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鵯越墓園の墓石

こだわりの和型デザイン墓石(5・最終話)お墓・墓石本体工事編【神戸市立鵯越墓園:TK様】

以下のブログからの続きです。最初からご覧ください。

(1)基礎工事編
(2)下地基礎石工事、及び製品検品編
(3)おしゃれな模様を彫刻したお墓編
(4)外柵(巻石)工事編


お墓・墓石本体据付工事

外柵工事も終わり、最後のお墓本体の据え付け工事です。


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カロート(納骨室)の上部に石材用ボンド(接着剤)を付け、
クレーンで吊り上げた墓石最下部の台をゆっくり下していきます。

                              
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阪神・淡路大震災クラスの"震度7"に対応した墓石免震ゲル、
「安震はかもり®」を装着し、次の部材を組み上げていきます。
この際に使用する接着剤は、弾力性・対候性・接着力に優れ、
変形追従性の特徴を持つ専用接着剤「安震アイバ」を使用します。


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慎重にスリンを下し、棹石(竿石)を設置します。


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最後に、霊標(墓誌)や水鉢などの付属品を配置して、
こだわりの和型デザイン墓石「和・モダン」の完成です。


こだわりの和型デザイン墓石の全容



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墓石の正面文字は、神戸の書家、千葉正幸氏直筆の文字を、
日本三大石材加工地の一つである香川県「庵治・牟礼」の、
宮本力夫石彫石材様の匠の技にて彫刻させて頂きました。

白や黒のペイントを施さなくてもくっきり見えるよう、
深く力強く彫り上げられた文字は、コンピュータ文字を使用し、
全自動字彫りロボットで彫刻したものとは一線を画しています。


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柔らかな曲線を活かしたデザインが特徴のオリジナル花立てと水鉢。


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随所にオリジナルデザインの彫刻を施したベンチ付き外柵(巻石)です。


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メインに中国・黒龍江省のの高級青みかげ石「G1704-K12」、
アクセントにインド産の黒みかげ石「Y1」を使用しております。


このお墓は、神戸市立鵯越墓園きりしま11区(3.0㎡墓所)に建っています。


平成28年度の鵯越墓園新規墓地の募集地区でもありますので、
お墓建立をお考えの方は是非ともご覧になって頂きたい作品です。


なお、当社墓石ショールームにも同デザインの墓石を展示しております。


ちょっとした工夫で、お墓のイメージは大きく変わるのです。


私ども第一石材では、お客様の想いをカタチや構造に表した、
"こだわりのお墓づくり"をモットーにご提案させて頂いております。



                ~おわり~

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こだわりの和型デザイン墓石(4)外柵(巻石)工事編【神戸市立鵯越墓園:TK様】

以下のブログからの続きです。最初からご覧ください。

(1)基礎工事編
(2)下地基礎石工事、及び製品検品編
(3)おしゃれな模様を彫刻したお墓編


バリアフリーフロア部分の石張り施工

エフロ(白華現象)防止の下地基礎石工事後の養生期間も終わり、
外柵各部へのおしゃれな模様「Add」の彫刻も仕上り、
今回はお墓の外柵(巻石)工事に取り掛かります。


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下地基礎用のみかげ石の上に石材用ボンド(接着剤)をつけ、
厚さ5㎝のバリアフリーフロア部分の石を貼り合わせていきます。


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フロア部石張りの接合部分にコーキング剤にて目地入れをします。


上の写真の矢印(2カ所)のくり抜き部分は、
水抜きのために設けてあり、最後に玉砂利を入れます。


お墓の外柵(巻石)工事



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フロア部の石張り施工が終わると、次は外柵本体の工事です。

巻石の内側にも"牡丹"の花柄が彫刻されています(画像↑)。


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さらに、墓所全体を囲む巻石(延石)を据え付けていき、
各部材の接合部分には、ステンレス製L字金具にて固定いたします。


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巻石で囲んだ中央部分に、ご遺骨を納めるカロートを設置します。


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墓所全体を囲む玉垣を設置していきます。
お家で言うと「塀」のようなものです。


