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石材店が教えてくれない、本当に知りたいお墓の話

どうなる?2015年、お墓の値段と品質

1.2015年、お墓の値段はどうなるのか?

ここ3年ほど、毎年この時期になるとこの内容のブログを書かせていただいております。

このブログを読まれる前に以下のブログからお読みいただくことをお薦めいたします。

「どうなる?2014年、お墓の値段と品質」はコチラ!

「どうなる?2013年、お墓の値段と品質」はコチラ!


中国産墓石の仕入れ価格の移り変り

ここ数年、中国産墓石の仕入れ価格は旧正月(今年は2月19日)明けには、
必ずといっていいくらい値上げというのが当たり前になりました。

その大きな理由の一つが中国の石材加工に従事する工員の賃金高騰です。

石材加工の仕事というのは、いわゆる「3K」に属する業種のため、
ひと昔と比べ、生活水準が裕福になった現在の中国では、
行員のなり手が少ないのが賃金高騰の理由の一つです。

しかし、この石材加工に従事する工員達の賃金については、
昨年のブログにも書きましたが、中国では決して安い賃金ではありません。

 

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弊社が取り引きする、中国・福建省の最大手の石材加工工場の賃金は、
技術レベルによっても異なりますが、月額5,000元~8,000元とのことです。

日本円に換算すると、1人民元=約19円(2015年1月12日現在)として、
月額で約95,000円~152,000円という、中国ではかなりの高賃金です。

では、この金額がいったいどのくらい高賃金かというと、
中国の大卒初任給の平均月収が約3,000元(約57,000円)、
北京で働く勤労者全体の平均月額賃金が約4,200元(約79,800円)というから、
この金額がいかに高賃金かがお分かりいただけるでしょう。

その他、輸送コストや諸々の経費増大も値上げに起因しています。

ただ、これらの値上げだけなら、まだ辛抱できます。

 

一番大きな打撃は中国側による値上げよりも「円安」なのです。

 

2010年10月~2012年12月あたりまでの円相場は1ドル80円前後で推移していました。

そして、2012年に民主党政権崩壊の後、第二次安倍内閣が発足後、
2013年4月~2014年8月あたりになると、円相場は1ドル100円前後となりました。

中国製品を購入するのに人民元ではなく、どうしてドルが関係するのかというと、
現在の日本と中国との貿易では、円と人民元との直接取り引きはなく、
すべて、ドル建てでの支払いとなっているため、円=ドル相場が大きく影響します。
 

 

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石材商社が中国から仕入れる石材製品の価格はすでにこの時点で、
2011年、2012年頃の仕入れ価格と比べると約2割の値上がりです。


石材商社を介さず、石材製品の取り扱いをしている当社も同じです。


当然、こうなると、石材商社が小売墓石店に卸す製品単価も値上がりしました。

しかし、この時点で消費者に値上げをした墓石店はほとんどなかったのでは…。


そして、さらに円安は進み、昨年2014年12月には1ドル120円を突破し、
2015年1月12日現在も、1ドル118円前後の相場が続いています。

 

 

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この2年間の間で、円相場は1ドル=約80円から120円、
つまり、仕入れ価格は円安の影響だけで1.5倍に膨れ上がったのです。

もちろん、石材商社も今年1月から卸値を値上げをした会社もありますし、
2月の中国の旧正月明けを待って値上げをするところもあるでしょう。

ちなみに、円=人民元の相場を参考までに見てみると、
2011年、2012年あたりは、1元=12円~13円で推移していました。

2015年1月12日の相場は、1元=約19円です。

 

 

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分かりやすく、両替レートで説明すると、2年前迄は1万円=800元前後あったものが、
今では、500元ちょっとしかなく、製品検品など中国への渡航経費にも影響します。

 

 

 

これまで消費者向けに値上げをせずにどうしていたか?

ここ、2~3年前から中国産墓石の仕入れ価格が高騰していますが、
消費者に対して値上げをした墓石店はほとんどなかったのではないでしょうか。

では、一体墓石店はどうしていたのでしょうか?

実は、値上げを踏みとどまっていたのです。

 

つまり、値上げをしたくてもできなかったのです。

 

値段を上げると他社との競合に負けてしまうので、
利益を圧縮し、経費節減等のコストダウンを続けてきました。

これを受けて、同じ石種でも低いランクの石を使用し、
工賃の安い工場で加工し、少しでも安価で販売できる商品を卸し、
墓石店への販売支援のための苦肉の策を講じていた石材商社もあります。

 

インド産の「アーバングレー」が良い例です。

 

※詳しくは「アーバングレー最新情報/2014年秋」をご覧ください。

 

しかし、この方法は消費者への値段は変わっていなくても、
製品レベルが下がっているので、実質的には「値上げ」と言っていいでしょう。

 

 

 

2015年の中国産墓石の値上げはあるのか?

アベノミクスの影響で、日本では様々なモノの値段が上がっています。

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中国産墓石の値段も単純に為替相場だけで仕入れ値が1.5倍、
中国の石材工場側の値上げ分を含めるともっとです。

 

さすがに、ここまで仕入れ値が上がると値上げはやむを得ないでしょう。

 

利益圧縮、コストダウンにも限界があります。

逆に、極端に安過ぎる墓石は「何かある?」と考えておいた方が良いかも分かりません。

 

 

2.今後の中国産墓石市場と品質

中国の墓石業界の危機

ここ20年間で、中国はめざましい経済発展を成し遂げました。

そのスピードは、日本の高度経済成長をしのぐ猛烈な速さです。

中国における石材加工業も、この経済発展と共に成長してきました。

その当時は、中国政府から簡単に開業資金を借り入れることができ、
広大な土地と、豊富な出稼ぎ労働者を背景に大規模な工場が数多く出来ました。

 

 

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最盛期には、世界一の石材加工地である中国・福建省では、
その数、全体で3,000を超える石材加工工場があったようです。

しかし、2008年9月のリーマンショックを境に廃業・倒産等で、
工場の数は、当初の3分の1の1,000ほどまで減少したのです。

中国・福建省の中でも、墓石加工の中心部である恵安地区には、
2010年当時には、約400件の墓石を加工する工場がありました。

しかし、2014年には半分の200社以下に減少し、
その内の数十社が債務超過が原因で倒産しています。

そこには、日本経済の不振、消費税増税前の駆け込み需要の余波や、
日本人の古来からの風習である「亡き人を手厚く弔う」という意識が、
最近では、希薄になっていることも原因に挙げられます。

潤沢な資金力を背景に規模を拡張している工場もあれば、
工場を維持するだけで、毎月大きな赤字が出るという工場もあります。

 

暇な工場は、正に「閑古鳥が鳴いている」状態である。

 

工員たちの賃金は出来高払いのため、仕事がなければ収入もない。

収入がなければ、他の業種に仕事を変える。

正に悪循環である。

 

 

 

2015年、中国産墓石の品質は?

