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石材店が教えてくれない、本当に知りたいお墓の話
どうなる?2014年、お墓の値段と品質

1. 2014年の中国製品の価格はどうなるのか?

昨年もこの時期にブログを書かせていただきましたが、毎年、節分の時期が近付くと、
中国の石材加工工場にてつくられる墓石等の石材製品の値上げ問題が浮上してきます。

このブログを読まれる前に、「どうなる?2013年お墓の値段と品質」を読んで頂けることをお薦めいたします。
http://www.daiichisekizai.com/story/cat_cat10/

 

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「1704系」原石ストックヤードにて

 

では、なぜこの時期かというと、日本の年度替わりは1月1日(お役所の年度替わりは4月1日)なのですが、
中国では旧暦のお正月(日にちは毎年変わるのですが大体節分あたり)が大きな節目となっています。


中国の旧正月は日本のお正月と違い、とても重要な行事で仕事も長期間の休みを取るのです。

石材加工工場の工員達も10日~2週間位の休みを取り、工場自体もひと月近く休みです。

中国の石材加工工場に従事する工員は、日本の多くの工場のような正規雇用体系ではなく、
大半が出来高払い、いわゆる、一つの製品に対していくら支払うという給料体系になっています。

その工員たちの多くが、中国内陸部からの出稼ぎ労働者なのです。

中国の石材加工地は、「世界の石のマーケット」として名高い福建省沿岸部が最も大きな生産地です。

大連市でも一部の石種に限って加工がされていますが、技術レベルは福建省の工場より多少劣ります。

 

 

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中国旧正月前の帰省ラッシュ

 

 

こうして長期の休暇を取り、家族の待つ郷里へと帰っていくのですが、
旧正月が明けて何人の工員が工場へ戻ってくるのか経営者ですら分からないとのことです。

それは、ひと昔前の中国と違い、急激な経済発展を遂げた現在では、
家族から遠く離れたところに、わざわざ出稼ぎに出て来なくても地元でも仕事があるからです。


昨年の値上げの最も大きな要因は為替レートでした。

現在、中国から日本に輸入される石材加工製品はドル建てでの取り引きです。


1ドルあたり80円前後で推移していた2012年から、1ドル100円前後になった2013年と比較すると、
単純計算で約2割の値上がり、つまり80万円で仕入れることが出来たお墓が100万円掛かってしまうのです。


今年は、この為替レートに加え、中国の石材加工工場に従事する工員の人件費のさらなる高騰です。


工員への人件費の高騰は、今年に限ったことではなく、ここ数年前から続いておりますが、
中国の経済発展に伴い、行員のなり手が少ない為、高給を支払ってでも引き留めておく必要があるのです。


たしかに、石材加工の仕事は「3K」の仕事に該当するかも分かりません。

しかし、他の業種と比較しても決して安い賃金ではなく、かなりの高給を貰っているのです。


弊社が取り引きをしている、中国・福建省の大手石材加工工場の行員の賃金は、
人によって異なるが、月額5,000元(約85,000円)~8,000元(約136,000円)とのことです。

ちなみに、中国の大卒初任給の平均月収が約3,000元(約51,000円)、
北京の勤労者全体の平均月収が約4,200元(約71,400円)ですので、かなりの高給です。

もちろん、こんなに高賃金の工場ばかりではなく、もっと安い賃金の工場もありますが、
安い賃金の工場には、腕の良い行員が集まらないため、工場自体の技術力も低いのが一般的です。


先ほどは、円とドルとの関係をお話しいたしましたが、円と人民元との相場も大きく変わりました。

2011年、2012年あたりは、1元=12円~13円で推移しておりましたが、現在は、1元=約17円。

1万円=800元前後あったものが、今では約588元、実に25%もの差があります。


これらは、運送費や諸経費等に大きく影響してきます。

2014年は、これらの要因で、昨年ほどの値上げ幅ではないにしても、
やはり中国での石材加工製品の値上げはあると思っていた方が良さそうです。




 


2. 中国の工場は、どこの工場でも品質・値段は同じか?