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外柵入口の左側にベンチの台座を設置します。
ベンチが外れないようホゾ組みにするための丸い穴が開いています。


これで、TK様墓所の外柵(巻石)工事が完了いたしました。


次回の墓石据え付け工事をもって墓碑完成の運びとなります。


                  ~つづく~


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雑草が生えない施工をしたお墓【神戸市立鵯越墓園内・H家墓所】

以下のブログからの続きです。
神戸市立鵯越墓園内、H家墓所解体工事


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昭和43年(1968年)にH様の亡き夫の両親が建てた墓石と、
その右側にある建立年月不詳の古墓の撤去が終わり、
新しい墓石のカロート(納骨室)を設置するために、
墓所の中央部分を掘り下げ転圧をし、地面を突き固めます。


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砕石を入れ、鉄筋を組み、コンクリートを流し込み、
水平器でレベルを取りながらカロートを設置します。


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カロートの設置が完了したら周囲に砕石を入れていきます。
以前は、この部分に真砂土を使う工法が一般的でしたが、
雑草が生えやすいため、当社では真砂土を使用せず砕石を入れます。


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外柵(巻石)は既存のものをそのまま使用するため、
内側のデコボコ部分を削り、四隅をステンレス製L字金具で固定します。


これで、内側からの圧で巻石が外に開くのを防ぐことが出来ます。


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下台、上台、供物台などの墓石部材を組み上げていきます。


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"震度7"に対応した墓石用免震ゲル「安震はかもり®」を装着します。


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霊標(墓誌)は以前からあったものを使用しますが、
そのままの状態で墓所の砕石の上に設置しますと、
霊標自体の自重で傾くおそれがありますので、
下部にコンクリートブロックを敷き、その上に設置します。


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墓石及び、霊標、物置石等の付属品の設置が終わると、
墓所内全体に雑草の生えにくい土「防草マサ」を入れます。

                            
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「防草マサ」を墓所全体に敷き詰めたら玉砂利を入れて、
H家墓所のリフォーム工事が完成いたしました。


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カロート(納骨室)に水が入らないお墓【神戸市立鵯越墓園】

以下のブログからの続きです。
30年前の外柵(巻石)をリフォームして墓石を建てる【神戸市立鵯越墓園】
      
30年位前に外柵(巻石)の施工だけをされていたI様墓所を、
前回の工事で、総みかげ石張りにリフォームさせて頂きました。


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しばらくの養生期間を終えて、いよいよ墓石の設置工事です。


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ご遺骨を納めるカロート(納骨室)の内部です。


関西方面の納骨の仕方は、骨壺のまま納めるのではなく、
人間、大地の自然から生まれ大地の自然に還るという考え方のもと、
晒の布で作った納骨袋にご遺骨を移し替え納骨します。
(宗旨・宗派等により骨壺のまま納骨する場合もあります)

そのため、カロート(納骨室)の中にはきれいな土を入れ、
底の部分はコンクリート等で固めず、大地の自然と繋がっているのです。


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まず最初は、墓石最下部の「芝台」と呼ばれる部分の据え付けです。


コンパクトタイプのクレーンを手元のリモートコントローラーで操作し、
200kgほどある一枚石の芝台を慎重にゆっくりゆっくりと下していきます。


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一般的に芝台は別名「四ツ石(よついし)」とも呼ばれるがごとし、
四つの部材でつくったものを現場で貼り合わせるものが大多数です。


なぜならば、一枚石を使用するより石の量が少なく済むからです。


しかし、一枚石(無垢材)でつくったものと比較すると、
やはり耐久性の違いと地震が起こった時に問題があります。

四ツ石の芝台に開いている中心部の空洞部分に、
地震の揺れで墓石がずれ落ちてしまう危険性があります。

それに加え、四ツ石タイプの芝台は各部材の接合部分から、
カロート内に水が入るという致命的な欠陥があります。

もちろん、この接合部分にはコーキング剤やモルタル等で、
目地入れをするのですが、これらは半永久的なものではありません。


年数の経過とともに劣化し、隙間からカロートに水が入るのです。


ところが、消費者はカロートに水が入るなんて思ってもいませんし、
石材店もカロート内に水が入るなんてことをわざわざ言いません。

中には、カロート内に納骨したお骨がお土に還るためには、
一定の湿気が必要なので水が入る方が良いなんて言う業者もいますが、
大切な仏様が眠る神聖な場所であるカロートに水が入って、
「なるほど!」と思う人がどれくらいいるのでしょうかね。


寝室が雨漏りしているのと同じですよ!