旧正月になると、多くの工場は長期の休業となり、
工員たちは、それぞれ家族が待つ郷里へと帰省します。

現在の様な中国の石材加工工場を取り巻く環境下で、
旧正月が明けた後、どれだけの行員が工場に戻ってくるかも疑問です。

 

 


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戻ってきても、仕事がなければ意味がありません。

また、同じ戻って来るなら順調に仕事がある工場に移籍するものもいます。

今後、中国産墓石の出来栄えにますます差が生じるのではないかと思います。

 

「中国産墓石は安い!」というのは過去の話になりつつあります。

 

消費者に良い製品を届けるため、若干値段は高くつくが、
良い原石を取り扱い、技術レベルの高い石材加工工場を選ぶか、
消費者にこれまでと同じ値段は無理としても、
少しでも安い値段で墓石を提供するために、単価の安い工場を選ぶかによって、
製品の良し悪しが、これまでにも増して差が出てくるでしょう。

消費者に満足していただける製品を提供するため、
例年にも増して今年の中国石材事情には目が離せません。

ただ、ほとんどの墓石店は、石材商社を介して中国産墓石を仕入れるため、
中国のどこの工場で誰が手掛けた墓石かを知っているところは少ないでしょう。

 

3.国産墓石の値段はどうなる?

国産墓石への回帰となるか?

円安の影響により中国産墓石の価格高騰が予想されるからといって、
いきなり大半が国産墓石への回帰に繋がるとも思えません。

というよりも、現在「国産墓石」と称して販売されているものは、
大半が中国で加工されている現状では『国産墓石も実は中国産』ではないのか?

 

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一般消費者には何か分かりにくいですね。

国産墓石というと、日本の石を日本で加工されていると思われがちですが、
日本の石を中国に送り、中国で墓石として製品化されているものが大半です。

 

加工は中国で、材料だけが国産なのです。

 

だが、日本の現行法律では「加工は中国」と明記する義務はないのです。

当社では、このたぐいの国産墓石はお勧めしていませんし、
もし、ご注文を頂いても一切の取り扱いをしておりません。

 

ただ、国産の石材も原石の値上げがはじまっています。

 

昨年は、「天山石」の値上げがありましたし、
今年からは「大島石」の値上げが決まっています。

いずれも、2割以上のかなり大きな値上げ幅です。

 

 

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中国産墓石の値上がりだけではなく、他のモノと同様に、
日本で加工される「純国産墓石」の値上がりも必至でしょう。

ただ、中国で加工される国産墓石と称されるものが値上がりするのなら、
少々高くついても、日本で加工した「純国産墓石」の方が安心度は高いでしょう。

 

 

 

 

「純国産墓石」のすべてが良いとは限らない!

皆さまの家の近くには、数多くの石材店があるでしょうし、
墓石を取り扱う仏壇店、ギフト店、葬儀社などを含めると相当な数です。

それらのすべての墓石店が、最高品質の国産原石を使い、
腕の良い石職人が手掛けた墓石を提供できるかというと決してそんなことはありません。

そこには、老舗だから、大手だからなんてことは関係ありません。

 

ホントに良い原石を使った国産墓石を手に入れるためには、
やはり「石材店選びがすべて!」であると言っても過言ではありません。

このことについて、富山でお墓の無料相談サイトを主宰する宮崎様がブログに書かれています。

 

※詳しくはコチラ!

進む円安(中国加工の高騰)と国内加工について

 

 

これは、何もお墓だけに限ったことではありません。

青森の大間で採れた最高級のマグロは限られた寿司屋にしか行きません。

最高級の神戸ビーフも同じです。

 

 

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これらは、高いお金を払ったからといって手に入るというものではなく、
生産者側と仲卸業者、そしてお店側とのこれまでの人間関係によるものです。

 

また、同じ一匹のマグロでも大トロから赤身まであります。

 

どの部分をどのお客に出すかは、店主次第なのです。

 

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マグロや牛肉は、食べると美味いか不味いかがある程度は分かりますが、
お墓に使う石の良し悪しは、一般消費者にはまず分からないでしょう。

問題は、あなたが買おうとしている墓石店に、
最高品質の原石が入ってくるルートがあるかどうかです。

今まで、「中国加工の国産墓石」ばかりを扱っていた墓石店が、
いきなり丁場の石材加工工場に「純国産墓石」の製品を発注して、
はたして、良い原石を使った墓石を提供してくれるでしょうか。

…というより、注文自体を受けてもらえるかどうかも疑問です。

だから、墓石店の営業マンはとんでもないウソをつくのかも分かりません。

 

※詳しくは「石材店は何故こんなウソを言うのでしょう?」をご覧ください。

 

 

中国産墓石を買うにしても、国産墓石を買うにしても、
石材店選びには、最新の注意が必要であることには変わりありません。

 


1. 2014年の中国製品の価格はどうなるのか?

