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石材店が教えてくれない、本当に知りたいお墓の話
国産墓石なら本当に安心?

1.国産のようで国産でない墓石?

現在では日本における墓石の大半が中国の石材加工工場でつくられています。

別に中国を含む新興国でモノづくりをすることが悪いことではありません。

墓石だけに限らず、私たちの身のまわりの物の多くもそうしてつくられています。

ただ、墓石に関しては建築基準法や食品衛生法の様な規定法律や、
「JIS規格」や「JAS規格」の様な規格もありません。

ということは、墓石の製作に関しては何をしても法的規制は無いということです。

それをいいことに、中国の石材加工工場では、熱処理、薬品処理、染色といった、
あらゆる方法を用いた"お墓のごまかし加工"が日常的に行なわれています。

この事実については、中国の石材加工工場に墓石の製作を依頼している、
多くの日本の石材商社や卸売業者も知らないはずはありません。

知らないのは、ごく一部の小売業者とほとんどの消費者でしょう。

けれども、"お墓のごまかし加工"は法にふれないのでどうしようもないのが現実です。

私ども第一石材が出した結論は、中国内に自社の専属提携工場を確保し、
原石のチェックから設計内容の打合せ、製品加工から完成に至るまでのすべてを、
自らが中国に出向き、ごまかしの無いお墓づくりを行うというものです。

国産のようで国産でない墓石?

それでも、消費者側からすればやはり不安は残るものです。

そんな不安な思いをするくらいなら、少々値段が高くなっても、
「やっぱり国産のお墓にしよう!」と考える人も少なくないはず!

「その通りです!」

正真正銘の国産のお墓なら安心できるでしょう!

ところが、国産であるようで、完全に国産でないのが、
近年日本で数多く出回っている通称「国産墓石」と呼ばれるものです。

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「なんかよく解りにくい話ですね!」

その「国産であるようで国産でない墓石?」とはいったいどんなものなんでしょう?

2.中国産の国産墓石?

「国産のようで国産でないお墓」とはいったいどんなお墓なんでしょう?

先ず、「国産」の意味を広辞苑で調べてみると...

"「国産」とは"自国で生産・産出すること。また、その産物"との記述がありました。

そんなことは誰が考えてもごく当たり前のことで、
「いまさらブログに何を書くつもりだ!」と思われる方もいるでしょう。

しかし、この当たり前のことが、そうでないのが今の世の中なのです。

中国産の国産墓石?

実は、近年日本で販売されている「国産墓石」と称するものの多くは、
日本で採掘された石を中国に送り、石材商社や卸売業者を通じて、
中国の石材加工工場にて墓石として製品化したものを逆輸入したものなのです。

「まあ、どんな業界でも表と裏がある訳だから、中にはそんなものもあるでしょう」

...なんて、一般の消費者の方々からみると思われるかもわかりません。

事実、過去には建築物の耐震偽装や食肉偽装、そして食品賞味期限の改ざん、
...と様々な分野で偽装事件やごまかしが行なわれてきました。

お墓も一部に「中国産の国産墓石」があっても不思議ではありません。

けれども、そんな「国産墓石」を販売してる石材店はごくまれで、
「自分自身がお墓を買おうと思っている石材店ではそんなものは扱ってない!」

「まして、自分が買う予定の石材店は、老舗の大手石材店なので絶対にそんな墓石は売ってない!」

...などなど、他人事と思われる消費者の方も少なくないでしょう。

しかし、現実はそんなあまいものではありません。

あくまで私の推定ですが、「国産墓石」と称して市場で販売さている墓石で、
中国の石材加工工場にてつくられているものは、おそらく国産墓石全体の半分以上、
いや80%以上が「中国産の国産墓石」かもわかりません。

小売業者への卸売りを専門にしている、ある石材商社の社長が言うには、
「うちは大島石に関しては100%中国加工!」と明言されていました。

それらが石材店・仏壇店等の小売店を通じて消費者のお墓となるのです。

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国産最高級墓石材の「庵治石」までが中国に送られています。

