさね肌」「二番肌」と呼びます。
「かさね」「二番」「目」には、それぞれキズといわれる筋があります。
それぞれ「かさねキズ」「二番キズ」「目キズ」と呼ばれております。
キズには他に「青タン」「白キズ(こもりキズ)」「発破キズ」と呼ばれるものもあり、
またキズではないが一般的に「ナデ」と呼ばれている石の模様・ムラ(ヨリ)もあります。
【かさね】
瀬戸内火山活動期に南部方向が高く、北部方向が低くなるような
四半球状の急激な曲隆(地殻が穏やかに上方へたわむこと)により北側に放射線状の亀裂が生じました。
この筋は南北にほぼ縦方向に走っており、この亀裂が庵治石産地にも起こり「かさね」といわれています。
これは石割りにおいて最も割りにくい面方向でもあります。(他の丁場では三番とも呼ばれているそうです。)
かさね肌は、石を原石から切削の時点でほぼ発見され、
仕上がった製品にこのキズが残ることはほとんど無いといってもよいでしょう。
【二番】
「かさね」に対してほぼ垂直方向(横方向)に入っている筋を「二番」:といい、
石割りにおいては「かさね」の次に割りにくいとされています。
二番肌もかさね肌と同様に、切削や研磨工程の段階で発見されますが、
まれに判りにくいキズがあり、職人の目をくぐり抜け、
製品になってしまうこともあります。(出荷の段階でのチェックを要します。)
【目】
地盤に対して水平方向にあり、一番割れやすい方向でもあります。
昔から『庵治石は玉石』という言葉が伝えられているように明治初期頃までの採石方法として、
山の花崗土を除去して玉石(玉状の石)を取り出していた頃は、
土中から彫り出した石が良質な「庵治石細目」であれば、その下にある岩盤も良質な「庵治石細目」であり、
また玉石が「庵治石中目」であれば、その下の岩盤も「庵治石中目」であるとされていました。
庵治石は、中目が採石される場所には比較的キズが少ないため大きな石が採石されやすいが、
細目が採石される場所にはキズが多いため、大きな石は採石されにくく、
中目に比べて小さな石しか採石されないといわれています。
それぞれの筋(キズ)に沿って筋をよけ、キズの無い部分を岩盤から切り出すため作業効率が悪く、
他の地方の丁場に比べ、一般的に「庵治石の丁場はキズが多い」といわれています。
また、採石された石を加工する段階においても、
原石の状態では見えていなかったキズ等が出てくる場合もあり、
黒玉やナデの問題、色合わせの難しさ等々、
製品に仕上がるまでのリスクが他の石種と比べて非常に高いともいわれています。
以上のようなことから、「庵治石」の希少価値が高く評価され、
なぜ庵治石の産出量が少なく高価になるのかの所以です。
※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)
天下の銘石「庵治石(あじいし)」の丁場と年貢
石を採る山、採石場を「丁場(ちょうば)」といいますが、
庵治石の採石場には大きく分けて三つの採石場があります。
一つは庵治町丸山に位置する高松藩御用丁場の流れをくみ、
現在は大久保家所有(株式会社オオクボエンタープライズ)の「大丁場」。
一つは牟礼町にある、大部分が白羽(しらは)神社所有の「野山丁場」。
そして、もう一つが庵治町にあり、主に平井家(湯谷地区)、
奴賀(ぬか)家(松尾地区・馬治地区)所有の「庵治山丁場」です。
ただし、野山丁場、庵治山丁場については、一部個人所有の採石場もあります。
これらの丁場にて庵治石の採石を行っているのは、
2005年現在、採石を休止しているところを含めて50社余りあります。
▲「みどりの条例」に基づいた採石跡の埋め戻し及び、植林。
【年貢】
年貢とは簡単にいいますと、「丁場」の使用料のことです。
50社余りの採石業者のうち、個人所有の丁場を除く大部分の業者は、
所有者(=地主)に対して年貢を支払って採石する権利を得るのです。
実際には採掘しなくても、原石が採れなくても、
また採れた石が仮に売り物にならないような石であり、
事実その石が売れなくても年貢は必要となります。
この部分が庵治石の価格決定を左右する重要なポイントの一つでもあります。
【丁場の維持】
庵治石の丁場を維持してゆくには莫大な費用がかかります。
丁場に続く道の整備から始まって、「みどりの条例」に基づいた採石跡などへの植林、
採石跡の埋め戻し、防火用貯水池や砂防ダム(山からの鉄砲水を防ぐために必要)の管理等々、
多種諸々の管理費用が必要となってきます。
この費用は莫大なもので、すべて採石業者にかかってきます。
【庵治石丁場における採石量の許可】
採石業者は年貢を払って、採石する権利を持っているからといって、
好きなところで好きなように採れる訳ではありません。
丁場の持ち主である地主(=所有者)の許可はもちろんのこと、
採石法に基づき香川県知事の許可が必要になるのです。
許可の種類は、大規模開発・中規模開発・小規模開発といったように、
採掘量と採掘期間の長さで分けられます。
※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)
天下の銘石「庵治石(あじいし)」ならではの価格の割り増し
▲大丁場・田渕石材産の庵治石極上細目で造った9寸神戸型3重台墓石
庵治石と聞いて先ず思い浮かぶのは、墓石の中でも最高級品であるということではないでしょうか。
現在においては、墓石の中で庵治石は最高級ブランドとして定着しています。
しかし、意外と墓石として一般的になったのは近年で、
一躍名を馳せたのは戦後、戦没者の軍人墓を量産した頃からです。
それまでは、墓石より燈籠・彫刻物が主であり、
さらにさかのぼると建築材・石垣材としての需要が大部分でした。
この「庵治石」が一躍名を馳せた背景には、庵治石は硬く細かい加工が細部まで確実にでき、
風化しにくいため、永く美しさが保てるという理由からであります。
また、磨いた時の艶と独特の『斑(ふ)』には他に類を見ない美しさであります。
これらには、庵治の石工(いしく)達の卓越した技術があったからこそです。
こうして、庵治石は徐々にブランド化され永く愛されてきたのであります。
この庵治石が高価である理由の一つに「庵治石の割増(わりまし)」という商習慣があります。
▲「庵治石極上細目/大丁場・田渕石材産)」標準的な形状の9寸神戸型2重台墓石
割増とは...