この二つの理由から、当社ではカロート内に水が入らない構造の、
オリジナル一枚石芝台とカロートを開発し、2016年(平成28年)2月に、
“防水構造を備えたお墓”として特許出願(特願2016-025944)し、
同6月に製品名「信頼棺™」として商標出願(商願2016-064118)いたしました。


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一枚石芝台の据え付けが終わると、次の部材を積み重ねていくため、
“震度7”に対応した墓石免震システム「安震はかもり®」施工をします。

墓石用の耐震・免震施工にもさまざまな工法やアイテムがありますが、
実際の効果がどうなのかを事前に調べておく必要があります。


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下台・上台と順に免震施工施し、専用接着剤で接合していきます。


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そして、慎重に竿石(棹石)を乗せ墓石本体が建ちあがりました。


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最後に、花立て・水鉢・香炉等の付属品を設置して、
大丁場・寺島石材産の庵治石中目墓石が完成いたしました。


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竿石には神戸の書家・千葉正幸氏が揮毫した直筆の家名を、
香川県・庵治牟礼の宮本力夫石彫石材様に彫刻して頂きました。


あとは、お施主様にお引渡しをさせて頂いた後に開眼・納骨法要です。


防水構造を備えたお墓「信頼棺™」の詳細については、
㈱第一石材までお気軽にお問い合わせください。



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こだわりの和型デザイン墓石(3)おしゃれな模様を彫刻したお墓編【神戸市立鵯越墓園:TK様、SN様】

以下のブログからの続きです。最初からご覧ください。
(1)基礎工事編
(2)下地基礎石工事、及び製品検品編

バリアフリー外柵フロア部分の滑り止め加工

近年、私どもの神戸市で建てるお墓の外柵はバリアフリーが主流です。
入口の段差を低くして、お参りをしやすくした構造です。

バリアフリーのフロア部分には歩きやすいように、
玉砂利ではなく、みかげ石の石張り施工にて仕上げます。

そして、石張り部分からエフロ(白華現象)の発生を防ぐために
前回のブログでご紹介させて頂きた下地基礎石工事を施します。

このみかげ石の石張り部分には、墓所での転倒を防ぐために、
石の表面に何らかの滑り止め加工を施すのが一般的です。


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「びしゃん」「バーナー」「サンドブラスト」など、
さまざまな加工方法による滑り止めがありますが、
いずれも、ピカピカに磨いてある石張り部分に加工を施し、
ザラザラの状態にして足元が滑るのを防ぐといったものです。


おしゃれな模様の滑り止め加工

従来からの伝統的なカタチの和型墓石ではなく、
おしゃれ感のある和型墓石をご希望されたTK様のお墓には、
当社オリジナルデザイン和型墓石にてご設計させて頂きました。


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私ども第一石材では、前述の一般的な滑り止め加工だけではなく、
お客様のご要望に応じてオリジナル模様の彫刻を施した、
おしゃれ感が漂う滑り止め加工も承っております。

TK様のお母様が花柄模様のデザインをご希望されましたので、
桜、牡丹、椿、バラなどをご提案させて頂きましたところ、
「椿」がお好みとのことで以下3点をご提示させて頂きました。

デザインは、北海道出身の墓石デザイナー、福田和哉氏が手掛ける、
オリジナル墓石彫刻模様デザイン「Add」によるものです。


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この中から、TK様がお選びになられたのはイメージAです。