これらの「国産墓石」と称して販売されている墓石の問題点は、
多くの場合、消費者に対し「中国でつくられたもの」との説明がないことです。

これまでのブログでも何度も書かせていただきましたが、
別に中国をはじめとする新興国でモノづくりをすることが悪いことではありません。

ただ、法的に問題は無くても、高額商品だけに流通経路は明らかにすべきでしょう。

この二十数年間の間に、中国の石材加工の技術は飛躍的に進歩したとしても、
香川県、庵治・牟礼などのレベルの高い石職人の加工技術と比較するとかなりの開きがあります。

石職人の技術レベルはともかくとして、製作のコストダウンを図るため、
根本的に日本の石材加工とは、製作に至るまでの加工工程が異なります。

もし、製品レベルに差が無いと業者側が本当に思っているならば、
堂々と「中国産国産墓石」と表示して販売できるはずです。

しかし、販売する業者側も、実際のところはそうは思っていないので、
消費者の心理状態を巧みにあやつり、「国産の石だから安心ですよ!」なんて、
消費者が正真正銘の国産品と錯覚するような説明でお墓を販売している業者も少なくありません。

でも、普通一般の消費者が「国産墓石」という表示を見たら、
ほとんどの方が当然「日本でつくられている墓石」と思いますよね!

この心理を逆手にとり、「国産のようで国産でないお墓」が売られています。

食品でも衣料品でも家電製品でもそうですが、
私たちの身のまわりの多くのモノには「made in ○○○」と表示されています。

「国産」と表示されていて、実は外国産なんて高額商品は、私が知る限りではお墓だけです。

では、その「中国産の国産墓石」はなぜお薦めできないのかを、
次回からのブログに書かせていただくことにいたします(あくまでも私見です)。

3.石目・色目を合わせてつくる国産墓石!

前回のブログでは「国産墓石」と称されて販売されている墓石の多くは、
日本の石を中国の石材加工工場に送り、製品として製作され日本に逆輸入されており、
それらのほとんどは「中国加工」の事実を伏せて販売されているお話をさせていただきました。

弊社でも、数年前まではごくわずかですが中国で加工・製作された「国産墓石」を
販売していた時期もありました。(もちろんお客様には「中国加工」と伝えています!)

日本国内で使用しているものと同じく最高ランクの原石を中国に送り、
中国の中でも技術レベルの高い石職人の手によって加工・製作した墓石です。

しかし、できあがってくる製品の出来栄えは、大満足できるものではなく、
日本三大石材加工地の一つであり、墓石の加工では国内最高の技術力を誇る、
香川県、庵治・牟礼の石職人が手掛けたものと比べると、製品レベルに差があります。

「ほんとに同じ原石を使ったのか?」と思うくらい違うのです。

こんなことを言うと、一般の消費者の皆様からすれば、
「プロだからそのような違いが判るのだからであって素人には判らない!」
と言われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

極端にひどいものは、一般消費者の方が見ても分かる代物です。

現実に私どもの元にも、消費者の方からの電話相談で、
中国でつくられた「通称:国産墓石」についての相談が数多く寄せられています。

日本でつくられる国産墓石は石目・色目を合わせてつくられる!

お墓に使用する「御影石」と呼ばれる花崗岩は、数千年前から数億年前に、
地球深部のマグマが表層でゆっくり冷やされて固まってできたものです(恐竜がいたころです)。

その「御影石」の中にはいろんな鉱物が含まれ、
形成された時期・場所等により色・石目・特性もさまざまです。

そして、その組織は複雑なパズルのようにち密に結合されています。

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日本の石職人たちは、永い経験と匠の技で石の良し悪しを見極め、
石目や色目をていねいに合わせながら、精魂こめて墓石をつくってきました。

関東や東北方面の石のことは、あまりよく分かりませんが、
関西方面で人気の高い「庵治石」「大島石」「天山石」などの石は、
石目・色目合わせが難しく、石職人の技術の差が歴然と分かります。

採掘された原石の一つの塊から墓石の上から下までの、
すべての部材をつくることができるとは限りません。

石目や色目が合わない場合は、新たに別の原石を調達し、
一から切断して磨きをかけて、一つ一つの部材をつくり上げていきます。

それゆえに、「お墓」は必然的に高価なものとなっていました。

そもそも、なぜ日本で採掘され、何トンもある重量の重い石を、
わざわざ中国に送ってお墓をつくってもらう必要があるのでしょうか?