昨年もこの時期にブログを書かせていただきましたが、毎年、節分の時期が近付くと、
中国の石材加工工場にてつくられる墓石等の石材製品の値上げ問題が浮上してきます。

このブログを読まれる前に、「どうなる?2013年お墓の値段と品質」を読んで頂けることをお薦めいたします。
http://www.daiichisekizai.com/story/cat_cat10/

 

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「1704系」原石ストックヤードにて

 

では、なぜこの時期かというと、日本の年度替わりは1月1日(お役所の年度替わりは4月1日)なのですが、
中国では旧暦のお正月(日にちは毎年変わるのですが大体節分あたり)が大きな節目となっています。


中国の旧正月は日本のお正月と違い、とても重要な行事で仕事も長期間の休みを取るのです。

石材加工工場の工員達も10日~2週間位の休みを取り、工場自体もひと月近く休みです。

中国の石材加工工場に従事する工員は、日本の多くの工場のような正規雇用体系ではなく、
大半が出来高払い、いわゆる、一つの製品に対していくら支払うという給料体系になっています。

その工員たちの多くが、中国内陸部からの出稼ぎ労働者なのです。

中国の石材加工地は、「世界の石のマーケット」として名高い福建省沿岸部が最も大きな生産地です。

大連市でも一部の石種に限って加工がされていますが、技術レベルは福建省の工場より多少劣ります。

 

 

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中国旧正月前の帰省ラッシュ

 

 

こうして長期の休暇を取り、家族の待つ郷里へと帰っていくのですが、
旧正月が明けて何人の工員が工場へ戻ってくるのか経営者ですら分からないとのことです。

それは、ひと昔前の中国と違い、急激な経済発展を遂げた現在では、
家族から遠く離れたところに、わざわざ出稼ぎに出て来なくても地元でも仕事があるからです。


昨年の値上げの最も大きな要因は為替レートでした。

現在、中国から日本に輸入される石材加工製品はドル建てでの取り引きです。


1ドルあたり80円前後で推移していた2012年から、1ドル100円前後になった2013年と比較すると、
単純計算で約2割の値上がり、つまり80万円で仕入れることが出来たお墓が100万円掛かってしまうのです。


今年は、この為替レートに加え、中国の石材加工工場に従事する工員の人件費のさらなる高騰です。


工員への人件費の高騰は、今年に限ったことではなく、ここ数年前から続いておりますが、
中国の経済発展に伴い、行員のなり手が少ない為、高給を支払ってでも引き留めておく必要があるのです。


たしかに、石材加工の仕事は「3K」の仕事に該当するかも分かりません。

しかし、他の業種と比較しても決して安い賃金ではなく、かなりの高給を貰っているのです。


弊社が取り引きをしている、中国・福建省の大手石材加工工場の行員の賃金は、
人によって異なるが、月額5,000元(約85,000円)~8,000元(約136,000円)とのことです。

ちなみに、中国の大卒初任給の平均月収が約3,000元(約51,000円)、
北京の勤労者全体の平均月収が約4,200元(約71,400円)ですので、かなりの高給です。

もちろん、こんなに高賃金の工場ばかりではなく、もっと安い賃金の工場もありますが、
安い賃金の工場には、腕の良い行員が集まらないため、工場自体の技術力も低いのが一般的です。


先ほどは、円とドルとの関係をお話しいたしましたが、円と人民元との相場も大きく変わりました。

2011年、2012年あたりは、1元=12円~13円で推移しておりましたが、現在は、1元=約17円。

1万円=800元前後あったものが、今では約588元、実に25%もの差があります。


これらは、運送費や諸経費等に大きく影響してきます。

2014年は、これらの要因で、昨年ほどの値上げ幅ではないにしても、
やはり中国での石材加工製品の値上げはあると思っていた方が良さそうです。




 


2. 中国の工場は、どこの工場でも品質・値段は同じか?

中国沿岸部の福建省には、広い地域に分かれ、数多くの石材加工工場が存在します。

 

現在、福州・崇武・恵安・泉州・同安などの地区に総数1,000を超える工場があるのではないでしょうか。

これでもかなり減った方で、以前には3,000を超える数の工場があったようですが、
リーマンショックの影響で、倒産・廃業等で大幅に減り、現在は1,000程度の数ですが、
日本向けの墓石製品をつくる石材加工工場となるとさらに数は少なくなります。

 

 

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今年、2014年は工場によって、値上げをするしないが分かれるように思います。

中国の石材加工工場なら、どこの工場も同じ値段というわけではありません。

また、どこの工場でお墓をつくっても、品質が同じというわけではありません。


これは何も、中国の石材加工業界だけに限ったことではなく、日本の石材加工工場でも同じことで、
自然界の産物である石を、人の手でつくり上げていく製品である以上、技術の差が生じるのは当然です。


また、墓石等の石材業界だけが特別なものではなく、飲食業界等においても同じことが言えるでしょう。


「お店によって、料理の味も値段も違って当然!」ですよね!
 

 

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最近では、中国のどの工場で製品をつくるかによって値段が大きく異なります。

ランクはともかくとして、同系統の石で安い工場と高い工場とで、1.5倍ほどの値段の差があります。

もちろん、値段の安い工場はそれなりの原石を使用し、それなりの加工精度の製品であったり、
ひどい場合には、とても商品としては納得しがたい製品が出来上がってくることも珍しくありません。

中国での石材製品の加工が始まってから、すでに20数年の年月が経ちますが、
当時の中国は今と違って経済的にも貧しかったので、工員たちもどんどん新しい技術を習得し、
面倒な加工でも文句を言わず、徹夜をしてでもつくり上げてくれる時代でした。


日本も、昭和30年代から40年代の頃はそうだったかも知れません。


ところが、中国も経済的に裕福な国になり、人々の生活水準も高くなった近年においては、
中国の若者の多くが日本と同様、デスクの前での仕事を望むようになってきました。

そうなると、若い世代で行員のなり手が少なく、ベテラン行員の数も減少してきているため、
ここ数年の中国全体の石材加工レベルの低下は著しく、工場ごとの技術力の差は広がるばかりです。

つまり、高給を支払うことが出来る工場には腕の良い行員が集まってきますが、
そういった工場で製品をつくるとなると、当然、製作にかかる値段は高くなるのです。


では、日本の業者から中国に墓石等、石材製品の製作を発注する場合に、品質で工場を選ぶのか、
値段で工場を選ぶのか、いったいどのような仕組みで石材加工工場の選択をしているのでしょうか?



 


3. 消費者も石材店も中国の工場を選べない?