墓石業界において、販売価格設定の基本方式がありますが、
別途加算しなくてはならない部分が生じます。
例えば、全体に加工が難しい製品や、花立の花瓶加工や蓮華台など
凝った加工を要するものが付随する場合などです。
この別途加算しなくてはならない要因の一つが「庵治石の割増」となります。
▲割増の対象となる蓮華加工、花瓶型花立、霊標(墓誌)等。
割増になる場合
基本的には、3尺(約90㎝)以上の長いもの、5才(約0.14㎥)以上の量があるものや、
厚さの薄い物、そして、霊標(墓誌)や碑銘などの板状のものなどが割り増しの対象となります。
つまり、大きいものや、採りにくい寸法のもの、
逃げ道のないもの(見える部分が多いもの)などであります。
長いものは庵治石の地層条件からしてなかなか採れないことに加え、
難点(キズなど)を取り除くのが難しい。
大きなものはそれだけ採石時に手間も時間もかかり、
運搬も難しく、またこれも石の難点を取り除くのが難しい。
霊標のように薄いものは難点を取り除くのが難しいうえ、
加工途中でキズや玉、サビなどによりその石がダメになった場合に、
寸法を小さくして他の部材として使い回すことが出来ないためであります。
これらの「割増」の付く条件や割増率の計算方法は業者によって多少の違いがあります。
▲世界最高級の墓石材「庵治石」の採石
割増の付く理由
①キズの多さによる希少性
日本は複数のプレート(ユーラシア・北米・太平洋・フィリピン海)の接点上にあります。
それらのプレートはお互いが引っ張り合っているため、
その接点上にあり縦に長い日本の地層は南北にひずみが生じ亀裂が多く入っています。
また、日本は火山が多いため火山活動による地形の隆起による亀裂も多い。
これらの亀裂が岩盤のキズであり、ひいては庵治石のキズとなります。
このような理由により、総じて日本国内で採れる石は、
大陸で採れる石に比べてキズが多いといえます。
特に庵治産地は瀬戸内火山帯の中にあり、
庵治石はこの火山活動によってできた亀裂が非常に多く、
採石時においてすべてを避けることは困難を極めます。
たとえ職人の勘と技によりキズの無い部分を判別できたとしても、
石の場合は必要なところだけをくり抜いて採掘するわけにはいきません。
つまり、あらかじめ無駄だとわかっている場所をも採掘しなくてはならないのです。
庵治石は年間約3720tの採石量があるが、墓石及び燈籠、
彫刻などとして使用されるのは、ほんの3%~5%といわれています。
これは、いかに墓石用材として使うことのできる庵治石が貴重であるかがうかがえる数字であります。
大量に採掘された原石の中で厳選された庵治石だけが墓石として使用されるのです。
大半は建築材(束石や貼り石、庭石、石垣用材、漁礁用材、埋め立て用材など)として使用されます。
この貴重な墓石用材はさらに加工の段階で厳選されることになります。
▲庵治石の「大割り」風景
②加工時におけるリスクの高さ
採石した原石を加工する時にもリスクを伴います。
採石時において、可能な限りサビのある部分やキズを省いていきますが、
石は中まで見ることが出来ません。
一見、何の問題も無い原石でも、いざ切ってみると
中にキズやサビ、黒玉・白玉・ナデ・ムシ...等が出てくる場合があります。
そのような場合は一からやり直すことになります。
③色目・石目合わせの難しさ
墓石を造る場合、部品の数が複数になる場合がほとんどです。
その場合に問題となるのが、他の部材との色合いや目合いのバランスであります。
ご承知の通り、石は自然の産物である以上、全く同じものは二つとしてありません。
庵治石は特にこの差が顕著でありバランスよくまとめることが困難な石です。
例えば、同じ塊から切り出したものでも目合いが違うこともあります。
ほとんどの場合、原石や切削の段階で、ある程度の予想はつきますが、
まれに、研磨をしてみると全く印象が変わってしまう石もあります。
そういった場合もまた一からやり直すことになります。
▲庵治石の「小割り」風景
④庵治石の丁場を維持するための諸経費
前述の①~③により庵治石がいかに希少価値のある
厳選されたものであるかを解かっていただけたことと思います。
この貴重な庵治石を採掘するためには莫大な費用がかかります。
年貢はもちろんのこと、様々な管理費・維持費などが必要となってきます。
これらが庵治石の製品として販売されるすべての石にかかってくるのです。
これらは、すべての墓石用庵治石にいえることでありますが、
特に大きいものや長いもの、薄いもの、霊標(墓誌)や碑銘には顕著に現れるため、
「庵治石の割増」というかたちで価格に加算されるのです。
以上のように、数々の問題点を克服したものだけが、
最高級ブランドである庵治石として出荷されます。
これらを克服するには長い時間と手間、様々な知恵と工夫、
卓越した技術、細かい工程、多くの石工達の力と心意気が必要です。
これが「庵治石の割増」の所以であります。
※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)
天下の銘石「庵治石」特有の商習慣
▲天下の銘石「庵治石」の採石丁場を望む
どのような業種にも、その業種特有の、昔から商売をしていくうえでの決まり事、
商習慣というものがありますが、石材業界、特に庵治石産地にはそれが色濃く残っているように思われます。
「石屋」というのは一種独特の職人気質な業種であり、
その技術は書物等での確立したマニュアルがあるものではなく、
親方・兄弟子の仕事を見て、直に教わり徐々に会得してゆくものです。
自然と親子・兄弟・縁戚関係が多くなり、その師弟関係の繋がりは深い。
そのうえに、昔は人力中心であるため、重量のある石材は遠方への運搬が困難であったことから、
「石屋」は石が産出される地域に集中して存在していました。
昔は、遠方への石材運搬は、主に石船と呼ばれる
石材運搬専門の船を使用していたため、「石屋」と船は密接な関係にありました。