中国で採掘された石を中国で製品加工するのは分かりますが...。

1.日本にはお墓を造る石職人がいなくなったからでしょうか?

2.日本より中国の方がお墓づくりの技術が優れているからでしょうか?

3.日本より中国の方が"ごまかし"も無く信頼できるからでしょうか?

「いずれも違います!」

ただ単に日本でつくるより、中国でつくる方が安いからです。
(しかし、今後は中国で安くモノをつくれる時代ではなくなりつつあります)

これは、墓石だけではなく、衣料・日用品・工業製品等においても同様で、
私たちの身のまわりの多くのモノは、中国をはじめとする新興国でつくられています。

ただし、それらの多くは日本側が定めた製品レベルのモノをつくることが条件です。

それによって、中国製であっても消費者としては、
何の問題もなく安心して使用することができるのです。

「ユ○○ロの衣料」「カ○オの電卓」も"made in China"と表示されています。

もちろん、洗濯をして破れることもないし、故障もしません。

きちんと決められた規格のもとにつくられているのでしょう。

だが、自然の石を材料としてつくられるお墓はこうはいかないのです。

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原石を切って見てみないと、石目や色目の違いは分かりませんし、
自然のモノだけに、キズや玉(アザのようなもの)も出てきます。

しかし、その度に新たな原石を使用し、つくり直しをしていては、
安いコストでお墓をつくり上げることはできません(それが目的なのですから)。

ゆえに中国では、少々石目や色目が違っていてもやむを得ませんし、
そこそこの大きさの「玉」なら、そのまま製品として出荷されるのです。
(もちろん発注している日本の石材商社側も承知の上でつくっているのですが...)

以前、ある消費者の方から、次のような内容のご相談を受けました。

「天山石で建てたお墓がパッチワークの様に各部材の色目が違って見える」とのことです。

■このご相談内容について詳しくはコチラまで

また、さらにひどいモノではこの色目の違いをごまかすため、
墓石全体を均一の色目に着色を施しているものもあります。

コスト最優先でつくられる中国の石材加工工場にて、国産高級石材の墓石をつくることは、
あくまでも、私の個人的な考えといたしましては、お薦めできるものではありません。

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弊社では、現在、中国で加工・製作される「通称:国産墓石」は、一切取り扱っておりませんし、
仮に、ご注文をいただき、商売になるにしても、おつくりすることはいたしません。

お墓は消耗品と違って、何代にもわたり永く使われるモノです。

国産の高級石材を使ったお墓をお考えならば、価格は少し高くなりますが、
素材の品質、石目や色目に関する出来栄え、加工や研磨の精度、文字彫刻など、
すべてにおいて納得できる、日本国内の技術レベルの高い石職人によってつくられた、
正真正銘の『純国産墓石』をお選びいただくことをお薦めいたします。

中国で加工・製作された「通称:国産墓石」を選んだ時点で、
ある程度は腹をくくっておかれる方がいいかも分かりませんよ!

