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石材店が教えてくれない、本当に知りたいお墓の話

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4.どんなお墓が値上がりするのか?

墓石業界だけの独自の単価?

円安による為替レートの影響や中国石材加工工場の行員の人件費高騰、
出稼ぎ労働者を含め、石材加工に従事する行員の不足など、
さまざまな要因で今後の中国産墓石の値上げが予想されます。

では、どんな種類の石種でも、どんなカタチの墓石でも、
一律に値上げが行われるかといえば、おそらく違うでしょう?

では、具体的にどのような値上げになってくるのかというと、
単価の高い石種より単価の安い石種の方が値上がり幅が大きくなるでしょう。

また、加工が簡単な従来からの伝統的和型3段墓石より、
「銀杏面加工」や「額縁加工」など加工に手間を要する豪華な形の和墓や
これまでは中国の安い人件費に支え、つくられてきた近年人気が高い、
「デザイン墓石」などの値段の方が特別加工賃が加算されより高くなるでしょう。

これには『丸才単価』という私たち石材業界独自の単価に理由があるのです。

どんなモノにでも、それぞれの単価というものがあります。

お肉屋さんで売っている豚肉には100g単位の値段が必ず表示してあります。

たとえば、100gあたり150円の豚肉を買うとするならば、
それを塊で買っても、薄くスライスしてもらっても値段は同じです。

これらは当然ですよね!

では、その単価の豚肉を同じ値段でトンカツや焼豚に調理をしてもらえるでしょうか?

さすがに、「トンカツ」や「焼豚」という商品になれば、
単に豚肉そのものの単価だけで販売することはできないでしょう。

もし、こんなことが可能ならば、外食産業は存在しないでしょう。

でも、実はこれをしてきたのが墓石業界なのです。

どんなお墓が値上がりするのか?

石の量の計算方法(株式会社インデックス発行「日本の銘石」より引用)


簡単な加工の墓石も複雑な加工の墓石も値段は同じ?

先ほどの豚肉ならば、一般的な単価は「100g」単位となっていますが、
墓石業界には「才(さい)」という独自の取引単価があります。

この「1才」とは一辺が1尺(約30.3cm)の立方体、
つまり一辺が約30センチのサイコロ状態のものです。

この「才」という単位でお墓に使用する石の量を計算するのです。

100gあたりの豚肉の単価と「トンカツ」「焼豚」とが値段が違うように、
「1才」あたりの石材の単価と、墓石に加工した製品とは値段が違うはずです。

しかし、私たち墓石業界では世間一般の流通における常識と異なり、
1才あたりの石材単価で基本的にはどんな墓石の加工もOKだったのです!

つまり、標準的な加工の「和型3段型墓石」でも、
各所に複雑な加工を要する「デザイン墓石」でも、
使用する石の量が同じなら値段は同じということになるのです。

それならばと、日本の石材店はお客様からの要望でもないのに、
墓石や外柵の各所に「銀杏面加工」や「亀腹加工」など、
通常より何倍もの時間がかかる複雑な加工を施した部材を
石材商社を通じて中国の石材加工工場に発注してきたのです。

もう、こうなると豚肉を買って「トンカツ」「焼豚」どころか、
同じ値段で「トンカツ定食」や「豚しゃぶ」を作れと言ってるようなものです。

これは、ひと昔前の人件費の安い頃の中国であったからこそ、
日本の石材商社側とこのような約束が取り交わされたのでしょう。

値段の安い石ほど値上がり幅は大きくなる!

しかし、近年の中国は急速な経済発展による人件費の高騰により、
さすがに以前のように時間のかかる複雑な加工の墓石でも、
簡単なカタチの墓石でも同じ値段というわけにはいかなくなりました。

それで、ここ1、2年前から複雑な加工を要する場合には、
当然ですが、別途に特別加工賃を要求してくるようになりました。

それでも、日本の石材加工工場の割増し加工賃とは比較にならないくらい安く、
少々の加工なら『丸才単価』の範ちゅうで加工を引き受けてくれます。

それが、才単価の高い石なら少々の複雑な加工があったとしても、
何とか人件費の捻出が可能だが、才単価の安い石ならばそれは不可能です。

それ故に、単価の安い石種ほど値上げ幅を大きくせざるを得ないのです。

中国からの情報によりますと、インド産原石と中国・福建省産原石の
値上げ幅は特に大きく、一部の原石では50%を超える値上げも予想されています。

※このブログの内容は、2013年1月14日時点での予想です。


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1.さけられない中国産墓石の値上げ

今年、2013年も値上げが予想される中国産墓石。

このところ、2、3年前から毎年正月明けの節分が近づく頃、
いわゆる中国の旧正月にあたる時期が近づいてくると、
中国で加工・製作される石材製品の値上げ問題が浮上してきます。