お好みの模様が決まれば、次は実際に彫刻をするための、
各部材ごとの原寸大彫刻原稿を作成し彫刻工場に依頼いたします。


中国での模様彫刻と日本国内での模様彫刻の違い

そして、原寸大彫刻原稿をもとに彫刻に取り掛かるのですが、
これら模様の彫刻も、墓石の加工・製作と同様に、
中国での彫刻と日本国内での彫刻とがあるのです。

私ども第一石材では、以前からこれらの模様彫刻に関しては、
中国の加工工場に依頼して彫刻をさせて頂いておりました。

おそらく、このような模様彫刻をされている石材店の多くが、
中国の加工工場に依頼されているのではないかと思います。

ところが、4年前の2012年8月に墓碑建立のご注文を頂いたSN様から、
日本の職人さんの手で加工をして欲しいというご依頼がありました。

そこで、日本石材三大加工地の一つである、香川県、庵治・牟礼の中でも、
有数の碑銘彫刻師に依頼し、当社初の国内加工の模様彫刻が完成しました。


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それが、胡蝶蘭の模様を国内彫刻したこのお墓です。


胡蝶蘭の模様デザインを手掛けたのは、当社の専属デザイナーで、
広島県福山大学にてグラフィックデザインの講師を務める大塚勉氏です。

そして、家紋は、神奈川県を中心に活躍されておられる、
オリジナル家紋デザイナー、沖のりこ様の作「おしどり」の紋です。

この写真だけだと、中国での彫刻と日本での彫刻の違いが、
よく分からないかと思いますので、以下の写真をご覧ください。


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こちらは、中国で彫刻した模様です。
花びらなど全体がベタッとした感じに見えます。


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そして、こちらは庵治・牟礼の彫刻師が手掛けたものです。
掘りも深く花びら一枚一枚がくっきりと浮かび上がってくる感じです。

これら2点は、当社の墓石ショールームに展示してありますので、
実際のものを見ていただければ、その違いは一目瞭然です。


これを機会に当社では全て国内で模様彫刻をしております。


こうして、TK様のお墓にも素敵な模様を彫刻させて頂きました。


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バリアフリー外柵のフロア部分に彫刻した「椿」の模様です。


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外柵の上り框部分には、椿に加えオーナメント模様を彫刻し、
霊標(墓誌)の表題部分にも椿の花をあしらいました。


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さらには、後ろの墓所との境の玉垣にも模様が彫刻されています。


ちょっとしたこだわりでお墓のイメージがガラッと変わります。
故人への想いとともに、楽しくお墓参りができるかと思います。



                                 ~つづく~


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お墓の外柵(巻石)の滑り止め加工【神戸市立鵯越墓園S家墓所】

基礎工事に最も適した季節である4月に工事を終えて2か月が経ち、
いよいよ、墓地を取り囲む外柵(巻石)工事のスタートです。


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基礎工事を行ってから2か月近くの養生期間をおいていますので
生コンを使用した基礎コンクリートもカチカチに固まっています。


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これから工事に取り掛かるお墓の外柵もバリアフリー仕様なので、
通常ならば、これから入口のフロア部分に石を張っていくのですが、
当社では、モルタルを使った石張り施工による弊害である、
「エフロレッセンス(白華現象)」の発生を防止するために、
先ずは、みかげ石を使用した下地基礎石工事から行います。


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モルタルを使用せず、この下地基礎石の上に石材用ボンドを用いて、
石張り施工を行うことによってエフロの発生を防ぐことができます。


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さて、上の写真の矢印の部分に小判型の段差があるのが分かりますか?


これは、滑り止めのために段差を付けて加工しているのです。


お墓に使用するみかげ石は、表面を鏡の様に磨いているため、
雨の日や水に濡れた状態では滑りやすいので危険です。

そのため、墓参の際の通路には滑り止めの加工を施すのですが、
この滑り止め加工もいくつかの加工方法があります。


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“たたき”“ノミ切り”“バーナー”“サンドブラスト”など、
様々な方法で石の表面を荒して滑り止め加工を施すのが一般的ですが、
これらの方法は滑り止め効果としては優れているのですが、
石の表面に付いた汚れが落ちにくいという難点があります。

こちらのお施主様は、滑り止め効果よりも汚れにくい方を優先され、
前述のような本磨き仕上げのままで段差を付けた加工にいたしました。


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その他にも、花柄やお好きな模様をお好みに合わせてデザインし、
見た目にも美しい滑り止め加工として仕上げさせて頂くこともできます。