4.かわいそうな「大島石」

中国の石材加工工場での墓石をつくるということは、
安いコストでお墓をつくるということが最大の目的のため、
使用する原石の量も多く、加工の時間と技術を要する、
石目・色目を合わせてのお墓づくりは基本的にはしておりません。

ここまでなら出来栄えはともかく、製作方法が異なるだけで、
特に"ごまかし"の加工をしているわけではありません。

中国加工の場合は、墓石の各部材がパッチワークのように、
石目・色目が違ってできあがってくるので、見た目は良くありません。

磨きの精度が違うので艶持ちが良くない。

角の部分の面取りが、必要以上に太い等の加工精度の問題。

...などなど、様々な点を売り手の業者側が消費者にきちんと伝え、
それを承知で消費者が購入するぶんには問題はないでしょう。

しかし、あらかじめこのような説明を聞かされてなおかつ、
「はい!それでも安いのなら構いません」という消費者がどれだけいるでしょう?

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そこで、いけないこととは解っていても、(ホントに解っているのかどうか?)
艶出しのワックスやお化粧(染色)をして、美しく色を合わせ製品として出荷するのです。

事実、中国・福建省の石材加工工場周辺の工具屋には、ごく当たり前に、
「○○石用」「□□石用」「△△石用」と書かれた染色料が数百円程度で販売されています。

こうしてお化粧された墓石は、当然時間とともに化粧がはげ落ち、
結局は元のパッチワーク状態に戻った時点で消費者が気がつくのです。

以上が、「石目・色目が合わないからお化粧を施す」といった"ごまかし加工"です。

その他にも、「原石の状態が良くないから」という理由で、
加工の段階から薬品処理を行う"ごまかし加工"もよく見られます。

その最たるものが、四国・愛媛県産、伊予の銘石「大島石」です。

かわいそうな「大島石」

関西方面から西日本を中心に人気の高い、国産の高級石材で、
香川県産の庵治石と並び「墓石といえば大島石!」と言われるほどの信頼と支持を得てきました。

大島石は「硬い」「風化に強い」「変色しにくい」「水を含みにくい」などの優れた特徴を持ち、
何年経ってもその風合いの変化が少ないという石質が好まれ、古くから墓石として使用されてきました。

また、墓石以外の歴史的建造物にも数多く使用されています。

主なところでは、国会議事堂、赤坂迎賓館、大阪戎橋、愛媛県庁舎などがあります。

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しかし、この大島石も最近では相当な量の原石が中国に送られ
日本向けの墓石として大量に加工され逆輸入されています。
(市場に流通している大島石墓石の半分以上、いやもっとかも知れません?)

この大島石の原石にも、品質の良いものからそうでないものまであります。

当然、品質の良いものにはいい値がつき、悪いものには日本では買い手がつきません。

「大島石」の特徴は青磁のような上品な青みががった美しい石目です。

しかし、石は自然のモノだけに、様々な状態のものがあり、
中には日本では買い手がつかない、赤みががった原石もあります。

その買い手がつかない赤みの強い原石は中国に送られ、
強力な薬品を用いて表面処理を施し、赤みを抜いたものが、
「大島石墓石」として製品化され、大量に日本に輸入されています。

けれども、時間の経過とともに、元の原石の赤みを帯びた状態に戻り、
結果的には、さび色に変色してしまう墓石も少なくありません。

しかも、ある字彫り職人の体験談によると、こうして薬品処理を施された大島石は、
本来の優れた特徴の一つである「硬さ」が損なわれ、
スカスカの状態で、安価な中国材の墓石とかわらない柔らかさとのこと。

本当にかわいそうな「大島石」。

石は大地の自然からの授かりものです。

大島石をよく知る石職人が、熟練の匠の技を用いて、
自然の石目や色目、風合いをどう上手く生かすかに値打ちがあります。
(大島石でなくても同じですが...)

それは宝石も同じで、もしダイヤの指輪が薬品処理によって磨きあげられ、
「永遠の輝き!」なんてキャッチフレーズで売られていたら、
婚約指輪として、大切な恋人にプレゼントをするでしょうか?

きっと買わないでしょうし、まさか現実にそんなダイヤの指輪は無いのでは?
(でも今の世の中を考えるとなんか不安になってきました)

いったい何のためにわざわざこんなことまでして大島石を加工するのでしょうか?
(大島石だけに限りませんが大島石が最も"ごまかし加工"が多い!)