日本という島国の中でも、穏やかで船の行き来が比較的容易な瀬戸内海は交易が盛んであり、
その瀬戸内海に面した庵治・牟礼地区においても古くから船は生活に欠かせないものでありました。
石材を運ぶことに必要な港のある庵治・牟礼地区は
「石屋」にとって非常に都合がよかったといえます。
庵治石の産地は半島にあり、採石丁場から港までが近く、
特に昔の丁場は裾野が海につながっていることも多かった。
そのため「石屋」は他の地域に広がらず、
庵治・牟礼の中でも海岸沿い、港周辺に集中したようであります。
つまり、庵治石産地の石材関連業者は狭い地域に密集しているうえに、
技術を受け継ぐ為、先祖代々受け継がれてきた石屋・親兄弟など
師弟関係の繋がりが深い石屋が多いと言えます。
それが意味するものは、庵治石産地の「石屋」は地域に密着した
縦横のつながりが非常に深く、独特の習慣が定着しやすいということであります。
これは、今現在でもなお、色濃く残っており、
いわゆる「よそ者」が新規参入することは非常に難しい代わりに、
石屋としての技術の継承はもちろん、"天下の銘石「庵治石」"というブランドを確立し、
受け継ぎ、守ってゆくうえでは利点となっています。
▲庵治石の町、「庵治町」「牟礼町」の見取り図
【天下の銘石「庵治石」というブランド】
庵治石産地にある石材業者であれば、どこでもが庵治石をメインに取り扱っていると
考えている人が多いが、実際にはそうとはいえません。
誰でもが、直接、採石業者から庵治石を購入することはできません。
この理由の一端が前述にあります。
庵治石を取り扱うには庵治産地において実績と信用、
つながりが重要視され厳選されるのであります。
したがって、庵治石のルートは昔からの流れに沿って定着したものが多い。
これは、ブランドをまもってゆくうえでは利点といえます。
どこで採れた庵治石がどこで加工され、どのようなルートをたどり、どこに販売され、
お客様のもとに届くのかを容易に知ることができるため、乱売を防げることもその一つであります。
そして、庵治石が近年これほどまでに高級ブランド化した背景には、
庵治石が優れた素材であることや貴重であることに加え、数ある石材業者の中から厳選された
「庵治石を取り扱える石屋」としての自負があるように思われます。
この自負が製品を作るうえでも、販売をするうえでも、重要な要素となり、
「良い庵治石」を「良いお客様」に提供し続けなければならないという
責任感・使命感を生み、実行してゆく力となっているように思われます。
※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)
彫刻家・流政之氏と天下の銘石「庵治石」
▲彫刻家・流政之(ながれまさゆき)氏
世界的に活躍され、"Samurai Artist"の異名を持つ彫刻家、流政之(ながれまさゆき)氏は、
世界各地を放浪のうえ独学で彫刻を学ばれ現在に至ります。
昭和30年頃、流政之氏は香川県、高松市・久通の石材工場内にアトリエを持ち、そこで仕事を始めました。
「石工(いしく)の技術を絶やさぬように」と、彼のそんな強い思いと、その技術の中から生まれる線と面。
そこに見られる力や動きを造形の世界に活かせるであろうという願いと、
当時の香川県知事からの熱望で、昭和37年「庵治石匠塾」となりました。
昭和38年に行われた「ニューヨーク世界博覧会」において、
日本館の石彫が世界的に有名になり、流氏に従い渡米し、彼の制作に参加した若い石匠達がいました。
彼らは新しい石の造形の真価に触れ、一層その技術を磨くと同時に、
庵治(あじ)・牟礼(むれ)両町の石材加工業者に新しい風を吹き込みました。
昭和40年頃より、庵治町東海岸に面した小高い山中に
「石と煉瓦の砦」とも言われた建物が造られ、ここを制作の拠点としました。
香川県内では、高松市美術館エントランスホールに「NAGARE BACHI」、
五色台大崎山展望台には「またきまい」と題した流政之氏の作品があります。
▲神戸市中央区・メリケンパークにある「神戸海援隊の碑
神戸市中央区のメリケンパーク内にも「神戸海援隊の碑」と題した
流政之氏制作の御影石製のモニュメントがありますが、龍馬の時代、このあたりは海の中。
龍馬とのゆかりはありませんが、説明板に以下の言葉が記されています。
「1863年から65年にかけ 神戸小野浜に勝海舟・坂本龍馬によってつくられた海軍操練所が存在した。
武士、町人、 農民を問わず若者たちが大洋に夢をはせ経済、科学など多くのことを学んだ。
夢をはたせず志なかばで倒れていった若者達を神戸海援隊と名付け、その短い青春の夢をここに刻む」
※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)
彫刻家・流政之氏について詳しくはこちらまで
http://www.nagaremasayuki.com/
彫刻家、イサム・ノグチ氏と天下の銘石「庵治石」
▲20世紀を代表する彫刻家、イサム・ノグチ氏
イサム・ノグチ氏(1904~1988)は英文学者で詩人の野口米次郎と、
作家レオニー・ギルモアとの間に生まれ、少年期は日本で育ちました。
渡米した後、彫刻家 を志し、アジア・ヨーロッパを旅して見聞を広め、
パリでは彫刻家ブランクーシの助手をつとめる。
ニューヨークに居を定め、肖像彫刻、舞台美術をへて
環境彫刻やランドスケープ・デザインにまで幅広い活動を開始しました。
戦後は日本でも陶器作品や、和紙を使った「あかり」のデザインなどを行います。
また丹下健三、猪熊弦一郎、勅使原蒼風、北大路魯山人、
岡本太郎など当時の前衛芸術家たちと交流して刺激を与えあう。
その後、アメリカ国内外の各地で、彫刻、モニュメント、環境設計を続け、
文字通り「地球を彫刻した男」と呼ばれる。
1985年には、ニューヨークにイサム・ノグチ・ガーデン・ミュージアムを開館する。
20世紀を代表する彫刻家イサム・ノグチは、モニュメント、庭や公園などの環境設計、