お墓の値段は二十数年前から中国での加工・製作が始まってからは、
日本で加工・製作していた頃と比べると安価で購入できるようになりました。

しかも、円高やデフレの影響もあり、お墓の値段も他の商品と同様に、
より安価な墓石等の石材製品が中国から輸入され市場に流通されてきました。

しかし、今まで長きにわたって続いてきた中国産の安価な墓石も
中国人民元の高騰による人件費の影響により値上げが続いています。

また、今年はそれにもまして円安による為替レートの影響も加わり、
今まで以上の中国産墓石等の石材製品の値上げ要求が予想されます。

さけられない中国産墓石の値上げ

高庵寺住職のブログをご覧ください!

このことを、栃木県足利市の曹洞宗寺院・高庵寺のご住職が
ブログにて詳しく解説されていますのでリンクを貼らせていただきます。

※下記よりリンクしていただき、平成23年12月23日更新のブログをご覧下さい。
http://kouanji.jp/

高庵寺のご住職は僧侶というお立場にありながら、
お墓に関しては私たちプロをもしのぐ豊富な知識を持たれ、
常に消費者目線の切り口で墓石業界や葬祭業界を指南されていらっしゃいます。

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石材加工に従事する工員のなり手がいない中国。

ここ数年前から、中国の石材加工工場においては、
石材を加工する工員の数が減少の一途をたどっています。

この原因には、もちろん賃金の問題もありますが、
実際のところは、高庵寺のご住職がブログに書かれているよう、
石材加工の工員へのなり手がいないというのが正直なところです。

この理由については、やはり中国の急速な経済成長が挙げられます。

現在の日本でも「3K」と呼ばれる仕事に若者が従事したがらないのと同じです。

中国の石材加工に従事する行員は従来より中国内陸部からの出稼ぎ労働者が大半です。

そして、出稼ぎ先は世界最大の石材加工地である中国福建省の沿岸部です。

この地域は亜熱帯地域に属し、夏場は35℃を超える気温に湿度90%という、
まるでサウナのような状態の工場の中で朝から晩遅くまで働き、
宿舎の食堂で出される食事(有料)を食べ、エアコンもない部屋で寝起きをする。

このような環境の所へ、やむを得ず家族から遠く離れ単身で出向き、
年に1回、旧正月の休みにようやく郷里に帰れるという出稼ぎ生活をしなくとも、
中国の著しい経済発展により、中国内陸部の農村部でも、
道路などのインフラ整備やビル建設に伴う土木や建築の作業員など、
地元郷里でさまざまな仕事に従事できるようになってきたのです。

そのため、毎年工員が郷里に帰る旧正月を前にした時期になると、
貴重な工員を雇用する側の中国の石材加工工場では、
旧正月明けに再び工場に戻ってきてもらうために
さまざまな条件提示をし、引き留め工作をしているのが現状です。

賃金アップの約束はもとより、郷里までの旅費負担、
旧正月が明けて再び工場へ戻ってくる際に、
新たな工員候補を郷里から連れてきた場合には特別手当を支給するなど、
あらゆる手段を講じて行員の確保に躍起になっています。

人民元高に加え、これら工員不足による人件費の高騰が
中国産の墓石や石材製品の価格上昇の大きな原因ともなっています。

それにもまして、最近の円安傾向による為替レートの影響が加わると、
これまでのように、お墓を安価に建立できる時代は終わりを告げるのかもわかりません。


2.過酷な労働条件が生み出した「ごまかし加工」。

きびしい環境と条件で墓石を加工している中国の工員。

中国の石材加工工場で働く行員の新たななり手が減っている原因の一つには、
郷里から単身での出稼ぎという問題だけでなく、過酷な労働条件が挙げられます。

日本から中国に発注される墓石等石材製品の製作納期が極めて短いため、
製作に携わる工員たちは連日の残業・徹夜などが当たり前の仕事でした。

そのような状態でも、以前の中国では生活のためにお金を稼ぐ必要があるため、
工員も大した文句も言わず、むしろそれが当然のごとく日々働いていました。

しかも、中国の石材加工に従事する行員の賃金形態は、
日本のように一月単位で基本給の保障がある給料体系ではなく、
墓石や石材製品の一つの部材を完成させて初めてその代価がもらえる、
という完全出来高制の賃金制度が通常で、今現在も続いています。

過酷な労働条件が生み出した「ごまかし加工」

石の粉塵が舞う劣悪な環境の工場で働く中国の工員
(カメラや写真の精度が悪いのではなく実際にこんな状態です)



完全出来高歩合の賃金体系が生み出した「ごまかし加工」!