現在、日本の市場に流通しているお墓の8割以上が中国の石材加工工場でつくられていますが、
消費者が自ら選んだ石材店等の業者に注文したお墓は、一体どこの工場でつくられるのでしょうか?

これまでにもお話ししてきたように、中国には数多くの石材加工工場があります。

値段も高いが製品のレベルも高い工場、値段は安いが品質の悪い工場と様々です。

 

 

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消費者がお墓を買うに至るまでには、色々なケースがあります。

 

1. 知人やお寺の住職からの紹介
2. 地元で長年営んでいる老舗の石材店
3. チラシや広告
4. テレビCMを流している大手石材店
5. 民営霊園等の指定石材店
6. 墓石も扱っている葬儀社・仏壇店等
7. インターネットによる情報

 

 

…などなど、色々ありますが、最近の消費者の動向は、ほとんどの場合1社だけでは決めず、
複数の業者から見積りを取り、十分に検討をしてから契約をするというケースが大半です。

ただし、民営霊園の多くは「指定石材店制度」というものがあるので業者は選べませんが…。

※詳しくは下記にリンクして“知らない人が損をする「指定石材店制度」とは?”をご覧ください。
http://www.daiichisekizai.com/story/cat_cat2/


そこで、複数の見積もりを手にした消費者が一番気になるのは、やはり値段です。

「そりゃ、高いより安い方が良いに決まっています!」

ここで問題なのは「お墓はどこで買っても同じ、違うのは値段だけ」と思っている人が意外と多いのです。

そうなると、他店よりも出来る限り安く販売しなければと考える業者も数多く存在します。

ましてや、ノルマを抱えた営業マンならなおのことです。

 

 

 

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そして、安くお墓を販売するためには、何をさて置いても原価コストを下げることが第一となるのです。

これが、お墓でなくて飲食業界なら、少しでも安い食材を店主自ら探すのでしょうが、
お墓の場合、中国の石材加工工場に直接製作を依頼している石材店は100件に1件あるでしょうか?

ほとんどの石材店が、国産・中国産の墓石から、あらゆる石材加工製品を取り扱う、
「石材商社」と呼ばれる卸問屋を通じて製品を発注しているのが一般的な流通経路なのです。

※詳しくは下記にリンクして“あまり知られていないお墓の流通経路”をご覧ください。
http://www.daiichisekizai.com/story/cat_cat3/


そこで石材店は、消費者から見積り依頼を受けているお墓の案件を、
今度は、その石材店が取り引きのある石材商社に見積もりを出させるわけです。


石材店は、何とかして消費者から契約が欲しい!

そのため、石材商社を相手に値段交渉をします。
(複数の石材商社に相見積もりをさせることも珍しくありません)


石材商社も何とかして石材店から注文が欲しい!

そのため、数ある中国の石材加工工場の中から、安価で製作をしてくれる工場を選ばざるを得ません。


弊社は石材商社を通さずに、中国での墓石製作を開始して約10年が経ちます。


私自身が実際に中国へ行き、この目でこれまで見てきた経験からお答えしますと、
ここ最近の中国の石材加工工場で、安い値段で良い製品をつくってくれる工場はありません。

やはり、技術レベルの高い工場は、最新の設備を誇り、技術力に優れた行員が数多くいます。

したがって、製品の精度も高いが、必然的に値段も高くなります。

 

 

 

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また、同じ工場でつくられる墓石あっても、製品精度に差があるのです。

これは、お寿司の「特上にぎり」「上にぎり」「並にぎり」、
宴会コースの「松」「竹」「梅」のランク分けのようなもので、
工場に支払う値段によって、原石の選定・加工基準・検品基準などが異なってくるのです。

だが、良い工場を選び、「松」のコースで製作を依頼をしても、いくつかに一つは、
手直しや部材の取り換えなど、製品に問題が生じる場合が必ずといっていいくらいあります。


ここが、日本での加工・製作とは大きく異なるところです。


消費者が石材店等と契約を交わす前に、よく耳にするのが、「当社にお任せください!」
「どこよりも良いものをおつくりいたします!」「ご安心ください!」などの言葉です。

しかし、現在のお墓の流通経路では、石材店も仏壇店も葬儀社も含む99%の墓石取扱い業者は、
お客様からご注文のお墓を、中国のどの工場で、どのランクでつくらせるかを選ぶことはできません。

みなさまが選んだ業者が、大手の石材店であろうが、老舗の石材店であろうが、
中国のどこの工場で製品をつくらせるのかを決めるのは、その石材店ではなく「石材商社」なのです。

 


4. 選ぶ石種によって製品の良し悪しが変わる?

日本国内に流通する墓石の大多数が中国の石材加工工場でつくられるようになった今日では、
お墓に使われる石材も、国産・外国産を含めると100種類以上の石材が使用されています。

以前の中国の石材加工工場では、各工場が多くの種類の石材を保有し製作をしていましたが、
あらゆる種類の原石を確保しておくとなると、膨大な資金が必要になってきます。

リーマンショック以降、中国の石材加工工場の多くが倒産・廃業に追い込まれました。

 

 

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そして、現在稼働している大半の工場が取り扱い石種を限定しています。

日本における石材加工工場の場合、多くは石材店等から注文が入ってから、
採石丁場に原石を注文し、加工・製作に取り掛かるというのが一般的です。
(一定量の石材を常にストックをしている加工工場もありますが…)

現在の中国の石材加工工場のほとんどが、以前の様にあらゆる石種を取り扱うのではなく、
自社が取り扱う限定した石種のみを一定量確保し、製品づくりをしているのです。

中国産の安価な石材を中心に製品加工をしている工場。

インド産の高級石材を専門に製品加工をしている工場。

日本の石を中心に加工している工場、などなど色々あります。
 

 

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そして、工場の規模・設備、加工の技術レベル、値段も様々です。