中国沿岸部の福建省には、広い地域に分かれ、数多くの石材加工工場が存在します。

 

現在、福州・崇武・恵安・泉州・同安などの地区に総数1,000を超える工場があるのではないでしょうか。

これでもかなり減った方で、以前には3,000を超える数の工場があったようですが、
リーマンショックの影響で、倒産・廃業等で大幅に減り、現在は1,000程度の数ですが、
日本向けの墓石製品をつくる石材加工工場となるとさらに数は少なくなります。

 

 

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今年、2014年は工場によって、値上げをするしないが分かれるように思います。

中国の石材加工工場なら、どこの工場も同じ値段というわけではありません。

また、どこの工場でお墓をつくっても、品質が同じというわけではありません。


これは何も、中国の石材加工業界だけに限ったことではなく、日本の石材加工工場でも同じことで、
自然界の産物である石を、人の手でつくり上げていく製品である以上、技術の差が生じるのは当然です。


また、墓石等の石材業界だけが特別なものではなく、飲食業界等においても同じことが言えるでしょう。


「お店によって、料理の味も値段も違って当然!」ですよね!
 

 

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最近では、中国のどの工場で製品をつくるかによって値段が大きく異なります。

ランクはともかくとして、同系統の石で安い工場と高い工場とで、1.5倍ほどの値段の差があります。

もちろん、値段の安い工場はそれなりの原石を使用し、それなりの加工精度の製品であったり、
ひどい場合には、とても商品としては納得しがたい製品が出来上がってくることも珍しくありません。

中国での石材製品の加工が始まってから、すでに20数年の年月が経ちますが、
当時の中国は今と違って経済的にも貧しかったので、工員たちもどんどん新しい技術を習得し、
面倒な加工でも文句を言わず、徹夜をしてでもつくり上げてくれる時代でした。


日本も、昭和30年代から40年代の頃はそうだったかも知れません。


ところが、中国も経済的に裕福な国になり、人々の生活水準も高くなった近年においては、
中国の若者の多くが日本と同様、デスクの前での仕事を望むようになってきました。

そうなると、若い世代で行員のなり手が少なく、ベテラン行員の数も減少してきているため、
ここ数年の中国全体の石材加工レベルの低下は著しく、工場ごとの技術力の差は広がるばかりです。

つまり、高給を支払うことが出来る工場には腕の良い行員が集まってきますが、
そういった工場で製品をつくるとなると、当然、製作にかかる値段は高くなるのです。


では、日本の業者から中国に墓石等、石材製品の製作を発注する場合に、品質で工場を選ぶのか、
値段で工場を選ぶのか、いったいどのような仕組みで石材加工工場の選択をしているのでしょうか?



 


3. 消費者も石材店も中国の工場を選べない?

現在、日本の市場に流通しているお墓の8割以上が中国の石材加工工場でつくられていますが、
消費者が自ら選んだ石材店等の業者に注文したお墓は、一体どこの工場でつくられるのでしょうか?

これまでにもお話ししてきたように、中国には数多くの石材加工工場があります。

値段も高いが製品のレベルも高い工場、値段は安いが品質の悪い工場と様々です。

 

 

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消費者がお墓を買うに至るまでには、色々なケースがあります。

 

1. 知人やお寺の住職からの紹介
2. 地元で長年営んでいる老舗の石材店
3. チラシや広告
4. テレビCMを流している大手石材店
5. 民営霊園等の指定石材店
6. 墓石も扱っている葬儀社・仏壇店等
7. インターネットによる情報

 

 

…などなど、色々ありますが、最近の消費者の動向は、ほとんどの場合1社だけでは決めず、
複数の業者から見積りを取り、十分に検討をしてから契約をするというケースが大半です。

ただし、民営霊園の多くは「指定石材店制度」というものがあるので業者は選べませんが…。

※詳しくは下記にリンクして“知らない人が損をする「指定石材店制度」とは?”をご覧ください。
http://www.daiichisekizai.com/story/cat_cat2/


そこで、複数の見積もりを手にした消費者が一番気になるのは、やはり値段です。

「そりゃ、高いより安い方が良いに決まっています!」

ここで問題なのは「お墓はどこで買っても同じ、違うのは値段だけ」と思っている人が意外と多いのです。

そうなると、他店よりも出来る限り安く販売しなければと考える業者も数多く存在します。

ましてや、ノルマを抱えた営業マンならなおのことです。

 

 

 

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そして、安くお墓を販売するためには、何をさて置いても原価コストを下げることが第一となるのです。

これが、お墓でなくて飲食業界なら、少しでも安い食材を店主自ら探すのでしょうが、
お墓の場合、中国の石材加工工場に直接製作を依頼している石材店は100件に1件あるでしょうか?