家具や照明のインテリアから、舞台美術までの幅広い活動を行った、きわめてユニークな芸術家です。
▲庵治石の故郷、牟礼町にある「イサム・ノグチ庭園美術館」
1956年、「ユネスコ本部庭石選定」のために初めて庵治石の産地である
香川県の牟礼町を訪れたイサム・ノグチ氏は「庵治石」とこの地の風土が気に入り、
後1969年からは五剣山と屋島の間にあるこの地にアトリエと住居を構え、
以降20年余りの間、石の作家である和泉正敏氏をパートナーに制作に励みました。
香川県内では、高松空港にある「TIME & SPACE」、
五色台少年自然の家にある「オクテトラ」は有名な作品です。
また、牟礼町のアトリエは「イサム・ノグチ庭園美術館」として公開されています。
※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)
彫刻家、イサム・ノグチ氏について詳しくはこちらまで
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B5%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%82%B0%E3%83%81
【国産/青】大島石(おおしまいし)
気品があり、品質も安定。「信用を考えると大島石になる」
青磁の肌を思わせる、飽きのこない気品のある石目、永い伝統と実績、そして長期に渡る安定した品質こそが大島石の信用度を高めています。
その信頼性の高さは、墓石以外にも、"国会議事堂" "赤坂離宮" "大阪心斎橋"などの歴史的建造物に使用されており、数多くの実績を持って証明されています。
| 大島石特級 | 大島石一級 | 大島石カレイ | 大島石二等 |
|---|---|---|---|
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石材物性データ
| 産地 | 愛媛県今治市・伊予大島 |
|---|---|
| 岩石分類 | 花崗岩 |
| 見掛け比重 | 2.66t/㎥ |
| 吸水率 | 0.13% |
| 圧縮強度 | 1,882㎏/c㎡ |
| 耐水性 | |
| 硬度 | |
| 耐久性 | |
| 価格 | |
| 評価 |
プロからの一言
失敗しない「大島石」の選び方
1 「大島石」に精通している石材店を選びましょう。
「大島石」の丁場(採石場)は40ヵ所程あり、等級、石目、品質も様々です。
2 日本国内で製造された「大島石」を選びましょう。
最近は、中国で製造された大島石墓石が数多く出回っています。
3 外柵などに使う石種の選定に注意しましょう。
見た目の相性と耐水性、どちらを優先するか?・・・この部分の選択は、かなり重要なポイントです。
大島石(おおしまいし)について
能島孝志(のじまたかし)
●日本石材産業協会 兵庫県支部 副支部長
●神戸市石材企業協同組合 代表理事
●株式会社第一石材 代表取締役
●お墓ディレクター1級認定
【号外】かわいそうな「大島石」
▲伊予の銘石、愛媛県産「大島石」の原石
※このブログは以下のブログからの続きです。
①"知らない人が損をする「指定石材店制度」という仕組み"について詳しくはコチラまで
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/22524/
②"あまり知られていないお墓の流通経路"について詳しくはコチラまで
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/23007/
③"お墓のごまかし加工や産地偽装"について詳しくはコチラまで
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/23876/
中国の石材加工工場での墓石制作においては、
安いコストでお墓をつくるということが最大の目的のため、
多くの原石を必要とし、時間と技術を要する
石目・色目を合わせてのお墓づくりは基本的にはしておりません。
ただ、ここまでなら制作の行程が異なるだけで
特に"ごまかし"の加工をしているわけではありません。
中国加工の場合は、墓石の各部材がパッチワークのように
石目・色目が違って出来上がることを売り手側が消費者にきちんと伝え、
それを承知で消費者が購入するぶんには問題はないでしょう。
しかし、あらかじめこのような説明をして、
「はい!それでも安いのなら構いません」
という消費者がどれだけいるでしょう?
そこで、いけないこととは解っていても、(ホントに解っているのかどうか?)
お化粧(染色)をして全体の色をそろえて製品として出荷するのです。
事実、中国の石材加工工場周辺の工具屋には
当たり前のように「●●石用」「■■石用」「▲▲石用」と書かれた
染料が数百円程度で販売されています。
こうしてお化粧された墓石は時間とともに化粧がはげ落ち、
結局は元のパッチワーク状態に戻った時点で消費者が気がつくのです。
以上が「石目・色目が合わないからお化粧を施す」といった"ごまかし加工"です。
でも、「原石の状態が良くないから」という理由で
最初から薬品処理を行う"ごまかし加工"もよく見られます。
その最たるものが四国・愛媛県産、伊予の銘石「大島石」です。
関西方面から西日本を中心に人気の高い石で、
香川県産の庵治石と並んで、「墓石といえば大島石!」
と言われるほどの信頼と支持を得てきました。
大島石は「硬い」「風化に強い」「変色しにくい」
「水を含みにくい」などの優れた特徴を持ち、
何年経ってもその風合いの変化が少ないという石質が好まれ、
古くから墓石として使用されてきました。
また、墓石以外の歴史的建造物にも数多く使用されています。
主なところでは、国会議事堂、赤坂迎賓館、大阪戎橋、愛媛県庁舎などがあります。
しかし、この大島石も最近では相当な量の原石が中国に送られ
日本向けの墓石として大量に加工され逆輸入されています。
(市場の大島石墓石の半分以上、いやもっとかも知れません?)