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外柵(巻石)工事は順調に進んでいき、部材の各コーナーには、
ステンレス製L字金具を用い、アンカーボルトで固定し補強します。


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カロートの据付や小型燈明立を置くための下地基礎石を設置します。


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S家墓所のバリアフリー外柵(巻石)工事が完成いたしました。


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こだわりの和型デザイン墓石(2)下地基礎石工事、及び製品検品編【神戸市立鵯越墓園:TK様】

以下のブログからの続きです。最初からご覧ください。

(1)基礎工事編


エフロ(白華現象)防止の下地基礎石工事

鉄筋コンクリートべた基礎工事を終えてから約1カ月が経ちました。
コンクリートもあらかた乾燥し十分な強度が確保できたかと思います。

通常は、この後に外柵(巻石)の設置工事に取り掛かるのですが、
当社では、さらにもう一工程の下地基礎石工事を行います。

近年の神戸市を含む阪神間のお墓の外柵形状の特徴は、
段差の少ないバリアフリータイプの入り口が主流となっています。


つまり、入口部分の床にはみかげ石の板を張ることになります。


お墓の外柵にみかげ石を張る工法として最も一般的なのが、
モルタル(砂とセメントを混ぜたもの)による施工です。


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しかし、この工法での石張り施工はエフロのリスクがあります。
さて、このエフロとはいったいどのような現象なのでしょうか?


正しくは、エフロレッセンス(白華現象)と言います。


モルタルの中に含まれる成分である、水酸化カルシウムが、
石の隙間や地中から侵入した雨水や、結露などにより溶けて、
目地などの隙間から表面ににじみ出て、空気中の炭酸ガスと反応して、
炭酸カルシウムとなり、石の表面が白く変色したように見える現象です。


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この厄介なエフロ(白華現象)の発生を防ぐためには、
モルタルと石との接触面に水分がないことが条件となりますが、
屋外で風雨にさらされ、気温の差で結露の発生も考えられる墓地では、
モルタルと石の間に水分を発生させないと言うのは難しい問題です。


エフロの発生を抑えるのはモルタルを使用しないことです。


当社では、モルタルを使用しない「乾式石張り工法」を採用しています。


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(1)基礎工事編のブログで基礎工事に段差があるのに気が付かれましたか?
(※上の写真の➔で示した部分です)


通常のべた基礎ならば、フラットな状態なのに約5㎝の段差があります。


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この段差のついた低い部分にみかげ石(安価なもので十分)を用い、
石張りをするための下地基礎石を水平レベルを出し設置していくのです。


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バリアフリー部分の石張り用下地基礎石工事の完成です。
これで、後部のコンクリート部分の高さと一緒になりました。


この石の上に石材用接着剤を用いて石張りするのです。


モルタルを使用しませんので、エフロが発生することはありません。


中国の石材加工工場で墓石・外柵等の製品検品

施工班が墓所で石張り用下地基礎石工事を行っている頃、
私は部材の製作をお願いしている中国の石材加工工場にて、
墓石・外柵・付属品等、すべての部材の製品検品のため出張です。


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石材店がお施主様からご注文を頂いたお墓をつくる際には、
一般的には石材商社を介して国内・中国に製品を発注しますが、
当社は石材商社を介していないため、私自身が中国に出向き、
原石のチェックから加工精度に至るまで細かく検品をしています。

今回TK様からご注文頂いたお墓に使用しております石の種類は、
中国・黒龍江省で産出される青みかげ石、通称「黒龍石」と言います。

四国・愛媛県産の銘石「大島石」に良く似た石目が特徴のため、
関西では人気が高く、和・洋を問わず幅広く使用されています。

この通称「黒龍石」と呼ばれるものは数多くの種類があり、
採掘されるエリアにより、色目や石目、品質も異なり、
「G1704系」「G1716系」「GL系」など数多くの石種があります。

当社では、最も品質の高い「G1704系」の中からさらに品質を絞り込み、
濃い色目で細かい石目のものを厳選して使用しているため、
中国・福建省の中に数多くある石材加工工場の中でも、
黒龍石系原石を最も多く保有している工場に製作を依頼しています。