それは「大島石」のお墓が売れるからです。

それに、消費者が安い「大島石」のお墓を求めるからです。

そして、売れれば石材商社も小売店も儲かるからです。

悲しいことですが、消費者不在の業界と思われても仕方ありません。

事実、私どもにも消費者からの電話による問い合わせで...

「おたくでは、大島石の9寸のお墓はいくらするのか?」

といった品質より、先ずは値段の問い合わせが数多くあります。

しかし、単に「大島石」といっても丁場(採石場)も数多くあり、
特級、一級......とランクや等級により値段も品質も変わります。

けれども最初に値段を尋ねてこられる場合は、
あれやこれやの説明よりも「先ずは価格ありき」という場合が大半です。

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このように、何も知らない消費者の方々をターゲットに、
「大島石墓石が格安○○万円!」てな広告で消費者心理をあおぎ、
クスリ漬けの大島石墓石が何事もなかったかのように販売されています。

消費者は、れっきとした国産の高級石材「大島石」の墓石として、
それなりの(少しは安いかも?)お金を支払い購入しているのが現実です。

これは、決して珍しいことではなく、今現在も頻繁に行われている"ごまかし"の一つです。

残念ながら、一般の消費者の方がこれを見分けることは不可能です。

では、本当に安心できる「大島石」でお墓を建てたい場合はいったいどうすれば良いのでしょうか?

5.神戸・兵庫で大島石のお墓を建てるならどんな石材店を選べばいいの?

近年市場に墓石として流通している「大島石」の墓石の大半は、
中国の石材加工工場でつくられ、薬品処理をはじめとする、
様々な"ごまかし加工"を施された墓石が大量に出回っている現状については、
前回までのブログにてお話しさせていただきました。

では、本当に安心できる、素晴らしい「大島石」でのお墓を建てたい場合は、
いったいどの石材店に依頼すればよいのでしょうか?

...とは言ったものの、これがなかなか難しい問題です。

もし、私が現在石材業を営んでなく、一般の消費者で、
安心できる品質の「大島石」でお墓を建てたいとしたら、
きっと以下のような項目を基準にお店選びを考えるでしょう。

1.テレビのCM等でよく見る大手の石材店。
2.創業○○年の老舗の石材店。
3.親戚や知人が紹介してくれた石材店。

まあ、こんな感じで石材店選びをするでしょう。

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ところが、自分自身がこの業界に入り、長きにわたって業界の中を見てきますと、
良くも悪くも、少しずつですが色々なことが見えてくるのです。

もし私が今の知識(石屋としての)がありながら石材業者ではなく、一消費者として、
「大島石」(大島石以外の国産墓石も同じです)のお墓を購入するとしたら、
はたして、どのような基準で石材店選びをするのでしょうか。

石材業界の裏も表も知っている消費者!

業者側からすれば、からり手ごわい消費者でしょうねぇ(笑)。

さぁ!いよいよ「大島石」のお墓選びのスタートです。

どんな石材店で「大島石」のお墓を買えばいいの?

先ず最初に、「大手の石材店か小さな石材店か?」という問題ですが、
実際、今でも時々お客様から「従業員は何人いるの?」という質問が出ます。

尋ねられている私自身も「何の為の質問なの?」と思うのですが、
お客様からすれば、大きな規模で、たくさんの社員がいて、
手広く商売をやっている石材店の方が安心なもかもしれません?

けれども、規模や社員数に関係なくつぶれる会社はつぶれています!

とは言っても、店舗や展示場を持たずに、マンションの一室で、
自宅兼で商売をやっているような、ブローカー的な石材店はやはり避けますね!