石は自然の素材だけに切って磨いてみないと状態がわかりません。
人間の体にもホクロやアザがあるのと同じく石にも黒いタマや白いタマ、
また、帯のような筋目やキズなどさまざまな部分が含まれています。

原石の段階で外側から見ると、一見きれいな状態であっても、
石を切って磨いていく過程でそれらが突然出てくるケースもあります。

長い時間をかけて加工をし、完成まであと少しというところで、
黒いタマやキズなどがが突然出てきた場合などは最悪です。

工場から工員に加工を指示される墓石等の部材には製品基準も納期もあり、
もちろん、完成時には工場の検品員により製品の検品が行われます。

製品の加工精度やタマなどの許容範囲についての基準は、
日本の発注側と中国の石材加工工場との間で細かく決められ、
もし、取り決めをした基準に満たない製品であった場合には、
それを作るに要した賃金は何日かかっていようが一切工員に支払われません。

工員側からしてみれば「石自体に問題があるのだから自分に責任はない!」と、
工場に訴えてみたところで「製品」と見なされないため賃金は支払われません。

それならば、「黒タマ」「白タマ」「ナデ」「キズ」など、
日本側と取り決めをした製品加工基準から外れた問題が発生した場合には、
製品検品をパスするために、薬品や塗料、ワックス、熱処理等、様々な手法で、
一時的に美しく見えるような化粧を施しす「ごまかし加工」が始まったのです。

この「ごまかし加工」によって検品員による製品検品をパスし、
行員は製品を加工するに要した賃金を確実にもらうことが出来るのです。

これらの「ごまかし加工」については、製品加工を依頼している日本側も、
少しでも商品を安くつくってもらうために容認しているケースもあります。

もちろん、お墓を建ててすぐには消費者には判りませんし、
現在の日本には規制法律もないので取締りの対象にもなりません。

しかし、最終的にそのツケはすべて消費者にまわってくるのです。


3.中国も「金のたまご」時代は終わり!

仕事探しに事欠かなくなった中国。

二十数年前から始まった中国の石材加工工場による石材製品の製作。

近年では、製作に長く係わってきたベテランの熟練工員がどんどん辞めていき、
常に新しい行員を補充しながら続けていくしかないという工場も多数あります。

その結果、経験の浅い新人に製品をつくらさなければならない状況に追い込まれ、
墓石を中心とする石材製品の加工精度や、品質の低下を招く原因にもなっています。

中国も「金のたまご」時代は終わり

以前と違い経済的に豊かになった現在の中国では、いくら生活のためとはいえ、
「朝から晩まで仕事漬けの毎日なんて我慢できない」という人たちが増えています。

日本もその昔、石炭の採掘にかかわる炭坑夫などの仕事は、
常に命の危険にさらされている危険極まりなくきつい労働でした。

その後の昭和30年代から40年代のいわゆる高度経済成長期には、
「金のたまご」と称される若者たちが日本の労働力を支えてきました。

日本の若者も中国の若者も同じ。

しかし、日本も時代が変わり現在では週休2日制が当たり前になったのと同じく、
中国でも充実した"アフター5"を過ごしたいと考えている人も少なくありません。

このような状況になってくると、当然立場は経営者側より働く側の方が強く、
一部の地域では様々な工場の行員が集まって労働組合のようなグループを作り、
賃金交渉から集団で他の工場へ移籍、ストライキとあらゆる問題が起こっています。

墓石等の石材製品の加工基準や精度の問題についても、
あまり細かく言って工員に辞められたら困るので工場側も強く言えず、
かなりひどい製品がつくられている工場も時々見受けられます。

製品の加工精度の問題はある意味では国民性の違いもあり、
日本側が極端に安い金額でつくらせている場合などは止むを得ないでしょう。

いずれにしても、「3K」と呼ばれる仕事に従事する人が
少なくなっている点では日本が歩んできた道と同じだといえるでしょう。

劣悪な環境の石材加工工場で働くより、たとえ給料が少なくても、
エアコンのある部屋でパソコンを前に事務的な仕事をするほうが良い、
と考える若者たちがここ近年中国では急激に増えつつあります。

1980年代に導入された一人っ子政策からすでに30年ほど経過し、
労働人口が減少しつつある中国に墓石の製作をゆだねていく以上、
今後毎年のように価格が上昇していくものと考えておいても不思議ではないでしょう。


5.大きく差がでる品質の違い!