この大島石の原石にも品質の良いものからそうでないものまであります。
当然、品質の良いものにはいい値がつき、
そうでないものには日本では買い手がつきません。
「大島石」の特徴は青磁のような上品な青みががった美しい石目です。
しかし、石は自然のモノだけに様々な状態のものがあり、
中には日本では買い手がつかない赤みががった原石もあります。
その買い手がつかない赤みの強い原石が中国に送られ、
強力な薬品を用いて表面処理を施して赤みを抜き、
墓石として加工されたものが大量に日本に入ってきています。
けれども、時間の経過とともに、元の原石の赤みを帯びた状態に戻り、
さび色に変色してしまう墓石も少なくありません。
しかも、ある字彫り職人の体験では、こうして薬品処理を施された大島石は
本来の優れた特徴の一つである「硬さ」が損なわれ、
スカスカの状態で、安価な中国材の墓石とかわらないとのこと。
かわいそうな「大島石」。
石は大地の自然からの授かりものです。
大島石をよく知る石職人が熟練の匠の技にて、
自然の石目や色目、風合いをどう上手く生かすかに値打ちがあります。
(大島石でなくても同じです)
それは宝石も同じで、もしダイヤの指輪が薬品処理によって磨きあげられ、
「永遠の輝き!」なんてキャッチフレーズで売られていてら、
婚約指輪として大切な恋人にプレゼントをするでしょうか?
きっと買わないでしょうし、まさか現実にそんなダイヤの指輪は無いのでは?
(でも今の世の中を考えるとなんか不安になってきました)
いったい何のためにわざわざこんなことまでして大島石を加工するのでしょうか?
(大島石だけに限りませんが大島石が最も"ごまかし加工"が多い)
それは「大島石」のお墓が売れるからです。
それに、消費者が安い「大島石」のお墓を求めるからです。
そして、売れれば石材商社も小売店も儲かるからです。
悲しいことですが、消費者不在の業界と思われても仕方ありません。
事実、私どもにも消費者からの電話による問い合わせで、
「おたくでは、大島石の9寸のお墓でいくらするのか?」
といった問い合わせが数多くあります。
しかし、単に「大島石」といっても丁場(採石場)も数多くあり、
特級、一級......と等級により値段も変わります。
けれども最初に値段を尋ねてこられる場合は、
あれやこれやの説明よりも「先ずは価格ありき!」という場合が大半です。
このような消費者の方々をターゲットに
「大島石墓石が格安○○万円!」てな広告で消費者心理をあおぎ、
クスリ漬けの大島石墓石が何事もなかったかのように販売されています。
消費者は、れっきとした国産高級墓石材「大島石」の墓石として
それなりの(少しは安いかも?)お金を支払い購入しているのが現実です。
これは、決して珍しいことではなく
今現在も頻繁に行われている"ごまかし"の一つです。
残念ながら、一般の消費者の方がこれを見分けるのは不可能です。
では、本当に安心できる「大島石」で
お墓を建てたい場合はいったいどうすれば良いのでしょうか?
「オリジナルデザインのお墓」について詳しくはこちらまで
http://www.daiichisekizai.com/design/cat_cat152/
神戸の「お墓のプロ」、(株)第一石材・能島孝志の神戸新聞取材記事はこちら!
http://pro.mbp-kobe.com/daiichisekizai/
神戸・兵庫・阪神間の"いいお墓づくり"は「和型墓石」から「デザイン墓石」まで第一石材へ
http://www.daiichisekizai.com/
【国産/青】天山石(てんざんいし)
理想の墓石3条件、「硬い」「水を吸わない」「変色しない」のすべてをクリア!
その魅力は、なんと言っても国産材の中でもNo.1~No.2を誇る硬度と吸水率の低さです。少し紫色がかった濃い青みが特長の高級青御影石として人気を集めつつあります。私たちが選んだ「天山石」は、本家採堀元である"天山石材"で採石される原石で、年月を経ても変らない通好みの銘石と言えるでしょう。
石材物性データ
| 産地 | 佐賀県唐津市・肥前町 |
|---|---|
| 岩石分類 | 花崗岩 |
| 見掛け比重 | 2.69t/㎥ |
| 吸水率 | 0.09% |
| 圧縮強度 | 1,981㎏/c㎡ |
| 耐水性 | |
| 硬度 | |
| 耐久性 | |
| 価格 | |
| 評価 |
プロの一言
外国産材をうまく取り入れましょう。
墓石から外柵・付属品のすべてを国産材で造るとなると予算も大変。
そこでおすすめするのが、中国材No.1の「黒龍石」。品質もピカイチで、石目もぴったり合います。
天山石(てんざんいし)について
能島孝志(のじまたかし)
●日本石材産業協会 兵庫県支部 副支部長
●神戸市石材企業協同組合 代表理事
●株式会社第一石材 代表取締役
●お墓ディレクター1級認定
【号外】悲惨な「天山石」のお墓
▲九州・佐賀県の銘石、「天山石」の採石丁場 ※このブログは以下のブログからの続きです。 ①"知らない人が損をする「指定石材店制度」という仕組み"について詳しくはコチラまで 前回のコラムでは「国産墓石」と称されて販売されている墓石の多くは
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/22524/
②"あまり知られていないお墓の流通経路"について詳しくはコチラまで
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/23007/
③"お墓のごまかし加工や産地偽装"について詳しくはコチラまで
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/23876/
日本の石を中国の石材加工工場に送り製品として制作され日本に逆輸入されており、
それらのほとんどは「中国加工」の事実を伏せて販売されているお話をさせていただきました。
弊社でも数年前まではごく少数ですが中国で加工制作された「国産墓石」を
販売していた時期もありました。(もちろんお客様には「中国加工」と伝えたうえですが!)