ほとんどの石材店が、国産・中国産の墓石から、あらゆる石材加工製品を取り扱う、
「石材商社」と呼ばれる卸問屋を通じて製品を発注しているのが一般的な流通経路なのです。

※詳しくは下記にリンクして“あまり知られていないお墓の流通経路”をご覧ください。
http://www.daiichisekizai.com/story/cat_cat3/


そこで石材店は、消費者から見積り依頼を受けているお墓の案件を、
今度は、その石材店が取り引きのある石材商社に見積もりを出させるわけです。


石材店は、何とかして消費者から契約が欲しい!

そのため、石材商社を相手に値段交渉をします。
(複数の石材商社に相見積もりをさせることも珍しくありません)


石材商社も何とかして石材店から注文が欲しい!

そのため、数ある中国の石材加工工場の中から、安価で製作をしてくれる工場を選ばざるを得ません。


弊社は石材商社を通さずに、中国での墓石製作を開始して約10年が経ちます。


私自身が実際に中国へ行き、この目でこれまで見てきた経験からお答えしますと、
ここ最近の中国の石材加工工場で、安い値段で良い製品をつくってくれる工場はありません。

やはり、技術レベルの高い工場は、最新の設備を誇り、技術力に優れた行員が数多くいます。

したがって、製品の精度も高いが、必然的に値段も高くなります。

 

 

 

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また、同じ工場でつくられる墓石あっても、製品精度に差があるのです。

これは、お寿司の「特上にぎり」「上にぎり」「並にぎり」、
宴会コースの「松」「竹」「梅」のランク分けのようなもので、
工場に支払う値段によって、原石の選定・加工基準・検品基準などが異なってくるのです。

だが、良い工場を選び、「松」のコースで製作を依頼をしても、いくつかに一つは、
手直しや部材の取り換えなど、製品に問題が生じる場合が必ずといっていいくらいあります。


ここが、日本での加工・製作とは大きく異なるところです。


消費者が石材店等と契約を交わす前に、よく耳にするのが、「当社にお任せください!」
「どこよりも良いものをおつくりいたします!」「ご安心ください!」などの言葉です。

しかし、現在のお墓の流通経路では、石材店も仏壇店も葬儀社も含む99%の墓石取扱い業者は、
お客様からご注文のお墓を、中国のどの工場で、どのランクでつくらせるかを選ぶことはできません。

みなさまが選んだ業者が、大手の石材店であろうが、老舗の石材店であろうが、
中国のどこの工場で製品をつくらせるのかを決めるのは、その石材店ではなく「石材商社」なのです。

 


4. 選ぶ石種によって製品の良し悪しが変わる?

日本国内に流通する墓石の大多数が中国の石材加工工場でつくられるようになった今日では、
お墓に使われる石材も、国産・外国産を含めると100種類以上の石材が使用されています。

以前の中国の石材加工工場では、各工場が多くの種類の石材を保有し製作をしていましたが、
あらゆる種類の原石を確保しておくとなると、膨大な資金が必要になってきます。

リーマンショック以降、中国の石材加工工場の多くが倒産・廃業に追い込まれました。

 

 

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そして、現在稼働している大半の工場が取り扱い石種を限定しています。

日本における石材加工工場の場合、多くは石材店等から注文が入ってから、
採石丁場に原石を注文し、加工・製作に取り掛かるというのが一般的です。
(一定量の石材を常にストックをしている加工工場もありますが…)

現在の中国の石材加工工場のほとんどが、以前の様にあらゆる石種を取り扱うのではなく、
自社が取り扱う限定した石種のみを一定量確保し、製品づくりをしているのです。

中国産の安価な石材を中心に製品加工をしている工場。

インド産の高級石材を専門に製品加工をしている工場。

日本の石を中心に加工している工場、などなど色々あります。
 

 

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そして、工場の規模・設備、加工の技術レベル、値段も様々です。