例えば、弊社が信頼している中国のA社に□□石の墓石の製作を依頼したとしましょう。

しかし、A社は□□石の原石の在庫を持っていませんので、
他の工場から原石を分けてもらうか、他の工場に依頼するかしかないのです。

他の工場から原石を分けてもらえる場合は、比較的製品に問題はないのですが、
石材の種類によっては、原石だけを分けてもらえない場合があります。

その場合は技術レベルを問わず、A社はその石材を持っている工場に外注委託するしかありません。

また、その工場が保有している石種であっても、
発注金額によっては、他の工場に回されるケースもあります。

数多くある中国の石材加工工場の製品加工レベルが同じでないことは、
これまでのブログで書かせていただいたのでご理解頂いてることかと思います。

ただ、ここ数年の中国製品の加工精度は、工場によって極端に異なります。

値段の高い工場の製品は良く、値段の安い工場の製品は悪い。

 

 

 

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「価格」と「技術」は、ほぼ正比例というのが現状です。


弊社では、従来のように、お客様にお好みの石を選んで頂いて製作をする…
といったスタイルではなく、今現在、中国の石材加工工場でどの工場が信頼できるか?
そして、その工場が、現在どの種類の石材を保有しているかによって、
ご提案できる石種を厳選して、お薦めするようにいたしております。

しかし、消費者から墓石建立の依頼を受けた石材店等の業者の多くは、
個々に中国の石材加工工場に墓石等の製品を発注しているのではなく、
大半の石材店は、石材商社と呼ばれる卸問屋を通じて製品の発注が行われているのです。

消費者の方々のお墓選びは、ますます難しい時代になってきたようです。



 


5. 2014年の中国石材工場の動向

石材業界専門誌、月刊『石材』2014年1月号と2月号(株式会社 石文社発行)に、
「中国・福建省石材行業協会・墓石専門委員会」が調査した、
福建省における墓石類の生産と経営状況について調査した結果と、
今年の経営方針などを同業各社に伝えた内容が掲載されていましたので以下にご紹介いたします。

 

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中国における墓石の生産規模は縮小傾向に

様々な石材加工業者が存在する福建省内の墓石加工業者数については、
昨年、2013年11月の調査では610軒あり、その内訳は恵安地区310軒、
南安地区80軒、福州地区20軒、厦門地区と漳州地区で200軒となっています。

2010年10月の調査では、861軒(恵安400軒、南安100軒、福州80軒、
厦門と漳州で281軒)ということは、この3年間で251軒(29.2%)の工場が無くなり、
生産規模が約三分の二に縮小していることが判明いたしました。

2013年に輸出した墓石関連の受注件数については、前年比で約12%減少。

地域別では、ヨーロッパに次いで、日本市場は二番目に落ち込みが大きかったようです。

日本からの受注量が落ち込んだのは、伝統的な和型墓石が大幅に減少し、
代わりに小型で個性的な洋型墓石と簡素な外柵が採用され、
墓石1件あたりの石材使用量が大幅に減少したことが要因の一つに挙げられます。

 

 

中国・福建省の墓石加工業者が直面する4つの問題

①原石と諸費用の大幅な値上がり

2~3年前から中国産石材の採掘量が減少し、石質の低下と原石単価の高騰を引き起こしています。

福建省内ではG623、G614-7及びG614-C、G654長泰中目、崇武603、G635、
新山崎、G670などの丁場で採掘が全面停止、G663、G664、G603などは部分的に停止、
または、行政の監視に隠れて夜間に採掘しているような状態です。

福建省以外でも、河北山崎、山西黒(以前の10%~20%の産出量)、中国マホガニーなどが、
環境問題への配慮などの要因で部分停止し、今後は全面停止になる可能性もあるようです。

また、中国国内での霊園、あるいは公共工事などで石材使用量が急激に増加しているため、
日本市場への石材の供給が制約されがちな状況になっています。

日本と違い、品質に対する要求が緩い中国国内市場への出荷が増える一方で、
日本市場の単価と品質に見合う石材が少なくなってきています。

 


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価格が急騰しているインド産石材

 

日本の墓石市場向けの中国産石材の減少とともに、インド産石材の価格が高騰しています。

インド材はすでに売り手市場になり、単価の高騰とともに、品質の低下も懸念されるところです。

値上がりの幅の一例としては、中国産のG614が2.08倍、AG98が1.49倍、インド産のアーバングレーが2.75倍、
YKDが2.22倍、Y-1が2倍、M1-Hが2.18倍と、とりわけインド材が大きく値を上げています。

さらに、中国国内で石油価格が継続的に値上がりしているため、
関連する諸費用や運送費なども、約5%~10%アップしています。

 

 

②人民元の継続的な切り上げ

2013年の人民元の切り上げは5%くらいで、今年も同程度の切り上げが予想されていますが、
その変動幅はかなり大きくなるというのが今後の見通しです。

為替の変動に対して価格にどの程度の許容度があるかにもよるが、
それが、墓石の輸出に大きな影響を与えるものと予想しています。

 

 

③賃金、及び福利厚生費の大幅上昇

中国経済の発展と共に、あらゆる物価が上昇しています。

また、労働法や労働保護政策により、従業員の賃金が大幅に増えており、
さらに雇用の安定や生産量を確保するため、この5年間で一部の行員の賃金は3倍以上になっています。

 

 

 

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数多くの石材加工工場が集まる、中国・福建省、恵安地区

 

④人手不足による経営困難

300軒ほどの墓石加工工場が集まる恵安地区では、大部分の工場で手磨きと手動研磨、
切削作業の行員がかなり不足しており、そのため生産力は大幅にダウンし、
管理費が上昇したことで、企業の収益がひどく低下しました。

同地区の調査によると、現状でやや黒字だった工場が4割、利益ゼロが3割、赤字は3割との事。

同地区の墓石工場は毎年十数件が閉鎖または転業に追い込まれているといいます。

 

 

今年の経営方針について

2014年4月に消費増税となる日本市場をはじめ、各国の経済情勢は楽観できない状況にあり、
中国国内においても、墓石業界を取り巻く経営環境は依然として厳しい状況が続くものと見ており、
福建省石材行業協会・墓石専門委員会では、今後の経営方針として以下の提案を同業各社に伝えています。