しかし、同じランクの原石を中国に送っているにもかかわらず、
どうしても日本の石職人が造ったものと比べると製品レベルに差があります。
「ほんとに同じ原石を使ったのか?」と思うくらい違うのです。
こんなことを言うと一般の消費者からすると、
「プロだからそのような違いが判るのだからであって素人には判らない!」
と言われるかもしれませんが、そんなことはありません。
現実に私どものもとにも消費者の方からの電話相談で、
中国で造られた「国産墓石」についての内容のものが数多く寄せられています。
お墓に使用する「御影石」と呼ばれる花崗岩は、
数千年前から数億年前(恐竜がいたころです)に
地球深部のマグマが表層でゆっくり冷やされて固まってできたものです。
その「御影石」にはいろんな鉱物が含まれ、
形成された時期・場所等により色・石目・特性もさまざまです。
そして、その組織は複雑なパズルのようにち密に結合されています。
日本の石職人たちは永い経験と匠の技で石の良し悪しを見極め、
色目や石目をていねいに合わせながら精魂こめて墓石を造ってきました。
関東方面の石のことはよく判りませんが、
関西方面で人気の高い「庵治石」「大島石」「天山石」などは
石目・色目合わせが難しく石職人の技術の差が歴然と判ります。
採掘された原石の一つの塊から墓石の上から下までの、
すべての部材を造ることが出来るとは限りません。
石目や色目が合わない場合は新たに別の原石を、
一から切断して磨きをかけて一つ一つの部材を造り上げていきます。
それゆえに、「お墓」は必然的に高価なものとなります。
そもそも、なぜ日本で採掘された重量の重い石を
わざわざ中国に送ってお墓を造ってもらう必要があるのでしょうか?
中国で採掘された石を中国で製品加工するのはまだ解りますが...。
1.日本にはお墓を造る石職人がいなくなったからでしょうか?
2.日本より中国の方がお墓づくりの技術が優れているからでしょうか?
3.日本より中国の方が"ごまかし"も無く信頼できるからでしょうか?
「いずれも違います!」
ただ単に日本で造るより中国で造る方が安いからです。
(しかし、これからは中国で安くモノをつくれる時代ではなくなりつつあります)
これは、墓石だけではなく衣料・日用品・工業製品等においても同様で、
私たちの身のまわりのモノの多くは中国をはじめとする新興国でつくられています。
だだし、それらの多くは日本側が定めた製品レベルのモノをつくることが条件です。
それによって、中国製であっても消費者としては、
何の問題もなく安心して使用する事が出来るのです。
「ユ○○ロの衣料」「カ○オの電卓」も"made in China"と表示されています。
もちろん、洗濯をして破れることもないし、故障もしません。
きちんとした技術指導のもとにつくられているのでしょう。
だが、自然の石を材料としてつくられるお墓はこうはいかないのです。
原石を切って見てみないと石目や色目の違いは判りませんし、
自然のモノだけにキズや玉(アザのようなもの)も出てきます。
しかし、その度に新たな原石を切り出し造り直しをしていては、
安いコストでお墓を造り上げることはできません。(それが目的なのですから)
ゆえに中国では、少々石目や色目が違っていてもやむを得ませんし、
そこそこの大きさの「玉」なら、そのまま製品として出荷されるのです。
(もちろん発注している日本の石材商社側も承知の上で造っているのですが...)
以前、ある消費者の方からのお問い合わせの電話では、
「天山石」で建てたお墓がパッチワークのように
それぞれの部材の色目が違って見える」とのご相談でした。
このご相談内容について詳しくはコチラまで
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/4940/
ひどいモノではこの色目の違いをごまかすため、
墓石全体を均一の色目で着色を施しているものもあります。
わたし個人的には中国の石材加工工場にて造られた「国産墓石」と称するモノは
お薦めできませんし、弊社では現在取り扱いもしておりません。(もし注文されても!)
少々割高でもお墓は何代にもわたり永く使われるモノです。
「国産墓石」は日本の石職人にて造られた「純国産墓石」を
お選びいただくことをお薦めいたします。(絶対に!)
「オリジナルデザインのお墓」について詳しくはこちらまで
http://www.daiichisekizai.com/design/cat_cat152/
神戸の「お墓のプロ」、(株)第一石材・能島孝志の神戸新聞取材記事はこちら!