例えば、弊社が信頼している中国のA社に□□石の墓石の製作を依頼したとしましょう。

しかし、A社は□□石の原石の在庫を持っていませんので、
他の工場から原石を分けてもらうか、他の工場に依頼するかしかないのです。

他の工場から原石を分けてもらえる場合は、比較的製品に問題はないのですが、
石材の種類によっては、原石だけを分けてもらえない場合があります。

その場合は技術レベルを問わず、A社はその石材を持っている工場に外注委託するしかありません。

また、その工場が保有している石種であっても、
発注金額によっては、他の工場に回されるケースもあります。

数多くある中国の石材加工工場の製品加工レベルが同じでないことは、
これまでのブログで書かせていただいたのでご理解頂いてることかと思います。

ただ、ここ数年の中国製品の加工精度は、工場によって極端に異なります。

値段の高い工場の製品は良く、値段の安い工場の製品は悪い。

 

 

 

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「価格」と「技術」は、ほぼ正比例というのが現状です。


弊社では、従来のように、お客様にお好みの石を選んで頂いて製作をする…
といったスタイルではなく、今現在、中国の石材加工工場でどの工場が信頼できるか?
そして、その工場が、現在どの種類の石材を保有しているかによって、
ご提案できる石種を厳選して、お薦めするようにいたしております。

しかし、消費者から墓石建立の依頼を受けた石材店等の業者の多くは、
個々に中国の石材加工工場に墓石等の製品を発注しているのではなく、
大半の石材店は、石材商社と呼ばれる卸問屋を通じて製品の発注が行われているのです。

消費者の方々のお墓選びは、ますます難しい時代になってきたようです。



 


5. 2014年の中国石材工場の動向

石材業界専門誌、月刊『石材』2014年1月号と2月号(株式会社 石文社発行)に、
「中国・福建省石材行業協会・墓石専門委員会」が調査した、
福建省における墓石類の生産と経営状況について調査した結果と、
今年の経営方針などを同業各社に伝えた内容が掲載されていましたので以下にご紹介いたします。

 

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中国における墓石の生産規模は縮小傾向に

様々な石材加工業者が存在する福建省内の墓石加工業者数については、
昨年、2013年11月の調査では610軒あり、その内訳は恵安地区310軒、
南安地区80軒、福州地区20軒、厦門地区と漳州地区で200軒となっています。

2010年10月の調査では、861軒(恵安400軒、南安100軒、福州80軒、
厦門と漳州で281軒)ということは、この3年間で251軒(29.2%)の工場が無くなり、
生産規模が約三分の二に縮小していることが判明いたしました。

2013年に輸出した墓石関連の受注件数については、前年比で約12%減少。

地域別では、ヨーロッパに次いで、日本市場は二番目に落ち込みが大きかったようです。

日本からの受注量が落ち込んだのは、伝統的な和型墓石が大幅に減少し、
代わりに小型で個性的な洋型墓石と簡素な外柵が採用され、
墓石1件あたりの石材使用量が大幅に減少したことが要因の一つに挙げられます。

 

 

中国・福建省の墓石加工業者が直面する4つの問題

①原石と諸費用の大幅な値上がり

2~3年前から中国産石材の採掘量が減少し、石質の低下と原石単価の高騰を引き起こしています。

福建省内ではG623、G614-7及びG614-C、G654長泰中目、崇武603、G635、
新山崎、G670などの丁場で採掘が全面停止、G663、G664、G603などは部分的に停止、
または、行政の監視に隠れて夜間に採掘しているような状態です。

福建省以外でも、河北山崎、山西黒(以前の10%~20%の産出量)、中国マホガニーなどが、
環境問題への配慮などの要因で部分停止し、今後は全面停止になる可能性もあるようです。

また、中国国内での霊園、あるいは公共工事などで石材使用量が急激に増加しているため、
日本市場への石材の供給が制約されがちな状況になっています。

日本と違い、品質に対する要求が緩い中国国内市場への出荷が増える一方で、
日本市場の単価と品質に見合う石材が少なくなってきています。

 


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価格が急騰しているインド産石材

 