①2014年3月1日からの受注分から、加工賃を若干値上げし、原石の値上げは実勢価格に合わせて調整する。
 また、為替の変動にも対応できる位の余裕を持たせる。

②行員の無秩序で悪質な引き抜きを防ぐため、昨年より5%程度の賃金アップとする。

③商社と加工業者合同で、世界各国から墓石用原石を調達する組合をつくり、
 仕入れ価格を安定させ、悪質な競争や独占を防ぐ。

④景観保護や安全確保の規制を守りながら採掘できるように政府に陳情し、
 石材資源の計画的な利用により墓石業を存続させる。

⑤不適切な安売りや悪質な競争を強く取り締まり、撲滅させて市場の安定化を図る。

 


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粉塵対策等の環境整備が整った墓石加工工場

 

投資拡大により、労働環境の改善に努め、機械設備の自動化に向けた研究・開発に力を入れ、
生産コスト削減に努力するとともに、工場、及び経営環境を改善し就労意欲を向上させる。

⑦お客様とのコミュニケーションを強化し、現実的な困難と問題点について事実を説明し、
お客様のご理解と支持を頂き、誠心誠意をもって協力・対応し、
相互利益の理念に基づいた長期的かつ健全な発展を目指す。


なお、福建省石材行業協会・墓石専門委員会では、同協会が発表した、
「福建省墓石加工行業規則」を各工場が遵守し、コストを抑え、品質向上を目指し、
お客様の権益を極力守り、さらに自発的に行動することで、
「業界の継続的な存続と健全な発展に向けて努力してほしい」として各社に協力を求めています。

 

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ここに紹介させていただいた、中国の墓石加工工場の現状を見る限りでは、
中国で加工・製作された墓石を以前のような安価で購入できる時代は終わったかのように思います。

それでも、日本国内でつくられる墓石と比較すれば、
中国で加工・製作する方が断然安いことには変わりありません。

お墓を購入されるにあたりましては、単に値段だけを比較するのではなく、
細部に渡って検討されることをお薦め致しますが、一般消費者の方々には難しい課題かも分かりません。



※参考・引用文献:月刊『石材』2014年1月号・2月号(株式会社 石文社発行)


1.神戸・兵庫には数多くの石材店があるが、デザイン墓石に精通した石材店を選ぶ

近年はお墓も住宅と同様、個性的で美しいお墓を建てたいと希望される方が多くなっています。

旧来からの伝統的な和型三段墓だけではなく、和型墓石を、洋型墓石を、
それぞれにアレンジした、デザイン性の強いものが求められている傾向にあります。

その昔のお墓と言えば、一族のお墓という考え方が強く表れていましたが、
核家族化がすすんだ現代社会においては、その家族だけの一家の墓としてお墓を考え、
故人の趣向を汲んだり、家族の想いや心を表現したものが多く建てられています。

生前に建墓するのであれば、自らの思いを反映したものであったり、
お墓からは家族の絆、家族の生きた証とした意味合いが強く感じられます。

また、宗教的なものからも解放され、自由な発想でお墓を建てることで、
墓石の形態は、かつてなかったほど変化してきています。

それでは、オリジナルデザインのお墓(デザイン墓石)を
建てるまでの流れと各段階での注意点について説明いたします。

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どこの石材店でも「デザイン墓石」をつくれるのか?

いざ、「デザイン墓石」を建てるとなった場合、
いったい、どこの石材店に頼めばいいのでしょうか?

どこの石材店でも、「デザイン墓石」をつくることが出来るのでしょうか?

結論から言えば、デザイン的センスは別として、ほとんどの石材店で、
オリジナルデザインのお墓をつくることは技術的には可能でしょう。

なぜならば、材料である石は、和型墓石も「デザイン墓石」も同じだし、
製品の製作もほとんどの場合、石材商社に依頼して中国での加工となるわけだし。

極めて大きな違いを挙げるならば、全体的なバランスとデザインでしょう。

一般的な石材店は、それぞれの地域に伝わる形の伝統的な和型墓石を、
長年にわたって、つくり続けてきたお店が全体の大半を占めるでしょう。

そこに、いきなり全く異なるデザインのお墓を一から考え、
お客様に提案しないといけないのですから、そりゃ大変な作業です。

たとえて言うならば、日本家屋の建築を専門にしている大工の棟梁に、
レストランやブティックの店舗設計を依頼するようなものです。

そう考えると、やはり"餅は餅屋"で、「デザイン墓石」を建てるのなら、
その分野に精通した石材店を、インターネットなどで、事前に調べておくことが大切です。

また、デザイン墓石を建てるには、通常の和型や洋型のお墓と違い、
デザインの決定から石材加工・工事期間を含め、最低でも3ヶ月程度はかかりますので、
「一周忌に合わせて納骨したい」などの希望があるときは早めに計画をたてることが大切です。

2.神戸・兵庫のデザイン墓石の大半はプロがデザインしたものではない!

「デザイン墓石」を建てる際には、その分野に精通している石材店に依頼することが、
デザイン的な部分において、いかに大切かは、前回のブログにてお話をさせていただきました。

しかし、実際には、デザイン墓石に精通していない石材店であっても、
近年においては、デザイン墓石の需要が増え続けている状況において、
自社の顧客からのたっての要望をむげに断るわけにもいきません。

悪戦苦闘をしながら、なんとかオリジナルデザインのお墓の製作を試みるのですが、
出来上がってくるお墓と言えば、全体のバランスが悪く、単にド派手なだけのものや、
和型墓石のパーツと混在しているものなど、それを「デザイン墓石」と呼ぶには、
あまりにもかけ離れているものも、時々見かけることがあります。

デザイン墓石はいったい誰がデザインするの?

一般的な石材店では、いったい誰がデザイン墓石の設計に携わっているのでしょうか?