http://pro.mbp-kobe.com/daiichisekizai/
神戸・兵庫・阪神間の"いいお墓づくり"は「和型墓石」から「デザイン墓石」まで第一石材へ
http://www.daiichisekizai.com/
【国産/白】北木石(きたぎいし)
吉相墓にふさわしい、清楚な"白い"良質の国産御影石となると、「北木石」にたどり着きます。
石は、吸水率や硬度、比重などの違いで、風化の原因や、色の変化に差が出ます。ご先祖さまの住まいには、品質が良く、耐久性に富む優れた石材を選ぶ必要があります。
また、吉相墓の条件には、けがれがなく、無垢の代表色である「白系御影石」とされていることから、墓相学者の多くが吉相墓に最も適した、高耐久性の石として推奨するのが、歴史と実績のある「北木石」です。
| 北木石(中目) | 北木石(瀬戸赤) | 北木石(瀬戸白) |
|---|---|---|
石材物性データ
| 産地 | 岡山県笠岡市・北木島 |
|---|---|
| 岩石分類 | 花崗岩 |
| 見掛け比重 | 2.64t/㎥ |
| 吸水率 | 0.17% |
| 圧縮強度 | 1,675㎏/c㎡ |
| 耐水性 | |
| 硬度 | |
| 耐久性 | |
| 価格 | |
| 評価 |
ぶらり、街歩き
街角に残る歴史的建造物の多くは北木石製
北木石は日本を代表する、多くの建造物に使用されてきました。しかし、このことはあまり知られていないようです。
北木石の歴史は古く、「大阪城の石垣」、その後は「靖国神社の大鳥居」や「日本銀行本店」、「日本橋三越本店」など、特に明治から大正にかけて建てられたものに使用されてきました。
その背景には、長年に及ぶ風雨に耐えられる優れた耐久性と、上品な光沢を併せ持つ材質が、西洋文化を取り入れつつあった時代背景と見事にマッチしたことが挙げられます。
能島孝志(のじまたかし)●日本石材産業協会 兵庫県支部 副支部長
●神戸市石材企業協同組合 代表理事
●株式会社第一石材 代表取締役
●お墓ディレクター1級認定
【国産/青】庵治石中目
庵治石中目(あじいしちゅうめ)
産地:香川県高松市
【石材物性データ】
・見掛け比重 2.66t/㎥
・吸 水 率 0.1%
・圧縮強度 147N/m㎡
・岩石分類 花崗岩
「庵治石」の産地は香川県・高松市の東、
庵治町と牟礼町の境、庵治半島のほぼ中心に位置します。
庵治町久通(くず)、牟礼町久通というように
町境の久通集落の少し庵治に入った所に
御用石という丁場がありました。
高松のお殿様御用達の石を出した所ですが、
このあたりが「大丁場(おおちょうば)」で、
今でも庵治産地の中心となっています。
「庵治石」の採石丁場には、
約50事業所ほどの丁場がありますが、
中でも最良質の「庵治石細目」「庵治石中目」が
産出されているのは「大丁場」からです。
庵治石の中の庵治石...それは大丁場の石のことです。
「庵治石」の特徴は、風雪に耐える堅い石質、
優美な光沢ときめの細かな石肌です。
花崗岩の主成分は石英、長石、雲母ですが、
「庵治石」は、これらひとつ一つの結晶が小さく、
正確には「細粒黒雲母花崗岩」に分類されます。
花崗岩に含まれる長石、石英には数々の色があるため、
桜御影といった淡紅色の石もありますが、
「庵治石」ではそれが薄い青色になります。
また、少量の白雲母が混ざっており、
石英、長石、雲母などの結晶が小さく、その結合がち密なために、他の御影石に比較して硬いことも特徴の一つです。
水晶と同じ、硬度7の硬さにより、細かな部分にわたる細工が可能であり、結晶結合がち密なため、水を含みにくく、風化・変色にも強く、幾世代にもわたり美しさを保っているのが大丁場の「庵治石中目」です。
当社墓石ショールームでは、庵治石中目の最高峰、
大丁場・寺島石材産「庵治石中目」を展示中。
一見の価値ある「庵治石」。ぜひ一度ご覧ください。
※参考資料 庵治・大丁場の石(庵治大丁場の会発行)
【国産/淡紅色】万成石(まんなりいし)
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万成石(まんなりいし)
産地:岡山県産
【石材物性データ】
・見掛け比重 2.62t/㎥
・吸 水 率 0.17%
・圧縮強度 133.72N/m㎡
・岩石分類 花崗岩
美しい淡紅色が特徴の、
日本を代表する桜御影石、
岡山県産「万成石」は、
年月を重ねるほどに風合いが増すことから、
墓石材はもとより、
建築材・記念碑としても使用され、
彫刻家、イサム・ノグチや朝倉文夫など
"多くの芸術家や著名人に愛された石"
としても知られています。
その優しいイメージから、
柔らかい石質と思われがちだが、
たいへん硬く堅牢性に優れています。
近年は、墓石として、
あまり使用されなくなりましたが、
もう一度見直したい魅力あふれる銘石です。
ちなみに「万成石」のお墓の著名人の一例を挙げてみますと、
また、「万成石」は明治神宮絵画館や、新宿伊勢丹ビル、瀬戸大橋記念館など多くの有名建築物にも使用されています。
※『日本の銘石 産地ガイド』(株式会社インデックス)参考
【国産/桜色】議院石
産 地:広島県倉橋島
岩石分類:花崗岩
国会議事堂の外壁に使用されている花崗岩。淡い桜色が特徴で「桜みかげ石」とも呼ばれる。
建築材や床材、墓石材として全国で使用されている。
広島県呉市の沖合約10㎞に浮かぶ倉橋島の南側、
袋ノ内(たいのうち)湾付近で採掘される
ほのかに桜色した美しい「議院石」(ぎいんいし)。
「議院石」の名前は、昭和11年に完成した
国会議事堂の外塀に使用された石であることからの由来で、
ピンク色のカリ長石を含んでいるため、
全体的に桜色をしているのが特徴で、
「桜みがげ石」とも呼ばれています。
しかし、同じ倉橋島で採掘される「桜みかげ石」でも
採石場所が違うと色合いが異なるため、