私の個人的な考えですが、大きな会社から買うべき商品と、
小さな会社から買う商品とは異なるような気がいたします。

車や家電製品などの、多くの工業製品をつくる場合には、
定められた規格・基準に沿ってラインを組み、製品を大量に生産します。

したがって、様々な研究施設や製造ラインが整った、
大手メーカーによってつくられた製品を買う方が安心でしょう。

たとえば、大手メーカーの家電製品をどこの電気屋さんで買っても商品は同じです。

それならば、少しでも安い店で買った方が徳ですよね!
(もちろん、アフターサービス等の問題もありますが...)

しかし、「石」というものは大地の自然から採掘される天然資源です。

その為、厳密には全てが同じお墓は二つとして出来ません。

その時その時によって、微妙に異なる素材を吟味しながら、
お客様ごとの注文に応じながら、石職人の熟練技にて造り上げていきます。

特に、大島石や庵治石などの石は、採石丁場や取り口等によって、
石目や色目が異なるため、良いお墓に仕上げるには優れた技術を要します。

それだけに、その店の"こだわり"や経営者の考え方、
お客様に対する姿勢等のすべてが、製品の出来栄えに表れてきます。
(ここはとても重要ポイントです!)

ここが「お墓」の分かりにくい所なのです。

これって、どこか料理の世界とよく似ているような気がしませんか?

外食産業においても、全国に数多くのチェーン展開をし、
どこの店舗で食べても同じ味と同じサービスを提供している大手のお店。

親方(経営者)が、朝一番に自ら食材の仕入れに行き、
お客様の注文にあわせて一品ずつ料理を作り、もてなす小さなお店。

どちらが好みかは、個人個人の好みがあるでしょうが、
私が「大島石のお墓を買う店」として選ぶなら後者の方です!

もちろん、それには、その石材店の経営者が単に利益追求のみに走っているのではなく、
常に消費者目線で、お墓づくりを実践しているかどうかが大前提となりますが...。

つまり、「石の善し悪しよりも先ず人としてどうか!」です。
(単なるお人好しではなく「お墓のプロ」としてどうか?)

でも、これってどうして見極めればいいのでしょう?

実際のところかなり難しい問題だと思います。

結局は、色々な石材店の経営者と直に会い、自分自身の目で確かめるしかないでしょう。

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次に、「老舗の石材店か比較的新しい石材店か?」についてですが、
これも同じく、お客様から「おたくは創業何年?」なんて時々尋ねられます。

一昔前の話なら、やはり長く営んでいる"老舗の石材店"と言えたでしょう。

ところが、現代社会においては、必ずしも「老舗=信頼できる石材店」、
という図式が当てはまるような時代ではないように思います。

これは石材業だけに限らず、他の業界においても言えることですが、
「老舗」の名に恥じないよう頑張っている素晴らしいお店もあれば、
「暖簾の上にあぐらをかいている」だけの単に年数を重ねただけの店もあります。
(大阪の老舗料亭「船場○兆」事件の例もあります)

石材店にとって、創業年数というものがどれだけ大切なのか、私はよく分かりませんが、
(他の業界では、あまり創業年数を極端に前面に打ち出していないように思うのですが...)
やはり、重要なのはその会社の経営理念であり、製品の品質の良さであり、
仕事に対する「経営者のモノの考え方」の方がより大切ではないかと思います。

結論として、石材店の裏も表も知っている消費者としての、私が選ぶなら、
老舗かどうかという問題においては、さほど重要視をせずに石材店を選びます。

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最後に、親戚や知人に紹介された石材店はどうかという問題ですが、
人から紹介してもらうのが、良いか悪いかは非常に微妙なところです。

紹介をしてくれた人にとっては、きっとその石材店の何かが良かったからなのでしょう。

その石材店で30年前に建てた大島石のお墓が、今でも綺麗だとか...。

その石材店の社長に、とても良くしてもらったとか...。

人それぞれに、いろんな良い思いがあるから誰かに紹介するのでしょうが、
30年前には、中国の石材加工工場でつくられる大島石のお墓なんてなかったし、
その時の社長も、代替わりで、今は息子さんが社長になっているかも分からないし...。

...などなど色々と考えると、人からの紹介は断りにくいし、
気に入らない箇所があるにしても、言いたいことも言いにくいものです。

そうなると、やはり自分の目と耳で確かめるのが一番です!