比較的多いのが、担当する営業マンや女性スタッフがデザインを考えるというケースです。

別に、この行為自体を否定しているわけではありませんが、
いずれも、プロのデザイナーではない人たちが考えるわけですので、
全体のバランスを考え、洗練されたデザインのお墓に仕上げるのは難しいでしょう。

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次に挙げられるのは、市販のパッケージソフトによるデザインです。

これは、石材店向けに開発された、墓石専用3次元CADシステムです。

それぞれのCADメーカーによってシステムの内容は異なりますが、
墓石パーツのデザインは、プロのデザイナーが監修してつくられています。

しかし、あらゆる広さの墓地に合わせて、お墓のデザインが自動的に仕上がるわけではなく、
あらかじめ設定されている墓石パーツや、新たにデザインして作成した墓石パーツを、
お客様の希望や、墓地の面積、施工基準に合わせながら人間が作成していくのです。

したがって、CADを使ってデザイン墓石の設計をする場合でも、
プロのデザイナーと担当営業マンとでは、同じCADシステムを使って、
墓石のデザインをしても、出来上がってくる作品は大きく異なってきます。

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一方、自社ではデザイン墓石の設計等には直接関わらず、
石材商社が扱う「オリジナルデザイン墓石」を仕入れている石材店もあります。

石材商社の中にも、デザインセンスに優れたプロのデザイナーを使い、
デザイン墓石を専門に取り扱い石材店に卸売りをしているところもあります。

デザイン経験のない営業マンや社内スタッフが考案したデザイン墓石を扱う石材店よりも、
こういった、デザイン墓石を専門に扱う石材商社が取り扱う、数多くのラインナップの中から、
好みに合ったデザインのものを消費者に選んでいただき、提供している石材店を選ぶ方が、
価格は少々高くなるかも分かりませんが、デザイン性に優れた墓石を購入できるかも分かりません。

石材商社もさまざまで、内部で石材店担当営業マンや女性スタッフなどが、
墓石のデザインまでを行っている会社や、その石材商社と取引のある中国の石材商社に、
デザインから、3次元CADによる設計図の作成までのすべてを委託し、
石材店をはじめとする墓石販売店に提供しているケースも最近では多く見られます。

デザイン墓石の大半はプロがデザインしたものではない!

服飾や車、建築物など、私たちの身の回りにある多くのモノのデザインは、
ほとんどの場合、その分野のプロが行っているのが世間一般的な常識です。

しかし、お墓の場合は全く異なり、前述のように大半のデザイン墓石は、
デザイナーと全く関係のない人たちが考えたものが流通しているのです。

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その理由は、先ずはコストの問題です。

プロのデザイナーに設計を依頼するとなれば、当然デザイン料が必要となってきますが、
自社のスタッフで、墓石のデザインをすればコストを抑えることができます。

また、デザイン墓石を依頼される消費者のほとんどが一般の人で、
デザインの分野に精通している人ではないということも理由に挙げられるでしょう。

だから、ある程度のものであれば、商品として通用するという考え方です。

お墓も、お家と同様、一生に一度あるかないかの大きな買い物で、
頻繁に買い替えたりするようなものではなく、とても高価な商品です。

それだけに、オリジナルデザインの墓石を取り扱う石材店としては、
ただ、商売になる、といった安易な考え方で取り組むのではなく、
消費者の心の中にある漠然とした要求イメージをきちんと聞き取り、
それを、いかにバランスよく、洗練されたデザインとしてカタチに表し、
オリジナルデザインのお墓としてつくり上げていくかを考える必要があります。

3.神戸・兵庫でデザイン墓石を建てるための墓地や予算を決める

予算を決める

お墓はお家と同じく、高価で一生に一度あるかないかの大きな買い物です。

やはり、なんと言っても、まずは予算です。

そして、予算には、墓地代と墓石代とがあります。

また、墓地は、公営墓地と民営墓地ではかなり値段が異なりますし、

民営霊園の場合、霊園によっては、墓石の値段も高額に設定されている場合があります。
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お墓にかかる費用内訳

◇墓地使用料(永代使用料)
・墓地の各区画ごとの使用料、いわゆる土地代です。

・宅地の土地の所有とは異なり、墓地の場合は永代に渡り使用する権利の獲得であることに注意。

◇年間管理費
・霊園内の共用部分(参道・駐車場・トイレ・休憩室・水道設備等)の管理費。

・各自の区画の清掃・管理等は含まれていない霊園がほとんどです。

・年間管理費は建墓の有無に関わらず、墓所の使用権を得たときから発生します。

◇墓石代
・墓石にかかる費用は、使用する石の種類や、大きさ、カタチなどによって異なり、
 また、石材店にごとに様々ですので事前に確認をしておいた方が良さそうです。

・民営霊園の場合、特にデザイン墓石に関しては高額に設定されている場合があります。

◇法要関係費用
宗教、宗旨・宗派によって異なりますが、仏教の場合はお墓が完成すると、
お墓に魂を入れる儀式、「開眼法要」を行うのが一般的です。

通常は、納骨法要とともに、親族縁者や故人の関係者を招いて行います。

その際に、菩提寺の僧侶にお渡しするお布施等や、
法要後に一般的に行う、親族、関係者を招いての会食費なども、
お招きされる人数によっては、かなりの費用になりますので、
お墓に関係する予算として、あらかじめ考えておかれる方がいいでしょう。

霊園や墓地を探す

お墓は、自分の土地であっても、好きな場所に勝手に建てることはできません。

法的に、墓地として定められた場所にしか建てられないのです。

また、デザイン墓石が建てられない墓地や、デザインに制限があり、
霊園があらかじめ準備しているデザインの中からしか選べない所もあります。

霊園・墓地を決める際のチェックポイント

◇できるだけ多くの霊園を見学すること。
◇公営墓地か民営霊園か寺院墓地か?
・霊園・墓地により様々な使用制限(墓石や外柵の形状、寸法など)があるのでよく確認すること。

・特に寺院墓地の場合、デザイン墓石の建墓は難しいことが多い。

◇霊園・墓地内の雰囲気はどうか?
・明るい、静か、落ち着きがあるなど。

◇自宅からの距離・交通の便、所要時間等を事前に調べること。
・バスの本数も調べること。

・お盆・お彼岸の混み具合はどうか?