「黒龍石」について詳しくはコチラまで


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外柵(巻石)も工場内で仮組みをしてきちんと検品をいたします。


中国での製品検品が無事終了しますと、部材を梱包し、
通関を終えて、日本へ向けて出荷の運びとなります。

日本に部材が到着したら、すぐに工事に取り掛かれるのではなく、
その後、フロアや外柵部分へのオリジナル模様彫刻や、
墓石や霊標(墓誌)への文字彫刻が控えているのです。



         ~つづく~

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こだわりの和型デザイン墓石(1)基礎工事編【神戸市立鵯越墓園:TK様】

家もお墓も基礎工事が大切

弊社、㈱第一石材の墓石ショールームに展示しております、
和型のオリジナルデザイン墓石「和・モダン」を気に入られたTK様。


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そして、平成27年に当選された神戸市立鵯越墓園内のK家墓所に、
この墓石と全く同じカタチにて墓碑建立工事を承りました。


お墓のデザインに加え、TK様が弊社を選ばれた理由は基礎工事です。


TK様は土木工事関係の会社で現役の責任者を務めておられ、
公共工事をはじめ日々多くの工事に携わっておられるプロの方です。

そのような方に私ども第一石材を選んで頂けるのは光栄なことですが、
現場の施工スタッフにとっては普段以上に緊張するものなのです(笑)


弊社では墓石全体のCAD図面の提示はもちろんのことですが、
お施主様には基礎工事の仕様図面もお渡ししております。



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これが平面図、基礎工事の仕様を上から見た状態の設計図です。


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そして、こちらが側面図、横から見た状態の設計図です。


この設計図をもとに現場では基礎工事を進めていきます。


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先ずは基礎工事を行うため、墓所全体をユンボを使って掘り下げます。


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図面では30㎝掘り下げる予定が40㎝近くになってしまいました。
より一層強固な基礎工事になるので特に問題はありません。


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墓所の掘削が終わると割栗石を入れランマーで転圧します。


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その上に採石を敷き、さらに転圧していきます。


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D10(直径1㎝)の鉄筋を20㎝間隔で配筋し、図面に記載の位置に、
水抜き穴とカロート(納骨室)を設置する位置に開口部を確保します。


図面通りに仕上がったところで生コン車待ちとなります。


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生コン車が到着したところで、いよいよコンクリートを流し込みます。


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ご参考までにコンクリートの配合表です。


お墓の施工に使用するコンクリートとしては十分過ぎる強度です。


コンクリートの強度に関してさらに詳しく知りたい方はコチラまで!



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バイブレーターを使ってコンクリートに高い周波数の衝撃を与える事により、
内部の空気を抜き、密度の高い基礎コンクリートに締め固めていきます。


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表面をきれいに仕上げて建築レベルの基礎工事が完成しました。


石材用ボンド(接着剤)や免震施工を施し墓石の施工をしたとしても、
肝心要の基礎工事がお粗末ならば、耐久性に優れたお墓とは言えません。


家もお墓も同じで見た目のデザインも大切でしょうが、
やはり、耐久性に優れた墓石であることが最も重要です。



この基礎工事は、コンクリート強度を最大限まで高めるため、
このまま1か月ほどの養生期間を経てから次の行程に進みます。



~つづく~
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30年前の外柵(巻石)をリフォームして墓石を建てる【神戸市立鵯越墓園】

I様は約30年前の昭和60年に神戸市立鵯越墓園内に墓地を確保され、
その時にはお墓を建てず、外柵(巻石)のみの施工をされただけでした。

これまで本家の墓所に納めていた親族のご遺骨を改葬するため、
この度、この墓所にお墓を建てることを決められました。

昭和60年当時の神戸の墓所外柵は「くり階段舞台式巻石」という形が多く、
"間知石(けんちいし)"と呼ばれる割石を周囲に積み上げた上に、
磨いていない白みかげ石の延石を設置していくと言う工法です。