近年における中国においては、急速な経済発展により、
「3K」の仕事に該当する墓石加工をする工員へのなり手が少なく、
石材加工工場の大半が、慢性的な人手不足に悩んでいるのが現状です。

そのため、今現在、工場に残って働いている工員の引き留め工作や、
良い条件提示で新しい工員を確保するため必然的に人件費が高騰します。

それにもまして、円安による為替レートの影響もあり、
今年は中国産墓石の大幅な値上げが予想されています。

為替レートによる実質値上げや工員不足については、
私たち小売店としてはどうすることもできませんが、
これからの中国産墓石の製品加工精度はいったいどうなるのでしょう。

大きく差がでる品質の違い!

仏像などを専門につくる彫刻工場


ここ1、2年、加工レベルの全体的低下が目立つ中国製品。

中国福建省の沿岸部にある世界最大の石材加工地である崇武(そうぶ)地区。

このあたりには、数百件規模の石材加工工場が軒を連ねています。

リーマンショック以前には数千件もの工場がありましたが、
現在は商売替え、廃業、倒産等でその数は激減いたしました。

そして、私が中国に行き、現地のさまざまな工場を見て来た感じでは、
ここ1、2年の中国の石材加工工場は全体的に加工技術のレベルが落ちています。

しかし、依然として昔と変わらない高度な加工精度の
レベルを保っている石材加工工場もたくさん存在します。

それらはすべて元来より値段の高い工場です。

弊社が加工をお願いしている工場も非常に値段の高い工場です。

値段の高い工場は、当然工員にも高い給料を払っているわけですから、
ベテラン工員の定着率も良く、新しい工員の募集にも事欠きません。

値段は高いかわりに、使用する原石もランクの高いものを使用し、
「ごまかし加工」もなく安心して販売できる製品として仕上がってきます。

今回予想される値上げは中国の石材加工工場全体の流れなので、
元々値段の高い工場はより高くなり、安い工場もそれなりに高くなる、
...といった感じの全体的な値上げにおそらくなるのでしょう。

ますます重要になる石材店選び!

問題は、石材店がお客様から注文を受けたお墓を石材商社に発注後、
石材商社が中国のどこの工場に発注するかにかかってきます。

例えば、石材店がお客様からとことん値切られたため、
今度は、石材店が石材商社を相手に仕入れ値をとことん値切るとしたら、
石材商社としても、中国の石材加工工場に対して価格交渉をするか、
使用する石の品質や加工精度に少々問題があったとしても、
値段の安い石材加工工場を探して加工をするしか仕方ありません。

また、元来より中国の値段の安い工場ばかりと取り引きし、
価格の安さを武器に卸し売り展開をしている石材商社もあります。

もちろん、その安さが魅力で取り引きをする小売りの石材店もたくさんあります。

こうなってくると、消費者に良いお墓を提供するというよりも、
いかに安いお墓を提供するかということが本質となってしまいます。

いずれにしても、墓石を購入する一般消費者の方々が
これら中国の石材加工工場を選ぶことは出来ませんし、
石材店も石材商社を通して中国産の石材製品を仕入れている以上、
中国の石材加工工場の状況を完全に把握することは難しいでしょう。

大きく差がでる品質の違い!

外柵の床部分にサンドブラスト工法にて図柄彫刻


出来上がってくる墓石製品の具体的な仕上がりの差としては、
一般の方には建てて間もないうちは見分けがつかないでしょうが、
同じ種類の石でも使用する原石のランクが工場によって異なります。

また、石材店が指定した寸法通りの加工に仕上がっているか、
研磨の状態、手加工による部分の仕上がり精度などのさまざまな箇所で、
加工する工場によって生じる差はこれから益々大きくなってくるでしょう。

特に「デザイン墓石」など複雑で手加工の部分が多くなるものは、
一目見てわかるくらいの歴然たる加工技術の差が出てくるでしょう。

今後、中国で加工・製作された墓石を購入される際には、
これまでにも増して、購入する石材店選びが重要になってくるでしょう。


6.外国産墓石は中国でつくる以外に道はないのか?