以上の様に、お墓に関する知識を持っていない人(いわゆる一般消費者)が選ぶ石材店と、
もし、業界人が消費者だったらの立場で選ぶ石材店とではこれだけ選び方が違うのです。

※これはあくまでも私の個人的な主観につき、すべての方に当てはまるものではありません。

6.こんな店で大島石のお墓は買わない!

前回のブログでは、もし私が石材業にたずさわってなく(しかし今の知識は持っている)、
一消費者だったらどこで「大島石」のお墓を建てるかについてお話しいたしました。
(あくまでも、私の個人的見解においての選択です!)

今回も「大島石」についてのお話です。

実は「大島石」に限らず、国産の石を使用した、どの墓石についても、
"国産墓石なら本当に安心なのか?"という不安はつきものです。

なぜならば、大島石以外にも「庵治石」「天山石」「万成石」など、
ほとんどの国産の石が中国へ送られ、墓石として加工・製作されているからです。

では、なぜ「大島石」ばかりを取り上げるのか?

それは、あまりにも中国でつくられている「大島石」の墓石の数が多いのと、
(少なくとも日本国内に流通している大島石の墓石の半分以上は中国加工では?)
多くの消費者が何も知らずに、日本でつくられたものとして購入しているからです。

もし、中国で加工・製作されているものとお店側から告げられていても、
中国ではどのような等級の「大島石」の原石を使用し、
どのような加工・製作方法にて墓石に加工されているかの説明をきちんと受け、
それらを納得したうえで購入されている人がどれだけいるでしょう?

お墓は一生に幾度とない大きなお買い物です!

少なくとも孫の代まで安心してお参りのできる石を...
と選んだはずの「大島石」のお墓の20年後を想像したことがありますか?

「そんな心配しませんよね!」

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潮風の当たる過酷な条件の中で、50年余り経った今も美しさを保つ大島石の軍人墓

100年経っても安心な石ということで「大島石」を選んだのですから、
20年後の「大島石」なんて、当然、何の問題も無いと思いますよね!

「人間でいえば、20才(もっと若いかも?)です!」

現在、市場に流通している中国でつくられた「大島石」のお墓が、
20年後にはいったいどんなふうになっているのでしょうか?

私はあまり想像したくありません...。

では、本題にもどって、もし私が今の知識を持った一消費者だったとして、
「大島石のお墓」を購入するとした場合に、あくまで私個人的主観で選ぶ、
「こんな店では絶対に大島石のお墓は買わない!」をお届けいたします。

ただ、どんな商品を選ぶ際にも、人それぞれの選択基準があります。

価格優先、品質重視、ブランド第一など様々です!

これから書かせていただく「こんな店で大島石のお墓は買わない!」は、
あくまでも私個人としての考えであることをご了承ください。

私は、こんな店で大島石のお墓は買わない!

私なら、次の二つに当てはまるお店で大島石のお墓は買いません!

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【その1】餅は餅屋!
最近では、お墓は石材店だけではなく、葬儀社や仏壇店もが取り扱う時代となりました。

しかし、私はやはり「餅は餅屋!」だと思います。

良いお肉はやっぱりお肉屋さん!

良いお魚もやっぱり魚屋さん!

お墓もやはり「石材店!」です。

我々石材店が、仏壇を扱って販売することもできますが、
やはり専門的な知識については仏壇店には到底かないません。

当然のことながら「石」についても同じです。

特に「大島石」のように、扱いが難しい石となるとなおさらです!

餅は餅屋!やはり「石は石屋!」だと思います。

私なら「大島石のお墓は石材店以外では買いません!」
(あくまでも、もし私が消費者の立場だったらです!)