日本の墓石市場向けの中国産石材の減少とともに、インド産石材の価格が高騰しています。

インド材はすでに売り手市場になり、単価の高騰とともに、品質の低下も懸念されるところです。

値上がりの幅の一例としては、中国産のG614が2.08倍、AG98が1.49倍、インド産のアーバングレーが2.75倍、
YKDが2.22倍、Y-1が2倍、M1-Hが2.18倍と、とりわけインド材が大きく値を上げています。

さらに、中国国内で石油価格が継続的に値上がりしているため、
関連する諸費用や運送費なども、約5%~10%アップしています。

 

 

②人民元の継続的な切り上げ

2013年の人民元の切り上げは5%くらいで、今年も同程度の切り上げが予想されていますが、
その変動幅はかなり大きくなるというのが今後の見通しです。

為替の変動に対して価格にどの程度の許容度があるかにもよるが、
それが、墓石の輸出に大きな影響を与えるものと予想しています。

 

 

③賃金、及び福利厚生費の大幅上昇

中国経済の発展と共に、あらゆる物価が上昇しています。

また、労働法や労働保護政策により、従業員の賃金が大幅に増えており、
さらに雇用の安定や生産量を確保するため、この5年間で一部の行員の賃金は3倍以上になっています。

 

 

 

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数多くの石材加工工場が集まる、中国・福建省、恵安地区

 

④人手不足による経営困難

300軒ほどの墓石加工工場が集まる恵安地区では、大部分の工場で手磨きと手動研磨、
切削作業の行員がかなり不足しており、そのため生産力は大幅にダウンし、
管理費が上昇したことで、企業の収益がひどく低下しました。

同地区の調査によると、現状でやや黒字だった工場が4割、利益ゼロが3割、赤字は3割との事。

同地区の墓石工場は毎年十数件が閉鎖または転業に追い込まれているといいます。

 

 

今年の経営方針について

2014年4月に消費増税となる日本市場をはじめ、各国の経済情勢は楽観できない状況にあり、
中国国内においても、墓石業界を取り巻く経営環境は依然として厳しい状況が続くものと見ており、
福建省石材行業協会・墓石専門委員会では、今後の経営方針として以下の提案を同業各社に伝えています。

①2014年3月1日からの受注分から、加工賃を若干値上げし、原石の値上げは実勢価格に合わせて調整する。
 また、為替の変動にも対応できる位の余裕を持たせる。

②行員の無秩序で悪質な引き抜きを防ぐため、昨年より5%程度の賃金アップとする。

③商社と加工業者合同で、世界各国から墓石用原石を調達する組合をつくり、
 仕入れ価格を安定させ、悪質な競争や独占を防ぐ。

④景観保護や安全確保の規制を守りながら採掘できるように政府に陳情し、
 石材資源の計画的な利用により墓石業を存続させる。

⑤不適切な安売りや悪質な競争を強く取り締まり、撲滅させて市場の安定化を図る。

 


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粉塵対策等の環境整備が整った墓石加工工場

 

投資拡大により、労働環境の改善に努め、機械設備の自動化に向けた研究・開発に力を入れ、
生産コスト削減に努力するとともに、工場、及び経営環境を改善し就労意欲を向上させる。

⑦お客様とのコミュニケーションを強化し、現実的な困難と問題点について事実を説明し、
お客様のご理解と支持を頂き、誠心誠意をもって協力・対応し、
相互利益の理念に基づいた長期的かつ健全な発展を目指す。


なお、福建省石材行業協会・墓石専門委員会では、同協会が発表した、
「福建省墓石加工行業規則」を各工場が遵守し、コストを抑え、品質向上を目指し、
お客様の権益を極力守り、さらに自発的に行動することで、
「業界の継続的な存続と健全な発展に向けて努力してほしい」として各社に協力を求めています。

 

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ここに紹介させていただいた、中国の墓石加工工場の現状を見る限りでは、
中国で加工・製作された墓石を以前のような安価で購入できる時代は終わったかのように思います。

それでも、日本国内でつくられる墓石と比較すれば、
中国で加工・製作する方が断然安いことには変わりありません。

お墓を購入されるにあたりましては、単に値段だけを比較するのではなく、
細部に渡って検討されることをお薦め致しますが、一般消費者の方々には難しい課題かも分かりません。



※参考・引用文献:月刊『石材』2014年1月号・2月号(株式会社 石文社発行)


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