戦後の日本と同じ道を歩んでいる中国経済。

第二次世界大戦後、マッカーサー率いるGHQによって、
日本円と米ドルの交換レートは1ドル=360円に設定されました。

その後、1971年8月15日、ニクソン大統領によって、
『新経済政策』が発表されるまでの長きにわたって、
円とドルは、固定相場制の1ドル=360円時代が続いてきました。

アメリカが大幅な円安レートを容認してくれていたので、
繊維、家電、車など日本の輸出産業が数多く育ちました。

まるで、ここ最近までの中国と同じ状況でした。

その後、円とドルは変動相場制になりましたが、
バブル崩壊までは、好景気に支えられてきました。

しかし、リーマンショック以降、急激な円高になり、
日本の家電メーカーなど、輸出産業は大打撃を受けました。

中国の人民元は現在、アメリカからの元切り上げ要求をかたくなに拒否しています。

現在、中国政府も細心の注意を払い為替の管理を行っており、
日本のその昔の円とドルの固定相場制と同じような状態です。

ここ2、3年、1元あたり12円~13円台で推移してきた人民元が、
平成25年1月になってからは1元14円台まで高騰しております。

これが、今の円=ドルのように完全変動相場制となり、
元が切り上がって、25円~30円位になったとすれば、
中国の石材加工工場でつくられる墓石は今の倍以上の値段になります。

ちなみに、平成25年6月3日、午前9:30現在の為替レートは、
1元=16.369291円となっており、昨年の同時期より2割以上も高騰しています。

つまり、去年は80万円で仕入れることができた石材製品が、
同じものであっても、現在では100万円以上しているということです。

値段は高くなるは、製品レベルは全体的に下降気味である中国製品ならば、
いっそのこと、中国以外に生産拠点を移せばと思われる方も多いでしょう。

中国以外の新興国での墓石加工は可能なのか?

実際に一部ではベトナムなどの新興国で加工を始めたりもしていますが、
加工技術のレベルは中国の石材加工工場と比べるとまだまだ遠く及びません。

墓石の加工製作は人の目と、手加工に頼る部分が多くいため、
多くの工業製品のように、予め決まったカタチの製品を、
大量に生産するといったライン化による製造は不可能なのです。

そのため、他の製品の様に簡単に生産拠点を移すことは困難です。

外国産墓石は中国でつくる以外に道はないのか?

大口径による石材の切削


なぜならば、墓石には天然素材である石を使用するため、
実際に切って磨いてみないと品質の善し悪しはわかりません。

また、墓石のカタチは「神戸型」「京都型」「広島型」など、
地域によって形も異なり、墓地の大きさによってサイズもまちまちです。

それに加えて、近年人気のオリジナルデザイン墓石などは、
それぞれのカタチが異なるためより高度な加工技術が要求されます。

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手加工による墓石の特殊加工


生産拠点を中国から他の新興国への移行が難しいもう一つの理由として、
工場の建設や機械工具などの初期設備投資の問題があります。

家電や自動車メーカーなど、日本の会社が海外に生産拠点を構える際には、
多くの場合、日本の会社が費用の全額を拠出して海外進出をするか、
または、一定の額を出資し相手国の会社と合弁会社を作るかが一般的です。

しかし、墓石の加工製作に関してはこれに当てはまらないのです。

今から二十数年前に、日本の石材商社が中心となって、
墓石等の石材製品の加工・製作拠点を中国に移した際には、
日本側の石材商社は資金の投入をせずに技術の供与だけで、
工場にかかる資金はすべて中国の工場側が捻出してきました。

これには、日本の石材商社が進出する以前の昔から、
石材加工業の土壌がすでにあった中国・福建省だからできたことです。

現在でも、完全独自資本で中国に生産拠点を構えている
日本の石材商社は、ほんの数えるほどしかありません。

そんな状況の中、中国以外の新興国に日本の石材商社や石材店が
今後新たに独自で資本投資してまで進出を考えるでしょうか?

では、ベトナムやインドネシア、ミャンマーなどの現地の人たちが
独自で資金を調達して石材加工工場を開設するだけの資本力があるでしょうか?

以上の二つの理由により墓石の加工・製作に関して現段階で脱中国は難しく、
今後もしばらくは、中国側とうまく付き合っていくしか方法はありません。


それもこれも、今後の値上がりの幅次第ですが...


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