【その2】中国で製作された「大島石」を取り扱っている石材店
普段は、他社との価格競合を勝ち取るため、中国で加工・製作された、
安価な「大島石のお墓」を中心に販売している石材店。

しかし、中国でつくられる「大島石のお墓」に不信感を持っている消費者に対しては、
「国内加工も出来ますよ!」と言って、日本で加工された大島石のお墓を薦める石材店。

私なら、中国加工の「大島石のお墓」を取り扱っている石材店では、
たとえ「日本でつくった大島石のお墓」であっても買おうとは思いません!

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私の地元、神戸は皆様ご存じの「神戸ビーフ」が有名です。

もし、皆様が特別の日のちょっと贅沢な食事に「神戸ビーフ」のステーキを...。
とお店を選ぶ際には次のどちらのお店で「神戸ビーフ」を食べたいと思いますか?

①それなりの値段はするが「神戸ビーフ」のみを取り扱っているお店。
②通常は米国産、豪州産等の牛肉を主に販売しているが、
 お客様の要望があれば「神戸ビーフ」も少し安く提供してくれるお店。

もし、私が贅沢にも「神戸ビーフ」を食べに行くとしたら①のお店です。

②のお店ではあまり食べたくありません!

普段は食べることのできない、贅沢な「神戸ビーフ」をせっかく食べるのだから、
外国産牛肉を主に販売しているお店で出される「神戸ビーフ」より、
少しくらい高くても、常日頃から「神戸ビーフ」のみを取り扱い、
食肉の卸業者とも密接な関係を持ち、良いお肉をよく知っているお店で食べたいからです。

お墓も大島石に限らず、なぜ「国産のお墓」を選ぼうと思ったのでしょう?

きっと、それは「いいお墓」が欲しいと思っているからなのではないでしょうか!

「中国産より国産が安心!」

そう思って「大島石のお墓」を選ばれるのではないでしょうか。

では、なぜ「中国でつくられた大島石のお墓」を買うのでしょう?
(中国でつくられていることを知らずに買っている人も多いが...)

それは、日本でつくった「大島石のお墓」よりも安いからです。
(日本でつくった大島石のお墓を安くしてもらったと思っている人もいるでしょう?)

考え方を原点に戻してみましょう!

「いいお墓」を買うつもりだったのか? 「安いお墓」を買うつもりだったのか?

もちろん「安くて良い!」に、こしたことはありません。

だが、「大島石のお墓」は中国でつくったものであってもそこそこの値段はします。

外国産石材のお墓と比べると、決して「安いお墓」ではありません!

私の個人的な意見を言えば、中国でつくった大島石のお墓は、
「安くて良い」どころか、とんでもなく『高くて悪いお墓』だと思います。

「安くて良い」お墓をお考えならばインド産の石のお墓などが最適でしょう。

中国でつくられた「大島石のお墓」を買うくらいなら格段に"良いお墓"でしょう!

中国でつくられた「大島石のお墓」をこんな風に思ってるのは私だけでしょうか?

「いいえ!」きっとそんなことはないでしょう。

中には真実をわかりながらも販売している石材店もあるはずです!

では、「わかっていてなぜ売るのでしょうか?」

それは、「売れるからです!」

「良いものではない!」と分かっていても売れれば利益になります。

商売の悲しい性ですが、これが「大島石のお墓」の現実なのです!

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したがって、私は中国でつくった「大島石のお墓」を取り扱っている石材店では、
たとえ、「国内加工の大島石のお墓」を提供してくれるとしても買いません!

今回は、最も多く流通している「大島石のお墓」を例に挙げてお話いたしましたが、
「庵治石」「天山石」「万成石」など、すべての国産石材についても同じことが言えるでしょう。

お墓はお家と同じく一生に幾度とない大きな買い物です。

日用品のように買い替えががきくものでもありません。

そして、そこは大切なひとが眠る場所です。

「国産墓石」といって必ずしも安心できません。

品質の善し悪しは別として、材料だけが"国産の石"というお墓が数多く存在します。

『高くて悪いお墓』を買う前に、今一度十分に検討されることをお薦めします。

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