「議院石」と呼ばれるのは、
この採石丁場で採掘された石に限られています。
国会議事堂(帝国議会議事堂)の建設にあたり、
明治43年から全国の石材産地を対象に外装用石材の調査が始まり、
実施調査を開始してから十数年後の、
大正12年に多くの候補の中から
倉橋島納地区の「桜みかげ石」の採用が決定されました。
この「桜みかげ石」により、
白亜の殿堂「国会議事堂」が造り上げられ、
以後「議院石」と称され現在に至っています。
・着 工:大正9年(1920年)
・完 成:昭和11年(1936年)11月5日
・延労働者数:254万人
・石材使用料:20,500t
※『日本の銘石 産地ガイド』(株式会社インデックス発行)参考
【国産/青】青木石
青木石(あおきいし)
産地:香川県丸亀市
【石材物性データ】
・見掛け比重 2.641t/㎥
・吸 水 率 0.239%
・圧縮強度 117.25N/m㎡
・岩石分類 花崗岩
「青木石(あおきいし)」は、
香川県丸亀港の北西約11㎞の瀬戸内海に浮かぶ石の島
「讃岐広島(さぬきひろしま)」で採掘されます。
「讃岐広島」は、面積11.84K㎡、周囲約19.09km、人口417人と、
瀬戸内海・塩飽諸島二十八の中でも最も大きく、広い島です。
この島の中にある弘法大師が修行したといわれる山
「心経山」で青木石は採掘されており、
墓石材をはじめ、建築材や記念碑など、
様々な分野で利用されています。
現存する資料からは
「明治18年3月に島内の青木浦字甲路に
石切場を開いたのが青木石の基礎」となっています。
しかし、豊臣秀吉が大阪城を築城した時にも
巨大な石がこの島から運び出されたといわれており、
その歴史はかなり古い。
「青木石」の特徴は、独特の青みがあり、
土は「母なる大地」という言葉があるように、万物の生命の基礎であり故郷です。それは、ご遺骨になっても変わることはありません。
命を全うして、お土に還してあげるためのお墓。
青木石は、まさに「母なる大地」にふさわしい石と言えるでしょう。
※青木石材協同組合 資料参考
【国産/青】庵治石細目
産地:香川県高松市
【石材物性データ】
・見掛け比重 2.65t/㎡
・吸 水 率 0.15%
・圧縮強度 115N/m㎡
・岩石分類 花崗岩
世界でも、花崗岩のダイヤモンドと称され、
高く評価されている「庵治石(あじいし)」の歴史は非常に古く、
平安時代後期から採石・加工され、
遠く京都まで送り出されており、
およそ1000年もの長きにわたって、
大きな注目を集め続けてきました。
「庵治石」の故郷は、四国・香川県高松市の
庵治半島のほぼ中心に位置する、山の全域が花崗岩の層で成り立っている"八栗五剣山"です。
「庵治石」の特徴は、風雪に耐える堅い石質、優美な光沢ときめの細かな石肌です。
花崗岩の主成分は石英、長石、雲母ですが、
「庵治石」は、これらひとつ一つの結晶が小さく、
正確には「細粒黒雲母花崗岩」に分類されます。
特に「庵治石細目(あじいしこまめ)」は
細かい黒雲母の結晶が多く、
青黒い細かな"紺絣(こんがすり)"のようになります。
その上、最大の特徴は、
「斑(ふ)が浮く」という現象があります。
これは指先で押さえて、湿り気、潤いを与えたような
まだら模様が浮き上がることで、
石の表面が二重のかすり模様を見せてくれます。
独特の模様が織りなす美しさ、
群を抜く光沢感は、他の御影石には得られない
荘厳な存在感に溢れています。
100年、200年の長い年月を耐え抜く「庵治石」の実力。
中国産墓石などがあふれる昨今、
その価値観、希少性が見直されつつあります。
当社墓石ショールームでは、庵治石の最高峰、
大丁場産「庵治石極上細目」を展示中。
一見の価値ある「庵治石細目」。ぜひ一度ご覧ください。
※参考資料 あじストーン(讃岐石材加工協同組合発行)
庵治 大丁場の石(庵治大丁場の会発行)
【国産/青】九州・佐賀の銘石「七山みかげ」
産地:佐賀県唐津市
【石材物性データ】
・見掛け比重 ────
・吸 水 率 ────
・圧縮強度 ────
・岩石分類 花崗岩
九州屈指の最高品質墓石材である
「天山石(てんざんいし)」と同様、
佐賀県唐津市の福岡県境に近い
七山山系にて採掘される中目の青御影石です。
天山石と若干色目が異なりますが、
青味が深く、大島石や青木石よりも濃い色目が特徴です。
国産石材の中でも、硬さ・吸水率の低さともに最高クラスを誇り、
優れた墓石材として、建立時の美しさを永代に渡って保ち続けます。
この、佐賀県・天山山系付近で採掘される御影石には、
「天山石」をはじめ、「七山みかげ」「富士みかげ」「椿石」などがあります。
同じ天山山系から採掘されますが、
採石丁場も異なり、石目や色目なども微妙に違い、元来は、それぞれが個別の銘柄として流通されているものです。
しかし、これら天山山系の石も近年、中国に原石を送り、墓石として製作後、日本に逆輸入されるようになりました。
その際には、日本の石材商社と中国側との貿易上の取り決めで、すべて、ひとくくりに「天山石」として日本に入ってきます。
すなわち、中国にて製作された天山山系の石による墓石は、すべて"天山石製墓石"として市場に流通しているものが数多くあります。
これらの天山山系の石は、石目合わせにより、
墓石の出来栄えがかなり違ってきます。
墓石の製作において、コストダウンを図るため、
基本的に、石目合わせを行わない中国の製作方法で造られたものと、
卓越した職人技で、入念な石目合わせをして造られた
"純国産品"とは素人目でも区別がつくほどです。
天山山系の石をお考えの際には、
慎重にお選びいただくことを、お薦めいたします。
※写真は「七山みかげ」採石丁場
神戸・大阪・阪神間のお墓のことなら第一石材へ
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