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◇トイレや休憩所、駐車場などの施設・設備が整っているか?
・水道設備や手桶の装備なども確認すること。

・送迎バスや、園内巡回バス等の有無も確認すること。

◇墓石購入時の石材店は事由に選べるのか?
・指定石材店制度がある場合はその石材店の名前と数を調べておくこと。

◇墓所使用料(永代使用料)と年間管理費の金額。
・区画面積ごとの墓所使用料を調べること。

◇墓地使用規定をよく読むこと。特に注意する点は、
1.使用権を取り消される場合についての規定や、外柵工事及び建墓工事の期限はいつか?

2.使用期限付きの墓地かどうか?

3.生前でも購入できるかどうか?

.........など。

特に、民営霊園を選ばれる際には、ほとんどの場合、「指定石材店制度」という業界独自の制度があり、
消費者の意志とは関係なく、霊園側によって割り当てられた石材店が自動的に担当になります。

そうなると、デザイン墓石に全く精通していない石材店が担当となることも考えられるのです。

せっかく、自分の好みに合った「オリジナルデザイン墓石」を建てようと思っていても、
担当の石材店に、そのノウハウがなかったために、断念されたケースもあります。

実際、弊社にも、自分の想ったお墓をつくることができない石材店に、
デザイン墓石の製作を頼むしかない、といった悩み相談のお電話を頂いたことがあります。

この消費者の方からの相談内容については、神戸新聞社が運営する、
地域のプロ・専門家を紹介するwebガイド『マイベストプロ神戸』に、
「お墓のプロ」として登録させていただいております私が投稿させていただいたコラムに、
詳しく紹介させていただいておりますので、下記にリンクしてご覧くさい。

■「お客様の嘆きの声!自分の想ったお墓を造れない石材店に頼むしかない霊園」

このように、民営霊園をお考えの際には、事前に指定石材店について、
詳しい情報を入手してから見学に行かれることをお勧めいたします。

指定石材店制度について詳しくは、下記にリンクしてご覧になってください。

■知らない人が損をする「指定石材店制度」とは?

お墓は一度建てたら、簡単に引っ越ししたりできるものではありませんので、
事前に情報を入手し、じっくりと時間をかけて選ぶことが大切です。

予算を決める

お墓にかかる費用内訳
1.墓地使用料(永代使用料)

・墓地の各区画ごとの使用料(宅地の土地の所有とは異なり、
 墓地の場合は永代に渡り使用する権利の獲得であることに注意)。

2.年間管理費

・霊園内の共用部分(参道・駐車場・トイレ・休憩室・水道設備等)の管理費。
 各自の区画の清掃・管理等は含まれておりません。

・年間管理費は建墓の有無に関わらず、墓所の使用権を得たときから発生します。

【参考文献】「思いのこもる美しい墓」(株式会社六月書房発行)

4.デザイン墓石のイメージを具現化する

予算や墓地も決まり、デザイン墓石に精通した石材店を見つけたら、
いよいよ、オリジナルデザイン墓石づくりのスタートです。

一般の人が、自身の望むデザインのお墓のスケッチや設計図を作成して、
石材店にデザイン墓石の制作を依頼するのは、かなり困難なことかと思います。

そうすると、自身の考えておられるデザイン墓石のイメージを
いかに上手く、石材店の担当者に伝えることができるかどうかで、
できあがってくる、オリジナルデザイン墓石のデザインが異なってきます。

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さらに、自身が希望するイメージをいかに上手く伝えても、
石材店担当者のデザイン的なセンスや設計技術レベルなどの違いによっては、
完成度の高いデザイン墓石を建てることは難しくなるでしょう。

ほとんどの場合、デザイン墓石に精通している消費者はいらっしゃいません。

したがって、消費者自身がお墓のイメージのすべてを考え、
デザイン性・機能性・耐久性に優れた墓石を設計することはまず無理でしょう。

その時に、石材店の担当者側から適切なアドバイスが得られるかどうかによって、
できあがってくるデザイン墓石のイメージや機能性に大きく影響してきます。

ややもすると、「紋付き袴に蝶ネクタイ」といった、全体のバランスが悪く、
和・洋ごちゃ混ぜの、ただ単にド派手なだけのイメージになりかねませんので要注意!

好みのデザインのイメージを伝える

◇石材店の過去の作品の中から、好みのイメージに近いデザイン墓石を探す。
・デザイン墓石の建墓実績数の多い石材店はサンプル数も多い。

◇デザイン墓石専門書を参考にする(デザインの転用による意匠権の侵害に注意すること)。
・「デザイン墓石写真集Ⅱ」(株式会社六月書房発行):定価24,150円
・「思いのこもる美しい墓」(株式会社六月書房発行):定価1,680円

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第一石材では、只今「デザイン墓石写真集Ⅱ」を無料貸出中です。

デザイン墓石をお考えの際のイメージ作りとしてたいへん役立つ一冊です。
詳しくはお問い合わせください。

◇漠然とした内容でも構わないので好みのイメージを伝える。
・角ばった形、あるいは柔らかい感じが好きなど。

◇墓石本体以外に必要な付属品を決める。
・霊標(墓誌)、ローソク立、ベンチなど。

・付属品の有無で全体のレイアウト、バランスが変わってきます。

デザインのコンセプトがあれば伝える

単なるオリジナルデザイン墓石ではなく、故人の人生を振り返り、
思い出の場所・言葉・趣味・仕事・生き方など、自分らしさを形に残す、
記念碑的な意味合いを表現したデザイン墓石をお考えの場合には、
事前に、石材店の担当者と入念な打ち合わせをすることが大切です。

◇故人の趣味・人柄、お墓の承継者の方の希望も加味してイメージを膨らませる。
例えば、

・ゴルフの好きな人だったら...
 ゴルフボール型の花立て、キャディーバッグ型の石碑

・お花の好きな人だったら...
 石碑にお花の彫刻を施したり、墓所内にガーデニングスペースを作る。

・自然体の生き方をした人だったら...
 石の表面は磨かずにタタキ仕上げで質感を出す。

............などなど。

このタイプのオリジナルデザイン墓石は、一つ間違えると、
極めてバランスの悪い、滑稽なものに仕上がってしまう可能性があります。

まさに、石材店と担当者の提案力と技術力が問われるオリジナルデザイン墓石です。


【参考文献】「思いのこもる美しい墓」(株式会社六月書房発行)

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