石垣の石を積み上げていくのと同じ工法です。


I家墓所の外柵(巻石)は、30年前に施行されたものですが、
丁寧な工事をされていたのでリフォームをして使用することにしました。


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お手入れが楽なように墓所内を雑草が生えない総みかげ石張り仕様にするため、
1カ月程前に、外柵(巻石)の中に入っていた真砂土をすべて取り出して処分し、
D10(直径10㎜)の鉄筋を配筋し、みかげ石製カロート(納骨室)を設置し、
内部に生コンを流し込み、既存外柵(巻石)の補強工事を行いました。


基礎工事後は、コンクリートが硬化作用を十分に発揮するよう、
一定期間の保護(養生)を経て次の行程に進むことが大切なのです。



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30前のお墓の工事では、墓石の各部材を接続固定する際には、
モルタルを使用してのみの固定のため目地切れや延石が外れたりします。

そのため、今回は巻石(延石)の各コーナー接合部分を、
ステンレス製L字金具で結合し、アンカーボルトにて固定します。


これで、コーキング目地が切れても巻石が外れることはありません。


巻石の補強も終わると、通常はモルタルを使用した石張りをしますが、
モルタルを使った石張り工事を行うと「エフロ」の原因となります。

             
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当社では、石張りをする際には、モルタルの上に直接石を張るのではなく、
先ずは、みかげ石を用いて石を張るための下地の基礎工事を行います。


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エフロ防止の石張り用下地基礎工事が完成しました。


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石材用ボンド(接着剤)を使用しての石張り施工です。


ここから先の工事は一切モルタルを使いません。


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一般的に石張り施工には厚さ3㎝程度のみかげ石を使いますが、
当社では耐久性を考え、4.5㎝厚の本磨き仕上げのものを使用します。


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水準器で水平レベルを確認しながら石張り工事を進めていきます。


入口中央部分の拝石は、お墓参りの際の通路となりますので、
本磨き加工にせず「ビシャン加工」を施した滑り止め加工仕上にしています。


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張り石と張り石の隙間にはコーキング剤にて目地入れを施し、
次に、墓所を囲む玉垣(塀のようなもの)を据え付けしていきます。


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入口左右には、和らなかラインが特徴の親柱(門柱)を配置して、
墓所内総みかげ石張り外柵(巻石)工事が完成いたしました。

左右・後ろの玉垣の下部は、近年のゲリラ豪雨に備え、
雨水が抜けやすいように、大きくくり抜いています。


次回の墓石据え付け工事を以て完成となります。


また、しばらくの間養生です。


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Y様のお墓の開眼法要【神戸市立鵯越墓園】

以下のブログからの続きです。
神戸市立鵯越墓園内Y家墓所にて墓前燈籠組立工事


数日前に丸墓前燈籠の据え付け工事が終わり、
墓碑建立工事が完成したY家墓碑の開眼法要です。

これ以上ないと言うくらいの五月晴れのお天気です。


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墓石棹石には除幕式用の晒を巻き、お祝いのお品をお供え致します。


墓前へのお供え物は、私どもでご用意させて頂くことも出来ますが、
この度は、お施主様が自らすべてをご用意されました。


その方が、より一層心がこもっていて仏様も喜ばれるでしょうね!


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僧侶の読経が始まると親族代表の方に除幕をして頂きます。


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除幕が終わると、神戸の書家、千葉正幸氏直筆の文字を、
香川県、庵治・牟礼の名工、宮本力夫文字彫石材様の匠の技にて彫り上げた、
「○○家之墓」と墓石棹石に彫られた素晴らしい文字が姿を現します。

墓石に使用する石の良し悪しを、一般の方が見分けるのは難しいですが、
墓石に彫刻された文字の良し悪しは、誰が見てもすぐに分かります。


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僧侶の読経はさらに続きます。

僧侶の読経に合わせお経を唱える人もいらっしゃいます。


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続いて、ご参列者の皆さまに順にお焼香をして頂きます。


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おそらく、お孫さんでしょう。
小さな手でご先祖様にお焼香です。

大人になっても、大切なお墓を守り続けてくださいね!


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開眼法要が終わると、お墓の前で記念撮影です。

Y様、どうもありがとございました。

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